「我儘なまま」の感想を書くことで、記憶に定着させたい
※2023/08/03に、文末表現が気になったので一部修正しました
はじめに
2023/7/22,23に、『283PRODUCTION SOLO PERFORMANCE LIVE「我儘なまま」』が開催されました。
enza対応ゲーム「アイドルマスターシャイニーカラーズ」に登場するアイドルたちは、(斑鳩ルカ)を除いた全員がユニットを組んでいます。
3rdライブツアーでソロ曲が披露されて以来のソロ曲を聴ける機会であり、「全員がソロ曲を披露する前提のライブってどうなるんだろう?」と思っていました。
蓋を開けてみたら、「全てのアイドルが登場する朗読劇」に合わせて「ストーリーに合わせたセットリストを構成」したらイブになっており、ストーリー展開がどうなるのか先を気にさせつつ、次に来るのはどんな曲だろう?と見る側に考えさせる内容になっていて、とても好きなライブでした。
5thライブのDAY1では、「卒業公演」としての演出がなされており、それに対応した台詞やセットリストが披露され、これまたとても大好きなライブでした。
(DAY1当日に書いた感想)
ただ、当時見かけた感想ではそのコンセプトへの否定的な意見が目立ったために、今回は「架空の設定をアイドルが演じる朗読劇」の形でストーリー性を持たせたのかも?と思います。
この記事は、「今回はこんなコンセプトだったのかな」と当日やアーカイブ、オーディオコメンタリーを見ながら考えた内容を書き残しておこう、というものです。
シャニラジで山根さんたちも言っていたけど、「それぞれ見た人が抱いた感想」が大事だと思っているので、あくまでもこれは「自分がこう思った」を書き残して起きたい目的の内容です。
DAY1
ざっくりストーリーライン
真乃と雛菜(高校2年生)は、先輩がもうすぐ卒業する時期を迎えていた。
雛菜が先輩(円香)に恋心を抱いていることをしっている真乃は、自分が雛菜との関係を大事に思っていること、別れたくないことを伝えられずにいた。
しかし、雛菜が先輩に振られた後、真乃は決意して「ずっと一緒だよ」と伝える。 先輩たちの卒業を見送った1年後、自分たちが卒業するタイミングで、雛菜から「ずっと一緒だよ」と伝えられ、「ありったけの輝き」を抱いて卒業を迎える。
コンセプトについて考えたこと
座長の真乃が、一番「我儘なまま」に振る舞っているように見える雛菜を主人公として指定?
「我儘」という言葉を、「自分勝手」ではなく「"好き"を貫き通すこと」と解釈?
劇中で「先輩」に思いを伝える雛菜と、雛菜に伝えられない真乃
「"好き"を貫き通すこと」を自分(真乃)ができるようになりたい、という思いをストーリーに載せている
セットリストは、劇中劇のメンバー構成で演出
朗読劇のシナリオ/設定ありきで、曲を配置?
アンコール前のソロ曲のラストが樹里なのは、真乃(関根瞳さん)の我儘にも見える
「Let's get a chance」は、観客にも「"好き"を貫き通すこと」をしてほしいが故のエール?
ストーリーについて考えたこと
めぐるとにちかの関係性は、「実際ににちかと仲良くなりたくて声をかけているめぐる」を見て設定した、という妄想
めぐるが生徒会長なのは、↑と同様にいろんな人に声をかけて仲良くなっている=慕われているイメージ?
生徒会のメンバーは、真乃視点で「"好き"を貫き通すこと」ができていそうなメンバー?
だからルカも入る(「生徒会」っぽさは理由ではない)
恋の応援団は、真乃視点ではなく、(ゲームをプレイしている)プロデューサー視点が基準に見える
真乃が見送る先輩が美琴なのは年齢差?
