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クリエイティビティとの付き合い方(と、スコールの話)

ホーチミンは本格的に雨季に入りました。
南国のスコールの勢いは、本当にすごい。雨というより、巨大なバケツをひっくり返して水が落ちてきているかのような降り方です。

スコールに巻き込まれれば、まるで目の前でカーテンを閉じられたかのように一気に視界が塞がれます。洗車マシーンの中にいる感じに近しいかと。

私はスコールに巻き込まれるのは、好きではありません(好きな人、いないと思います)。でも好きな本と共に、雨宿りする場所を確保できていればスコールも好きです。

さらに、自宅からスコールを遠巻きに眺めるのは大大大好きです。
雨から2キロほど離れると、晴れているのに地響きのような「ごおおおおお」という音が聞こえてきます。そして雨と晴れ間の境目がくっきりと目視できるので、毎回色々なことを考えて楽しんでいます。

「あそこはオフィスがたくさん集まっているホーチミンの1区。今はお昼時。お昼を食べに外に出たサラリーマンたち、オフィスに戻れずに歯がゆい思いをしているのかしら」

「いつもは見えている大きな橋が雨で見えないほどの雨だ!でも運転しているライトはチラチラ見える。しかも車じゃなくてバイクのライト。Grabのドライバーさんが頑張ってくれているのかしら。急ぎの用事は何かしら。誰かがお昼のデリバリーをこんなタイミングで注文したのかしら」

「今日は長いこと降ってるな。普段なら雨宿りする人たちでも、思い切って雨の中移動し始める人もいるんじゃないかな。バイクだと滑りやすいし、事故にならないといいけども。」


そもそもスコールとは関係ないことも考えます。たいては、クリエイティブなことに関する思考が捗ります。
新しいnoteのネタを思いついたり、新しいアプリの構想を練ったり。こんな路線でYouTubeやってみようかな、とか。生花の資格を取ってみようかしら。とか。

普段は仕事や育児に追われて考える余裕がないことも、なぜかスコールを見ていると考えられるのが不思議です。「やるべきこと」や「心配事」を一気にチャラにしてくれる勢いがあるのでしょう。

話変わりますが、クリエイティブなことって、生産性がないことのことが多いです。だからなかなか時間を割くことが難しい。
でもクリエイティビティに生産性を求めること自体がおかしいのよね。
クリエイティビティを存分に発揮するために、金銭的にも時間的にもゆとりを持っていたい。

適度な長さだけ他の仕事で働き、生活費を稼ぎ、さらに自由な時間を残す。その上で、
「さぁ私のクリエイティビティよ、お金も時間も心配しなくていいから、プレッシャーを感じずに君のクリエイティブな存在をアピールしておくれ」

自分の中に住むクリエイティビティに対して、自信を持ってこう言ってあげられる生活を送っていきたいものです。


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