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付き合わないこと前提の本気の恋愛/ENTPとINXJの彼ら

自分でもどうしたいのか分からない。

結局私はひとりよがりのアプローチが寂しくて、
両想いでも付き合えた経験がないのが虚しくて、
平気な顔して必死にしがみつく自分が卑しくて、

今日も自分だけを愛している振りをして、
私を埋めてくれる愛したい人を探してる。





水曜日に席替えをした。
となりは今好きになってるINTJ君。
七割は運で、残りは私の押し。

後ろはINFJ君。
もとはA子だったのに、
何を思ってか2人の合意でチェンジされた。


INFJ君とは告白を振り振られの関係ではあるが、
(私が既に割り切った)+(INFJ君が私の気まずくなりたくないというお願いを全うしてくれた)によって雑談や物の貸し借りが出来る程度にはきちんと親しいままだ。

昔のような好意丸出しの態度でなくても、目線や口調、互いを先読みした言動の数々で私たちの信用値とか信頼値はとても高いと分かる。
知り考えぶつかり合って形成された関係性は、彼の気質は大いにあれど、簡単には揺るがない。

なんなら彼は以前よりも意見や冗談を言ってくれるようになった気がする。
私もガチガチの好意が無くなりふれ合うことへの緊張が減った。フランクに彼に話しかけることが出来る。


一方でINTJ君。
雑談もできるし、
私のボケにも笑ってくれる。
けど、コレジャナイ感。

2人で街を歩いたとき、彼は自分から思い出話を展開してボケにはツッコミで返してくれた。

今はあまり会話が続かない。

INFJ君とは壁を乗り越えた今だからこそ、
この不器用さには心が疲れる。

INTJ君はめちゃくちゃF要素が強い。
ストイックな点や自信創出の点はINTJに見受けられるが対人に関してはINFJのそれである。

INFJの攻略法は去年で心得ているのだが、攻略済のINFJがいる今、新たに長い年数をかけて開拓する気力が私には無い………

というのは私の誤魔化しである。
実は恋愛相談をしている同じ部活のENFPから

「INTJはお前の好意にもちろん気づいているけど、それだけで何も無いって言ってた。
嫌いになって引くこともないし、好きになることもない。女子の中では喋りやすい方だからウンタラカンタラだって。
まあ、このままいけば仲良い女友達コースじゃね?」

とつい昨日言われたところである。
付き合わない(付き合えない)事を承知でアタックしている訳なので、グイグイ行った事を悪い方に思われていないのは嬉しいが、

本音を言えば、やっぱり悲しい。


INTJ君は中学の頃、彼女さんがいた。
高校受験で同じ高校(今私たちが通っている学校)を彼女さんと受けて、INTJ君だけが合格した。

そして彼女さんは入学前に進学先の違いを理由にINTJ君に別れを切り出した。
INTJ君はずっと長い間泣いていたらしい。
凄く、哀しくて。

その話を聞いて、やっぱり「彼女」が羨ましくなった。それだけ愛してくれる人がいて、いいなって。そんな人に愛されたらどれだけ幸せだろうかと。


結局私はひとりよがりのアプローチが寂しくて、
両想いでも付き合えた経験がないのが虚しくて、
平気な顔して必死にしがみつく自分が卑しくて、

「付き合わないこと前提」の公言のもとに
「恋愛のアピール」をしていない事を呈示して
私だけが心の奥底で「本気の恋愛」をして
「本物の愛」を切実に求めている。


私が容姿ではじかれることは無いと思う。
今の学校は進学校だし、スポーツは大抵できる。
絵はめちゃくちゃ上手いし、ピアノも弾ける。
友達は沢山いるけれど、きちんと人は選んでる。
清潔は毎日意識しているし、身なりを整えずに学校に来る日なんかない。
ノリもいいし話しやすいキャラだけど、下品なことはしないし分別もつける。
私をきちんと知って、私を嫌いになる人なんていなかったと思う。
どうして誰も私を愛してくれないのかずっと分からないままだから、いつまでたっても諦めがつかない。何を直せばいいのか、分からない。


INTJ君がやっぱり私を恋愛の対象として見てはいないことを再認識すると、部活内の人が私の好意に気づいていることに羞恥心が湧いてくる。

友達にあくまで私は内向的な男の子と仲良くするのが好きなだけで恋愛感情は無いと濁しつつ、
カモフラージュにINFJ君ともう少し沢山話してみることにした。それが今日だ。

INTJ君とではなく、如何にしてINFJ君と話そうかと思案する。不思議とINTJ君のことはどうでも良くなってくる。
もちろん話せる機会があれば盛り上げようとするし、可愛くみせたい。
それでもINFJ君と話す機会ばかり伺ってしまう。

気まずさが消えて昔に戻りつつある私とINFJ君との空気は、私の気持ちを引き戻す。


もとはINTJ君はINFJ君を忘れるために好きになった人。
近づいて触れて見て、改めてINTJ君の魅力をいっぱい知った。
INFJ君に似てるところもあって好きだった。


けれど私にとってはINFJ君の下位互換、代替品でしかなかった。


負け惜しみかもしれない。
きっとそうだ。


それでもINFJ君が好き。


彼女さんと今も続いているのか分からない。
彼女さんがどんな人なのかも分からない。
彼女さんとどんな経緯で交際したかも分からない。

聞く事が許されている立ち位置だけど、聞きたくない。
今の私は、自分の気持ちが自分の中だけで暴れ回って、誰にも相手にされていないという事実に耐えられない。
一抹の期待を残しておかないと死にたくなるから。



可笑しい。


こんなに特定の人を引きずったことは無い。

冷めた気持ちが復活したことも無い。

彼女持ちの人を好きになったことも無い。


もう、何が好きなのかも分からない。
なんで好きなのかも分からない。


今日INFJ君と話してみて、もしかしたら同じ進学先かもしれないと分かった。
私が同じ大学に行くことを考えているとは言わなかったけれど。


そういう私にとって都合がいい事で、簡単に気持ちが戻ってしまう。

それほどにINFJ君にしかない何かにずっと惹かれ続けているのか。
それとも誰でもいいから私を求めてくれそうな人になびいてしまっているのか。


傍から見たらどっちにも付き合える希望はない。
それでも誰かを追い続けていないと、生きている心地がしないから、より可能性のありそうな心地のいい方に走るのだ。


ただ愛して欲しい。
私という存在がその人の人生から消えてしまう時、
愛しくて苦しくて辛くて痛くて喉を潰して泣いてしまうくらいに大切に想ってて欲しい。




その人は私が愛する人でないと駄目なんだけどね。




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