曲感想
※大体は、DAY1当日に書いた以下の記事で書いたので割愛
「VOY@GER」は改めて聞いても好きすぎる
歌詞も曲も歌声も、なんでこんなに好きなのか少しでも整理すると、以下の通り
歌詞は、VOY@GERのアニメMVなどにある「未来への思い」と「これまでのアイマス」への愛を感じる
曲は、静かな始まりからノリやすいテンポ、ラップや指を鳴らしながら歌うなど、自分がかっこいい&好きだと感じる要素が散りばめられている
歌声は、今回歌唱した3人の声が好きで、特に和久井さんにかっこいい曲を歌ってもらっていることが好きなのかもしれない
あと、和久井さんのダンスの大きな動きが凄く好きでした
Look up to the sky
2番あたりで歩いているとき、一瞬マイクが離れて声が遠くなるんだけど、一瞬で(そして自然に)マイク位置を直していてすごかった。それを気がつかせないパフォーマンスに。
当日は現地にいたので遠くて分からなかったけど、映像を見て気づいた
DAY2
ざっくりストーリーライン
結華は大学に入学し、夏葉と出会う。
二人は連絡先を交換し、結華が音楽活動をしようとしてることを知ると、夏葉はライブを見に行く約束を(一方的に)取り付ける。
音楽サークルでバンドを組もうとする結華は、音楽性の違いからなかなかバンドを組むことができず、辛い気持ちの中夏葉に電話をかけるが、気持ちを取り繕ったまま会話することしかできなかった。
しかし、夏葉は何かあったのではないかと案じて大学まで探しに行き、"一方的に取り付けた"約束を「我儘に」要求し、音楽を諦めかけていた結華は音楽を続けることを決める。
やがて二人は卒業を迎え、夏葉が「初めての出会いの時に翼が見えた」かもと伝えて笑いあいながらエンディング(シャイノグラフィ)。
コンセプトについて考えたこと
座長の夏葉が、「我儘なまま」に振る舞っていないように見える結華を主人公として指定?
年が近いメンバーでとか、舞台をより良いものにするために高め合える(アイドル/ステージについての重いを強く持っている)とかもあるかも
「我儘」が言えない結華に「我儘」を言う強さを持つ夏葉の対比?
ここで言う「我儘」は、「自分を主張する」ことであり、「どんなアイドルになりたいか見せてほしい」ということ?
夏葉は「トップアイドル」を目指すことを公言しているが、そんな自信を他の人(アイドル/観客)にも抱いてほしい?
セットリスト解釈メモ
「Killer×Mission」のブロックは、大学進学後の複雑な思い(明るい中に暗さがある?)
「Color Days」までのブロックは、穏やかな日々
「プラニスフィア ~planisphere~」までのブロックは、インターンが順調にいっている夏葉
「Ambitious Eve」までのブロックは、なかなか上手く音楽を続けられない結華の心境
「虹の行方」までのブロックは、夏葉の言葉に救われる心境
あさひと小糸ちゃんの曲で「我儘なまま」なテーマを体現
「シャイノグラフィ」でストーリーを締めくくり、アンコールで夏葉のソロ披露
曲感想
Look up to the sky
サングラスがハマりすぎていて、初日現地で見たのにDAY2も心奪われてしまった
Killer×Mission
オリジナルメンバーが二人いるとはいえ、初っぱなからインパクト大の組み合わせ
「背中合わせの二人のシルエット」あたりはズルすぎる
プラニスフィア ~planisphere~
まぶしすぎるプラニスフィアは、その後のプラスチックアンブレラとの対比になってる気がして、アーカイブで見るとその明るさが更にまぶしかった
プラスチック・アンブレラ
DAY1より愁いを帯びた表現で、ストーリーでのその時の心境があまりにも伝わってきた
この日の傘は、「大学に入学してから作ってしまった壁」のニュアンスなのかなと思いながら見ていた
眼鏡やツインテールによるビジュアル面もハマっていて、劇中劇の三峰結華だけでなく、アイドル三峰結華としての心境も重なって聞こえた
千夜アリア
「プラスチック・アンブレラ」と「神様は死んだ、って」で表された暗い心境から、「連れて行くよ」で一気に救う流れに、見ている側も救われる気持ちだった
DAY1以上のパワーに見えて、これまたストーリーとのつながりを強く感じた
Going my way
夏葉と結華の台詞が挟まってからのこの曲で、強い決意を感じさせる歌い方で、めちゃくちゃ凄かった
勝手に脳内で「もう迷いはないよ」が「もう一人じゃないよ」に変換されて、それで感情がおかしな揺さぶられ方をしていた
Ambitious Eve
歌った4名の影響もあってか、こんなに力強い曲だったんだ、と改めて気づかされた
改めてタイトルの意味を調べて、ストーリーとのつながりも完璧だなと思わされた
Shiny Stories
確かにキービジュアルはルカがセンターだったけど、パフォーマンスで改めて見るとかなり新鮮だった
歌詞でこれからルカに新しい景色が見えるようになるのかな、と思ったらコメティック発表で、そちらもめちゃくちゃ楽しみ
星をめざして
入りがまず素晴らしすぎるのと、希望が見えたストーリー展開からのつながりとで、何故かじんわりきた
わたしの主人公はわたしだから!
