見出し画像

黒か白か(新製品のお知らせ)

「零細町工場の社長」です。『切られ役』というプロ仕様のカッターマットを作って売っています。

黒のマット地に、茶色のインクでマス目を印刷してあります。

色の展開は黒のみの1色で当初はスタートしたのですが、販売開始して割りとすぐに実際にご購入いただいたお客さまからメールが届きました。

「白色も作れませんか?」

といった内容です。『切られ役』の切り心地や、黒と茶色の低コントラストな配色が気に入っていただいたようです。動画撮影用途で弊社のマットを使用していただいていて、「黒もいいんだけど、被写体の色によっては画が沈んでしまう場合があるので、対照的な白を作ることは可能ですか?」という問い合わせでした。

製造販売として走り出したばかりのころにこのような好意的な反応をいただいて、結構感激したのを覚えています。はじめて体験した手応えでしたから。というわけで、ぜひとも希望に応えたいとなりまして、白い『切られ役』をごく少数、試作品で製造したのでした。先述のお客さまにもすぐに発送、よろこんでいただけました。

弊社みたいな中小にも満たない零細な町工場はフットワーク軽くなんでもやってみんと。

で、手元に残った試作品を改めて自分で使ってみたり、周りの反応を聞いてみたりしてもどうして中々悪くなかったのです。で、これはベーシックラインに追加して、黒と白の2色展開にするべきだと感じて、取引先の材料屋さんやプレス工場さんにご協力いただき、やっと原板が出来上がりました。

プレス後の原板をA4サイズに裁断加工

弊社のカッターマットの原料樹脂はリサイクルものを使用していまして、環境に配慮した「グリーン購入法適合品」となっております。前回の試作品時にはこのリサイクル素材由来のごくごく小さい色にじみ等が結構目立っていました。生地が白色だから他の色が混じっていたらすごく目立つんですね。で、これロス多く出そうだなー、採算的にはキツいかも・・・と懸念していたのです。

しかし、普段懇意にさせていただいている生地屋さんの頑張りもあり今回結構良い生地出してくれはりました。(名誉のために追記しておきますと以前の試作品の生地は別の会社の物でした。)心配していたロスもほぼなく、ガッツポーズです。シィーッいうて。

つい2年ほど前からお付き合いを始めた生地屋さんなのですが、布施の飲み屋などで幾度も酒をかわして少しずつ関係が深まってきたと実感していた矢先でした。昭和の飲みニケーションがゴリゴリに幅を利かせるレトロスペクティブな業界です。本当にありがとうございます。感謝感謝です。

今後の工程としては、弊社で各サイズに裁断したマットを

・印刷会社さんに運んでマス目を印刷してもらい
・弊社でパッケージと袋詰をして、めでたく発売

です。印刷会社さんの工場の方にも本日早速車を走らせ、「印刷あんじょうたのんます~」という趣旨の話を社長さんとしてきました。わざわざ行く必要ないのかもしれませんが、そこまでかわいい製品だということです。

黒の方はアマゾンさんでも販売していますが、白の方は公式サイト限定です。来週には販売開始できる加藤。また正式に発売となりましたら、こちらの方のブログでもお伝えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

いいなと思ったら応援しよう!