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わすれてしまう



喉がカラカラになって目が覚めて、
さっきまでたしかに夢を見ていた気がするけれど、それがどんなものだったかは忘れてしまった。

そんなふうに、知りたい書きたい触れたいと思ったことの大半を、わたしは気づかないうちに忘れてしまう。
すべて覚えておけるなんて、もちろんそんなわけないのだけれど、
1日を振り返って文字にしようとするたび、そんな 落っことしてしまった事実すら拾ってもらえないものたちのことを思って、なんとなく居た堪れない気持ちになったりする。

最近めっきり使われなくなったUSBを再利用して、わたしの脳の中に挿せたらいいかもしれない。

だけど数十、数百GBじゃすぐに限界がきてしまいそうだ、データを見るのも手間がかかるし、
そうしてそのうち使われなくなって、
貯められた記録記憶たちはそのUSBの存在もろとも、
またどこかの時代に置き去られてしまうんだろう とおもう


結局忘れてしまうということを、
救ってあげるのはやっぱりむずかしいのかもしれない。


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