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はじめまして、なつめれいなです~自己紹介 1

みなさん、はじめまして。
なつめれいなです。

本当は仕事のことや更新方針についても書く予定でしたが、長くなりそうなので今回は私の生い立ちについて書いていきます。

前回書いたカミングアウトともかぶる部分はあるかもしれませんが、お読みいただければ幸いです。

それでは、よろしくお願いします(*^^*)

私の生い立ち

1973年(昭和48年)2月3日。
中国地方のとある町で生まれました。

生まれた時の性別は、男の子でした。

無邪気だった子供時代

小さい時は、家にある三面鏡を使ってよくお化粧品をいたずらしていました。

といっても、使い方なんてわからないので「天花粉を顔中につけたくって、口紅を口の近くにぬりたくる」という、いわばお化粧のまねのようなものですね(笑)

あと、抱きかかえられたままで左右に振られるのが好きだったかな。されている間に股間についているものが飛んでいってなくなるんじゃないかって思っていました。

小さい時は祖母や叔母と一緒にいることが多かったので、「大きくなったら女の人になれるのかな」とかうっすらと考えていたのかもしれませんね。

何かが違うと気づいたとき……

自分のからだ(外見)に違和感が出てきたのは、小学校3年か4年生くらいの頃だったと思います。

両親とも共働きのお友だち(女の子)の家でからだに服を当ててファッションショーみたいなことをやっていたのですが、あんまり合わなくなっていくのがわかりました。

お風呂に入っても自分のからだを見ることができなかったのを覚えています。

からだは男でこころは女

そこから3年くらい経過した中学生の頃に読んだのが、当時の日本ではできなかったSRS(性別適合手術、当時は性転換手術)を海外で行った方の手記でした。

その方は女性から男性になった方(FtM)なので、私とは逆ですね。それはさておき、そこに書かれていた「女性として生まれて、男性のこころを持って生きてきた」という言葉に衝撃を受けました。

まさに私そのもの。先ほどの言葉を逆にして「男性として生まれ、こころは女性として生きてきた」に置き換えると、ストンと腑に落ちるとともに「これまで抱いてきた違和感ってこれだったんだ!」と気づくきっかけとなったのです。

着替えの時間が苦痛で仕方ない

もっとも苦痛だったのは、体育などでの着替える時間。「着替えが苦痛」というのは、多くの当事者が口にする言葉ではないでしょうか。

体育では体操着に着替えなければなりません。体育の授業では、みんなが出ていったあとで更衣室に入ってそそくさと着替えて教室に戻るという感じで乗り切っていました。

あとは部活動ですね。柔道部だったので、柔道着を着用しなければなりません。

ルール上女子は白い半袖のTシャツを着用できますが、男子は上半身裸になって着用です。なので、稽古の時はシャツを着て、試合の時はルールに従って上半身裸で着替えていました。

着替えは部活動のときも同じで、みんなが着替えたあとで素早く着替えていました。

しばらくの間は気持ちを押し殺していた

「からだは男でこころは女」と気づいていたものの、中学生の頃からしばらくはずっとその気持ちを押し殺していました。「LGBTQ+」という言葉(概念)が一般的でなく、理解も進んでいなかったこともあり仕方ありませんでした。

その当時は、「男を演じていた」というのがしっくりくるのかな。「私の心は女なのに、どうして男の体をしているんだろう」という違和感をずっと抱いていたのは確かです。しかし、そのことは何も考えないようにしていました。

でも、ちょっとしたしぐさなどにあらわれるので、そこに気づいた人はマウントを取ってきます。実際に『こいつ「からだは男なんですが、女っぽいんですよ」』とかバカにするような感じで上司にアウティング(了承も得ずに勝手にバラすこと)されたのは本当にショックでした。

まずは親しい人に打ち明けてみて徐々に……

当時は生まれ育った町で会社員として働いていましたが、それがショックで出ることを決意して上京したのが2000年のことです。そこから4~5年経過したとき、気のおけないお友だちに打ち明けてみました。

『〇〇ちゃん。実は、あたしね。「からだは男だけど、こころは女」なんだ』という感じで。

反応は意外なくらいにあっけないものでした。

「なんとなくそんな感じしてたんだよ。れいなちゃんは強さを見せようとしているけど、本当は繊細で優しい女の子だって思ってた」

というような言葉をかけられました。

しばらくはこんな感じで、親しいお友だちに打ち明けるのを繰り返していました。

私が20代前半だった頃のように一般に知られていないわけではないので、現在はカミングアウトの障壁も少ないでしょう。それでも、いろいろな偏見があることも事実です。

実際に今でも「お前はオカマだろう」と言われることもあります。

ただ、それを恐れていたら何もはじまらないので、大勢の前でカミングアウトするのが怖いのであれば、まずは親しい人やALLY(アライ、理解者)に打ち明ける練習をしてみるのはいかがでしょうか。

現在の私

病気をして少し休んでから、会社員として勤務するのをやめてフリーランスになりました。現在はライターや落語家・講談師です。

まだ手術はしていません。しかし、女性ホルモンを入れているので、外見的には年齢相応にはなっているのかなと思います。まだまだ足りないので、これからも女性に見えるよう外見も整えていきたいですね。

結婚は意識したことがないわけではありませんが、男性として結婚したくなかったので現在も独身です。

ただ、好きな人はいます。その人は女の人で、私自身も女として好きになりました。彼女のためにも、外見・内面とも女らしさにこだわっていきたいというのが率直な思いかな。

少し長くなりましたが、自己紹介の生い立ち編は終わりにします。

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