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別れさせ屋の心理学⑤-上手なウソのつき方 見分け方-

別れさせ屋の心理学第5回のテーマは【ウソのつき方 見分け方】というちょっとブラックなテーマでお届けします。

なぜこのテーマについて解説するかというと、あなたが騙されて搾取されないためです。抑止力としてこの知識を得ていただければと思います。

ちなみに表情にでないからウソがバレないとか、度胸があるからウソを突き通せるとか、そんな単純な話ではありません。別れさせ屋の心理学シリーズなので人間心理に基づいたテクニックになります。


人間心理を利用したウソのつき方

詐欺師はなぜウソが上手いのか?それは人間心理を理解し、心のスキをついてあなたを誘導するからです。残念ながら悪いことを考える人ほど、ある意味勤勉で知識を得るための労力を厭わないのです。

これから紹介するのは実際にあった詐欺の手口です。
「年金事務所の者ですが、過去に支払っている国民年金の保険料が過払いになっていることがわかりました。すぐに差額を返金させていただきたいのですが、確認のため暗証番号を読み上げてもらえますか」

いきなりこんなことを言われて騙される人はいないですよね。
では、もしも「確認のため口座の契約番号を読み上げてもらえますか?」と言われたらどうでしょうか?

契約番号なんてものは存在しないので、「契約番号ってなんだ..そんなものあったかな」と一瞬混乱してしまいます。その瞬間に「暗証番号でも結構なんですが…」と言われると、「暗証番号ならわかるな」と暗証番号を口にすることへの警戒が緩んでしまう。

これは人の思考の中心がズレてしまったために起きる反応です。行動と思考の中心がズレると人は無防備になってしまいます。

イメージしやすいように日常で起こりうる例を紹介しますね。あたなはスマホを見ながら横断歩道で信号待ちをしています。隣の人が動き始めたので自分も一歩踏み出すと赤信号だったなんてことはないでしょうか?

これは【スマホを見る=行動】と【信号を待つ=思考の中心】がズレているために、本来の目的であった信号待ちという行動が正しく行われなくなってしまったのです。

人は意識の外側からくる情報を無条件に信じ込みやすい性質があります。上手なウソのつき方の本質は「ウソから思考の中心を外す」ことです。

じゃあ【ウソから思考の中心を外す】テクニックを利用して、どんな風にウソをつくのか具体例を出しますね。私のnoteの読者は恋愛で悩まれている方が多いようなので、恋愛に絡めた例を出します。

彼女がいるのに浮気してしまった。でも彼女のことが好きなのでなんとか浮気をごまかしたい男性がいるとします。
本当に浮気なんてしてないよ!!」と言われたら、どう感じますか?疑わしいですよね。これは「浮気」が思考の中心になっているからです、しかも「本当に」というワードで浮気への注目度が強調されています。

ウソをつこうとする男性はどうやって思考の中心をズラそうとするのか。
浮気してないことを信じてもらうにはどうしたらいい?」とあなたに問いかけてきます。そうするとあなたの思考は「どうしたらいいかって言われても…」と考えてしまい、「浮気していない」というウソが思考の中心から外れて無防備に受け入れやすくなります。

ごまかすのが上手い人はこのテクニックを意識しないで使っている場合があります。話し合いをするときは思考の中心をズラされていないか注意しましょう。

ウソの見分け方

先ほどご紹介した「ウソのつき方」は騙されないための知識として持っていてください。本当にウソをつく時に使ってはだめですよ。

ここからはウソの見分け方を解説します。同じシチュエーションを例にしますね。

あなたは彼氏の浮気を疑っている、真実を確かめたい。こんな時は、彼氏の目をじっと見て、「ひとつだけ質問させて、浮気してる?」とダイレクトに聞きましょう。

もし彼氏が「してないよ」と答えたら、おそらくその言葉は本当だし浮気していない可能性が高いです。
浮気したように見える?」、「なんでそんな事言うの?」、「そんな風に思わせた俺が悪いね」なんて言われたら、彼氏はきっと浮気しています。

つまり、ダイレクトに質問してダイレクトな返答をするかでウソを見極めるのです。これは欧米の犯罪捜査でも使われている手法です、ウソをつこうとする場合は表現が大げさになったり、誇張した言葉を使うようになるそうです。

なぜウソをつく人はこんな行動をとってしまうのでしょうか。もしウソをつくのなら「してないよ」といった方が簡単だし、理由を考えて付け足す必要もありません。

これはシンプルなものほどボロがでやすいからです。塩だけで味付けした素材の味を生かした料理と、調味料をたくさんいれた激辛料理。素人とプロが同じレシピで料理を作った場合、どちらの方が技術の差が出るでしょうか?前者ですよね。技術と自信がないとシンプルなものは出せない、この心理がウソをつく人の言葉を変えてしまうのです。

ウソをつこうとする人は潜在意識の中で不安を持っています。そのため、シンプルな質問をされるとごまかそうとして、調味料をたくさん使った味付けの濃いウソを作ろうとしてしまいます。
また、先のウソのつき方で解説したように論点のポイントをズラそうとするために、ダイレクトな返答をさけるのです。

ウソを見分けるためにはダイレクトに質問するのが効果的ということは分かっていただけたと思いますが、これって質問する方も勇気がいるんですよね。

これは本当のことを知りたいという気持ちと、本当のことを知って傷つきたくないという気持ちの両方が働くからです。だから、なかなかダイレクトに詰め寄れない。「浮気したと言われたくない」、「うまく隠し通してほしい」なんて気持ちが多少はあると思います。

それでも騙されたままというのは、今後の幸せに影響すると思います。ウソつきのパートナーと長く信頼関係を維持することはできないですよね。疑わしい場面に遭遇したら勇気をもって質問してみましょう。

別れさせ屋の心理学シリーズも予告どおりに続けられてほっとしています笑
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