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エフェクチュエーションと変容と。自ずから生まれるメカニズムに迫る

起業家の意思決定/行動理論として注目されるエフェクチュエーション。

8年ほど前にイノベーション創出に関する研究会コミュニティでその考え方に出会い、翌年に国内ではじめて大学院の公式科目として実施されたときに、自身の実践テーマと重ね合わせながら受講して以来、様々な実践者との交流を通じて理解、咀嚼を試みてきました。

そして今年、ご縁のあるイノベーターの実践事例をもとにしたこんな論文がリリースされました。

少し前にさらっと読んでみて、ああ、なるほど!と感じていた内容だったのですが、改めて読み返してみて、気づきをたくさんいただきました。

イノベーターの実践知を理論的に解釈したという話にとどまらない面白さがあって。

バックキャストとフォーキャストをトンネル工事のように貫通させていく流れのなかに、エフェクチュエーションとコーゼーションがどんな役割を果たしているのか、という点もさることながら。

思考、身体感覚、意識、意図がどのようにつながって未来が創発的に生み出されるのか。IDGs視点から眺めてみることで、それまでの認知的枠組みの範囲で考えつくような目標や計画を軽く飛び越えたところに、新しい足場が浮かび上がるというストーリーが見えてきて。ここから発見できそうなことの奥深さに、心が弾みます。

最近は論文を読んで学ぶことを少しサボっていましたが、こちらは折に触れて読み返したい「コレクション」になりそうです。

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