大手美容外科の闇【涙袋ヒアルロン酸注入編】

5年くらい前から流行り始めた涙袋のヒアルロン酸注入。それまではほうれい線のヒアルロン酸注入が症例数不動のナンバーワンでしたが、今ではあっさり抜かれてしまいました。

大手美容外科の看板施術でもあり、多い日では1日30人の涙袋を作ったことがありました。カウンセラーから希望のヒアルロン酸の種類と量を伝達され、患者様の目元のチェックをして、ナースがちょちょっと消毒をして(大手ではよくありがちな工程ですが、私は一医師としてこれが許せませんでした)、私がヒアルロン酸を注入する…完全なる流れ作業ですね。

最近人気の女優さんも、韓国のアイドルも、全員涙袋がぷっくりしてますもんね…可愛くなるためのマストアイテム化されてる気がします。

たった10分で可愛くなれる」「目の下に0.5mlのヒアルロン酸を入れるだけ」など、カウンセラーのセールストークを聞くと即日施術をお願いします!なんてなりがちですが、実際は失敗が多い施術です。
せっかくお金をかけて入れたヒアルロン酸を、更にお金を使ってヒアルロニダーゼで溶かす患者様も多くいらっしゃいます。
本当に医師とのカウンセリング、デザイン、施術終了までが10分の病院なんて、絶対選んではいけません。涙袋はデザインが命です。この工程だけで患者様と相談しながら10分かけても良いくらいです。

まず、涙袋へのヒアルロン酸注入で成功するための条件をご説明しますので、鏡の前でやってみてください。

目を閉じて、

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