1000日分の72稲垣吾郎。濡場出身俳優の思うこと。
俳優さんってつくづくすごい。
あんまりドラマとかって見ないんだけれど、見てると「その人」にしか見えなくなって、すごくいい人に見えたり、やなヤツに見えたり。
じっくり役作りをしていく人、役が憑依する憑依型の人、役者さんにもいろんなタイプがいらっしゃると聞きますが、演技をしたことがないので(多くの方がそうであるように学芸会レベル)、「演じる」とき、どういう状態なのかな?というのは大変興味があります。
最近のななにーでは、俳優さんたちをゲストに「俳優あるある」というコーナーがありまして。
先月のゲストは水川あさみさん、真飛聖さん。
今月10月のゲストは若手女優の松本穂香さん、石井杏奈さん、武田玲奈さん、高橋ひかるさんの4名をお迎えしてのあるあるトーク。
「現場にイケメンがいるとテンションがあがる」
「監督に言いたいことがあっても言わない」
「キスシーンはなるべくやりたくない」
「共演してギャップを感じた先輩俳優がいる」
などなど。
普段は演技をしている姿しか見る機会がないし、業界にいないと撮影現場の様子などを知る機会はないので、「演じる」ことを仕事としている人のお話は、異業種の様子を知るという視点から見ても面白いです。
そんな中、キスシーンの話から、吾郎ちゃんと慎吾ちゃんが妙に盛り上がりはじめまして。
吾郎ちゃんは、スクリーンデビューが『プライベート・レッスン』というちょっとセクシーな作品だったため、自分で「僕は濡場出身だから」というネタを持っているのですが(笑)。
実は私、こちらの作品を観たことはないのですが(その当時吾郎ちゃんの存在を知らず)、1980年代のアメリカ映画のリメイク版で、少年が大人の女性に大人の手ほどきを受ける、というストーリーだそうです。
現状、VHSかLD(!)しか版がなく、どえらい金額となっております…
アクションシーンなどでは、所作指導の先生がいらっしゃって、「最初はこう、次はこう」と細かく教えてくださるそうなんですが、慎吾ちゃんとゴロちゃん曰く、
「キスシーンとかも教えてほしいよね!」
(笑)
なるほど。
キスシーンとか、ベッドシーンとかって「正解」が分からないし、他のシーンならああやってこうやって、みたいなこと言われたりするのに、そういうシーンだけなんで「はい、じゃあやってみよう」みたいな感じで始まるのかと。
「ちゃんと教えてほしいよね!」
ですって(笑)。
逆に考えると、そういうとき自分が出ちゃうんでしょうか…
吾郎さんは19年前に出したエッセイ『馬耳東風』で、キスシーンについて書いているものがありまして。
”冷静に考えれば、本来絶対に人前に晒したりはしない場面”だと思いながらも、自分の好みの唇について赤裸々に語ってみたり。
そして疑問に思っているのは、
”男性が女性の唇を包み込むとき、上唇と下唇、どちらにキスしたらいいのか?”
ということだと言ってみたり。
吾郎さんは個人的には上唇が好きだそうだけれど、つまりは吾郎さんは包み込むようにキスをするってことですね…あらいやん。
そこから19年経った吾郎さん。トークの内容はピュアですが、エッセイはどうかしらん?ご本人は意外と変わらないとおっしゃっていた、2020年9月に発売したエッセイはコチラ↓。
私は基本的に、「あの頃に戻りたい」願望はあまりないほうなので、約20年前の自分のことを思い出しても、あれはあれで楽しかったけど、今はこの場所にて幸せだと思うし、これから先も楽しみ。
まぁ、パスポートの更新するときに「うわ、老けたな…」とは思ったけれども。ごにょごにょ。
若い頃の発光して暗闇で光りそうな吾郎さんも好きだけど、今の吾郎さんが一番好き。そしてこれからも、その時の吾郎さんが好きだと思う。
そういう風に思わせてくれる彼はすごい人です。ありがたい。
サポートありがとうございます。これからもコツコツがんばります。