初心者でも簡単にカクテル作り!道具・お酒・作り方を全て解説


何かとストレスが溜まりがちな昨今、一日の疲れを癒すために毎日の晩酌は欠かせない、という方は多いですよね。

ですが、

「居酒屋でしっぽりといきたいところだけど、お財布事情的になかなか気が進まない・・・」

「だけど、毎日スーパーで缶ビールや缶酎ハイを買って飲むのはなんだか味気無い」

こんな悩みを持っている方はいませんか?


そんな方には、思いのほか簡単に始められて、色んな味を楽しめる、自宅でのカクテル作りがオススメなんです。


この記事では、自宅でのカクテル作りを始めようとしたときに生まれる、「最低限何を用意すれば良いのか?」「すぐに作れるレシピは?」といった疑問を解消します。




自宅で簡単にカクテルを作るために必要な道具


ここからは、カクテル作りを始めるために、最初に揃えておきたい道具を紹介します。

どの道具も、近くの酒類専門店やネット通販で、簡単にお手頃価格で手に入りますよ。

1. シェーカー


カクテルというと、バーテンダーがシャカシャカと何かを振っている様子を想像しますよね。

あのシャカシャカ振られている容器をシェーカーといいます。

アルコール度数が高いお酒同士や、粘度の高い材料をよく混ぜ合わせる必要があるときに使います。

2.メジャーカップ


「メジャー」という名の通り、材料の分量を量る際に使います。

色々な形があるので、お好みのものを選びましょう。

初心者の方には、メジャーカップ本体に容量を示すメモリが付いているタイプがオススメです。

3. バースプーン


こちらは、両端がスプーンとフォークの形になっているスティックで、グラスの中で材料を混ぜる際に使います。

スプーン一杯の容量が1tsp.(=5ml)になっていて、少量の材料を量れたり、フォーク側は果物やオリーブなどの材料を瓶から取り出すときに役立ちます。

4. カクテル専用グラス


カクテルのグラスに関しては、もちろんすでにご自宅にあるグラスでも代用できます。

しかし、カクテルはそれぞれに推奨のグラスが予め決まっていて、そのグラスの容量を基に材料の分量が決まっています。

なので、推奨のグラスを使用しないことでカクテルの見た目が不恰好になってしまったり、場合によってはグラスに材料が入りきらない、なんてことも起こり得るのです。

ここでは、最低限揃えておきたいカクテル専用グラスを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • カクテルグラス

    容量90mlが標準サイズとなっている、逆三角の小さいグラスです。

    カクテルと聞いたときにこのグラスを想像する方も多いのではないでしょうか。

    主に、シェーカーを使って作るようなアルコール度数が高いカクテルを飲む際に使います。

  • タンブラーグラス

    こちらは馴染みがある方も多いかもしれませんが・・・

    読者のみなさんが想像している「タンブラー」は、おそらく、背の高いステンレスやプラスチック素材のものではないですか?

    しかし、その原型は「タンブラーグラス」であり、ガラス製のものなのです。

    よく使用されるのは容量240mlサイズのタンブラーグラスで、アルコール度数が控えめでゴクゴク飲めるようなカクテルを作る際に使います。

  • ロックグラス

    こちらは背の低いどっしりとした見た目のグラスです。

    オールドファッションドグラスとも呼ばれます。

    一般的に使用されるのは容量240ml程度のもので、主に、割材を使用せずお酒と氷だけで作る「オン・ザ・ロックスタイル」のカクテルを飲む際に使います。



初心者でも簡単!カクテルの作り方


カクテルの作り方にはいくつか種類があります。

当記事では、カクテル作り初心者でもすぐに挑戦できる作り方を2つ紹介します。


1. ビルド


メジャーカップなどで量った材料をグラスに入れ、バースプーンで混ぜ合わせるだけの簡単な方法です。

材料に炭酸飲料が含まれている際は、激しくかき混ぜると炭酸の気が抜けてしまいますので、混ぜ合わせ加減を控えめにすることを心掛けましょう。

タンブラーグラスで飲むような、アルコール度数が控えめなカクテルを作る際によく用いる方法です。


2. シェーク


メジャーカップなどで量った材料と氷をシェーカーに入れ、よく振って混ぜ合わせる方法です。

濃度が高い材料同士をよく混ぜ合わせるための方法で、主にアルコール度数が高めのカクテルを作る際に用いられます。


一応、

・利き手の親指でシェーカートップの蓋を押さえ、薬指と小指で本体を挟むように持つ。

・反対の手の中指と薬指でシェーカーの底を支え、親指でシェーカーのくびれ部分を支えつつ他の指は本体に添える。

・そのまま肘の曲げ伸ばしと手首のスナップを使い前後に10回以上振る・・・

というような手順が推奨されているのですが、正直、シェーカーを落とさずにしっかりと振れていれば、初心者の方でもお好みの持ち方や振り方で十分おいしいカクテルを作れます。