実質ストーリーのラストを飾るこの曲、結華の心境とも取れるし、小糸にもストーリーの思いが伝わってほしいとも感じられる
コール曲であることも相まって、ステージ全体の盛り上がりが素晴らしかった
ソロ曲の実質ラストだからか、田嶌さんの声にエール味を強く感じた
シャイノグラフィ
ストーリーでの台詞がそのまんま歌詞になっている(逆)ことで構成が素晴らしすぎると思わされた
歌詞分けなども含めて、涼本あきほさん、希水しおさんのパフォーマンスがここまで感情を動かされるものになった、ライブ全体への喜びを感じていた
283プロとして歌われると、アイドル自身の道を描いた歌に聞こえるけど、今回は二人の未来であると同時にそれを通じて観客へのエールを伝えているようにも聞こえた
Damascus Cocktail
大トリを見事に締めた、有栖川夏葉/涼本あきほさんのパフォーマンスが素晴らしかった
最後に泣いてしまうと「有栖川夏葉のステージ」になってしまうから、「全員のステージ」にできて良かったみたいな話が、有栖川夏葉として出演する意気込みの強さを感じた
オーコメ
オーディオコメンタリーでの話が良くて、特に涼本さんと希水さんの今回の公演に向けた話/思いを聞きながら見られて嬉しかった
そしてそれと対照的に、「チョコデート・サンデー」や「千夜アリア」などのタイミングでの会話が暴走しすぎていて、そこはトゲガール以上だった
ユニットメンバーへの思いなんかを聴けたのも、ソロパフォーマンスライブだからこそで、ありがとうございましたという気持ち
今回自分の感想だけを書くつもりだったけど、大トリの「Damascus Cocktail」だけは心打たれすぎて書いてしまった
終わりに
キャラファイングラフ買います(DAY2ビジュアルのグッズ)。
全員ユニットで活動していることは、もちろんシャニマスの魅力だったけど、今回個々のアイドルの魅力にスポットを当てたり、座長/主人公のアイドルを中心とした構成にしたりと、開催側のやりたいこと(我儘)も詰め込まれていると感じました。
「ソロパフォーマンスライブ」なのに劇中劇で「アイドル全員が出演するストーリー」を演出した上で「主人公二人」の心持ちの描き方が素晴らしく、感動しました。
また、新曲を披露するライブではないからこそ、衣装や演出の作り込み、各演者さんの練習/気持ちの入り方などもまだ違ったのかなと思いました。
ユニット曲をやるライブの場合は、曲数は全体曲を含め6,7曲くらいあるのに対し、今回はDAY1とDAY2合わせても3,4曲で、その分想いやメッセージが届きやすかったかもな、とも思います。
シャニソンの事前登録が始まり、アニメの劇場上映も10月に控えているので、ゲーム本編を今のうちに頑張ろうと改めて決意したのでした。
(グレフェスやら、まだ読んでないシナリオやら)
5.5thライブも楽しみ!!!!!!!!
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