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れーれー日記 21.12.20(月)

上田のゲストハウスでトーストモーニング。薪ストーブが暖かい。でも、自分はもう、薪ストーブのお世話になることはないだろうな、とチラチラする炎を見ながら思った。もしあったとしても、ちっさいの。

八ヶ岳で使っていたのは、戦車のように頑丈で、吹き抜けの部屋を強力に温めてくれた。ということは、薪もガンガン消費していくということだ。必死で準備した薪の山がみるみる低山になっていくのは、心細いったらありゃしない。そんなことも思い出す。

それにしても、広い劇場空間を朝7:30からオープンしてカフェをやってるのってスゴい。ゲストメインで、もちろん地域にも開いているのだろうけど、ストーブの燃料代もかかるし、色々考えさせらせる。

9時のローカル線に乗り込む。車窓の景色から、12年前に東御に住んでいた時のことがよみがえる。うっすら雪を被って坊主のお袈裟のように見える山肌と、その下を流れる千曲川は、みぞおちあたりをなぜかぎゅっと縮こませる。

信濃追分で降りて、ハートランドの荒木さんにピックアップしてもらう。チャレンジドジャパン軽井沢センターの、ホースセラピー事業部にお邪魔するためだ。

馬は、3頭。競走馬上がりで、リトレーニングセンターから11月に来たばかりのロッキー、去勢したてのリオ、それにポニーのスノウィー。みんな、せん馬。

色々話しを聞いて、少し引き馬でロッキーに乗らせてもらう。毎年、何千頭の馬が競走馬として生産されるが、その中で活躍できるのはほんのほんの一握り。あとは、廃馬になってだいたい肉食処理される。

だから、ロッキーみたいに活躍の場が与えられるのは奇跡的なこと。雪を抱いてくっきりそびえる浅間山を見ながら、しっかり生きようね、と心の中で声をかけた。

ラッタラッタルを見学させてもらい、タクシーで軽井沢まで。東京までは一時間。

昨日の上田とはまた違う意味で、また考えさせられた一日だった。

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