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別れさせ屋の心理学⑫-潜在意識と否定形-

別れさせ屋の心理学第12回のテーマは【潜在意識と否定形】についてお話します

私がご紹介する心理学は「潜在意識」に働きかけるものをテーマにしています。潜在意識は「否定形は理解できない」という特徴があります、これを利用して相手を誘導するのが今回のテクニックになります。

※潜在意識の概要、その他の特徴については別れさせ屋の心理学①で解説しています。

話を戻します。潜在意識は否定形を理解できません。たとえば「大きなイヌを思い浮かべないで!」と言われたら、頭の中で大きなイヌをしっかりとイメージしてしまいませんか?

でもそれは先に「大きなイヌ」と言ってから「思い浮かべないで」といったからじゃないの?と思われるかた、最初に否定しても結果は同じです。「イメージしないで!真っ赤なポストを!」どうでしょうか。真っ赤なポストが思い浮かびましたよね。

否定形は意識の領域でしか意味を持ちません。意識の中では意味がわかっても潜在意識にとってはまったく関係ないのです。

友達と一緒に苦手なオバケ屋敷に入らないといけないときに、「怖くない、怖くない、大丈夫」と考えれば考えるほど、怖くなるし大丈夫じゃなくなってきませんか?これは潜在意識が否定形を理解できないからなんです。

プレゼンの発表で緊張しているときに同僚から「大丈夫?緊張してる?」なんて声をかけられたときに、「緊張してないよ、大丈夫」なんて答えてないでしょうか。

これは逆効果になります。「緊張していない」という否定形はキャンセルされ「緊張」というワードに変換されて潜在意識に入ってくるからです。

声をかける立場になったら気をつけないといけないですよね。ネガティブなワードは出さないで、ポジティブなワードを使わないといけません

緊張しないでね!」ではなく、「リラックスしてね!」といった感じです。

肝心の相手を誘導するには、どのような使い方をすればよいのでしょうか。たとえば、あなたはできるだけ早く終わらせてほしい仕事を依頼しないといけない、だけどストレートには言いにくい。そんなときは「無理に急がなくていいから」とひと言を添えればいいだけです。

相手の潜在意識は否定形を理解できないため、「急ぐ」が頭に残り、なんとなく早く仕事を終わらせようと思ってしまいます。

私は仕事で依頼者さんから話をきかないといけないのですが、そんなときは「話したくないことは無理して話さなくても大丈夫です」と言います。そうすると、「ここまできて面談しているのだから、ちょっと無理してでも話せることは話そう」のように考えていただけるので、結果いろいろと話してくれるようになります。

もちろん前段階で情報の重要性を説明して理解していただいてからの話ですよ。

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