溶解して凝固せよ #11
気味が悪いものが絶えずずっと頭に浮かぶ、というのも、一種の執着になってしまうのだろうか。このような考えが頭をもたげ、もはや「不特定のなにかについて」考えることそのものが罪かのように感じてしまう。
前よりもずっと夜が重く、ひとりの時間が億劫になってくる。
他人の台本に巻き込まれることに対する嫌悪感がわたしのノートを侵食する。裏切りたい。衝動的に何もかもを。
自己愛型の執着をする人間には世の中の全ての物質、人、現象が、「自分のため」か「自分の敵」として認識される。そして意識せず人々が巻き込まれていく。自他境界の曖昧な身勝手な他者の世界に。
わたしの文章からときめきや怒りや悲しみを読み取っても構わないが、わたしとの可能性は感じないでくれ。そんなものはずっとここにはありません。
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