カクテルを構成する基本のお酒・副材料の種類


カクテルは大まかに、「ベースとなるお酒」「ベース以外のお酒」「副材料」からできています。


1. ベースとなるお酒


カクテルのベースに使うお酒は、ジン、ラム、テキーラ、ウォッカ、ウイスキー、ブランデーなどの「蒸留酒」がメインです。

次の項目で紹介する「リキュール」も、ベースのお酒として高頻度で使用します。

その他にも、ワイン、ビール、日本酒などの「醸造酒」がベースになることもあります。

ここでは、ベースとして使用頻度が高い蒸留酒について、カクテル作り初心者向けにオススメ商品をご紹介します。

すべてスーパーなどで手に入るお手頃価格な商品なので、ぜひ参考にしてみてください。

  • ジンのオススメ「タンカレー ロンドン ドライジン」

    キレがあって雑味の無い味わいです。

    シェーカーモチーフのボトルから、カクテルベースとして愛されていることが伝わります。

  • ラムのオススメ「バカルディ スペリオール ホワイトラム」

    フルーティーな香りでほんのり甘く、飲みやすい味わいが特徴です。

  • テキーラのオススメ「サウザ テキーラ シルバー」

    心地よいスパイシーさと柑橘系の爽やかな香りが魅力です。

  • ウォッカのオススメ「スミノフ ウォッカ No.21」

    雑味のないクリアな味わいで、どんなカクテルにも合います。

  • ウイスキーのオススメ「バランタイン ファイネスト」

    ウイスキー特有のスモーキーさは少なく、甘味がありまろやかな口当たりです。

  • ブランデーのオススメ「サントリー ブランデー V.O」

    フルーティーでとても飲みやすいブランデーです。

    1,000円前後で購入でき、なんといってもコスパ抜群です。


2. ベース以外のお酒


ベース以外のお酒として大活躍するのが、前項目でベースとなるお酒としても名前があがったリキュールです。

そもそもリキュールとは、フルーツやハーブ、果実の種子などで風味を付けたり、甘味料で甘みを加えたりしたお酒のことを指します。

そんなリキュールは、カクテルの風味付け役にピッタリなのです。


この項目では、カクテル初心者が最初に買っておくと重宝するリキュールを4種類ご紹介します。

こちらもスーパーや酒類専門店でお手頃に入手できるものばかりですよ。

  • コアントロー

    カクテル作りのなかで使用頻度の高いリキュールのひとつに、「キュラソー」と呼ばれる、オレンジの果皮で風味付けをされたリキュールがあります。

    無色透明なキュラソーを「ホワイトキュラソー」と言い、コアントローはその定番品です。

  • カンパリ

    ハーブ系のリキュールです。

    フルーティーさとほろ苦さのバランスが絶妙で、カクテルをさっぱりとした飲みやすい風味に仕上げてくれます。

  • ディサローノ アマレット

    アマレットは、杏仁豆腐やアーモンドのような甘い風味が特徴のリキュールです。

    杏の種子の中にある杏仁を主原料とし、核系リキュールに分類されます。

    なかでも、ディサローノブランドのアマレットが定番品として愛されています。

  • ボルス クレームドカカオ ブラウン

    クレームドカカオは、名前のとおりカカオを主原料としていて、種子系リキュールに分類されます。

    チョコレートの甘い風味が楽しめるリキュールです。

    ブラウンの他にも、無色透明な「ホワイト」という種類がありますが、カクテルレシピで特に指定がない場合にはブラウンを使用しましょう。

    ボルスブランドのクレームドカカオが手に入れやすい定番品です。


3. 副材料


カクテルを構成する材料のなかで、お酒以外のものをまとめて副材料とよびます。

よく使用するものとして、

  • 炭酸水

  • トニックウォーター

  • オレンジジュース

  • グレープフルーツジュース

  • レモンジュース

  • 生クリーム

などがあります。


なお、カクテルレシピ上でのジュースとは、果汁100%のものを指します。

果汁100%ではないジュースを使用してカクテルを作ると、大きく風味が損なわれる可能性があるので注意しましょう。


「でも、レモンジュースなんてスーパーに売ってないよね?」と思った方、いらっしゃいますよね?

ご安心ください。

果汁100%のレモンジュースの代用品として、ポッカレモンが使えます

ちなみに、生クリームはコーヒーフレッシュでも代用できますよ。



すぐに作れる簡単カクテルレシピ11選


当記事で紹介した道具や材料のみでもすぐに作れるカクテルはたくさんあります。

ここでは、そのなかから11種類をピックアップし、一覧表にしてご紹介します。

・氷は分量外となっています。シェークして作る際はシェーカーの中にたっぷりの氷を、ビルドで作る際にはグラスにお好みの量の氷を入れてください。
・分量が「適量」となっている材料は、他の材料を規定量通りグラスに注いだのち、最後にグラスが満たされるまで注いでください。


いかがでしょうか?

初心者の方でも、色々なテイストのカクテルを作って楽しめることが伝わったと思います。



ところで、一覧表のレシピをよく見てみると、あることに気がつくと思います。


そうです。

実は、下記のように、少し材料を入れ替えることで別のカクテルに変身するレシピがたくさんあるのです。

  • イエロー・レディー と ホワイト・レディー

    → オレンジジュース と レモンジュース を入れ替える

  • ソルクバーノ と アマレット・スプモーニ

    → ホワイトラム と アマレット を入れ替える

  • スクリュードライバー と イタリアン・スクリュードライバー

    → ウォッカ と アマレット を入れ替える

  • ゴットマザー と ゴットファーザー

    → ウォッカ と ウイスキー を入れ替える



今回ご紹介したカクテル以外にも、材料や分量比を変えることで別のカクテルに変身するレシピはたくさんあります。

こういったバリエーションの幅の広がりを参考に、お酒などの材料をどの順番で購入していくか決めるのもいいですね。



カクテル作りを自宅で楽しむメリット


1. 安い


当記事で紹介したカクテルは、すべて一杯100〜200円程度で作れます。

飲食店やバーで同じカクテルを注文すると、数倍の価格になってしまいます。

初期費用こそ、お酒をボトルで買うなど少し大きい出費となるものの、自分で材料を揃えて自宅でカクテルを作れば、長い目で見るとかなりの節約になります。


2. 種類が無限大


ひとつのカクテルレシピの材料や分量比を変えることで、別のカクテルになるレシピがたくさんあることは先ほどお伝えしましたね。

カクテル作りの楽しさはそれだけに留まりません。

なにも、毎回レシピどおりにカクテルを作る必要はないのです。

カクテル作りに慣れ、それぞれの酒の風味を覚えたら、オリジナルレシピにも挑戦してみましょう。

きっと、あなたの中でカクテルの世界がグッと広がり、たくさんの運命のレシピと出会えるはずです。


3. 作る過程も楽しめる


カクテル作りの基本は非常にシンプルで、材料の分量を量って混ぜるだけです。

ですが、自分の手を動かして「一杯」を作る時間は日常のなかでも特別なものです。

そして完成したその一杯には自ずと愛着が湧いて、とても美味しく感じるはずです。


また、最高の一杯を作りたいときには、とことんこだわれるのも、カクテル作りの魅力のひとつです。

ミントの葉やカットフルーツを添えて彩りを加えたり、ブレンダーで氷と材料をシャーベット状にしてフローズンドリンクを作ったりと、楽しみ方はいろいろあります。


4. 少しずつアイテムを揃えるのが楽しい


カクテル作りに関連する道具にはたくさんの種類があり、当記事で紹介したものはほんの一部です。

例えば、グラスだけでも20種類近く存在します。

カクテル作りに慣れるにしたがって、コレクション感覚で少しずつ酒や道具などのアイテムを購入していくのも、カクテル作りを趣味にする上での大きな醍醐味です。


この項目を読んで、

「大掛かりな趣味だなあ・・・」

と感じてしまった人も、ご安心ください。

逆にいうと、当記事の趣旨のとおり、カクテル作りは最低限のアイテムで始められる趣味である、ということもいえるのです。



まとめ


いかがでしたでしょうか?

カクテル作りを自宅で楽しむことの魅力はたくさんあります。

一人でゆったり楽しむもよし。

慣れてきたら、ホームパーティーなどで家族や友達に腕前を披露するのも楽しいかもしれませんね。

繰り返しになりますが、当記事でご紹介したアイテムの数々は、スーパーや酒類専門店で気軽に購入できるものばかりです。

眺めているだけでもワクワクするので、まずは近所のストアに足を運んでみましょう。


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