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しぜんのかがくep39(3/29)〜3月振り返りインドこぼれ話 ぼうさい豆知識〜桜前線、春の気候

街の風景、都市で見つけたデザイン

伝統文化と信仰がインドの人々の生活に身近にあるのは強く感じました。
私が泊まったホテルの中庭に大きな石のtempleがありました。

ハイデラバードはデカン高原にあります。。ほぼ平坦な高原で、標高は300メートルから600メートル程。広さは52万平方キロ。日本が面積が37万平方キロなので、すっぽり入る大きさですね。

Deccan Plateau[デカン高原]

デカン高原の巨大な玄武岩台地は、ちょうど恐竜が絶滅した頃の6700万年から6500万年前の白亜紀の終わりにかけて起きたマグマ噴出で形成された巨大な溶岩帯(2,000メートル以上の厚さを有する)です。そこでできた大きな岩石が至る所に転がっており、また道の横にも岩石が見られます。
※インド大陸はユーラシア大陸に7000万年前に衝突して、ヒマラヤ山脈ができたんですよ。

その巨岩の上に、16世紀に建設されたゴルゴンダフォートという場所があり、かつての王国(ゴルゴンダ王国)の城塞がありました。

ゴルゴンダフォート

また、インド人は普段から伝統芸能を見に行くようで、今回インド人の皆様に混じってインド舞踊「パラタナティム」を見る機会がありました。南インドの古典舞踊でヒンドゥー寺院に仕えた巫女が神に捧げた奉納舞が舞台芸術になったものだそうです。ヒンドゥー叙事詩の「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」の物語が題材だそうです。インド人は誰に聞いてもどの神様の踊りかを知っていました。

女神ドルーガが、悪魔のアスラを倒す場面。

また、シルバラマンというマーケット内の博物館で出会った昔の暮らしの像。実はこの生活はまだ村(villege)では続いているそうです。

地面には祈りの吉祥(きっしょう)模様である「コーラム」もありました。
南インドの風習で朝と夕暮れ時に庭を清めて、米の粉で左右対称の模様を描く習慣で、祈りや魔除け、ラクシュミー女神(美と富と豊穣と幸運を司る)を招き入れる意味があるようです。

美と富と豊穣と幸運を司るラクシュミー女神
今でも家の玄関や庭にコーラムを描く

街のデザインも像や神様などインドらしいデザインに溢れていました。

インドでのハプニングなど。面白エピソード。

まず、飛行機は遅れて到着。実はなかなか入国審査に通りませんでした。

飛行機の帰りのチケットがないと言われ、責任者が出てきて対応。大学に行くこと、ホテルの名前や携帯に保存してある帰りの予約フォームを見せて、フィンガープリントも取られてなんとか通らせてもらいました。

ホテルに着いたら、お湯が出ない。隣の部屋はお湯が出たのでそちらに移動。まず赤い水が出てきました!

ハイデラバードのホテル。生花が水に浮かんでいる

電源タップが斜めについている?

ホテルで水が出てきましたが…。グラスが大きすぎる。普通に飲んでたら、指先を洗うフィンガーカップでした。

トイレは、トイレットペーパーは基本なく、水道の蛇口がついていました。
どう使うんでしょう…。

インドでは、「YES」という感情を示すときは横に首を振ります。あと「ありがとう」というときに手を合わせてお祈りをするような動作をすることもあります。最初は慣れないですが、そのうち同じ動作を真似したくなります。

ハプニングや日本との違いも楽しめるとインドが好きになりますよ。

インド女性は美しい

インドの民族衣装であるサリーを着せてもらいました。インドの女性は本当におしゃれで美しいです。普段から美しいサリーを着用し、ゴールドのアクセサリーを身につけています。

顔を隠しているイスラム教の女性もアクセサリーは派手!キラキラのジュエリーであるバングル販売が一大産業となっているそうですよ。

ぼうさい豆知識〜桜前線、春の気候

桜の咲く時期になりましたね。今はきっとは桜🌸は開花して満開に近くなっているでしょう。

桜前線は見たことあるでしょう。日本各地の桜の開花予想日を結んだ線ですね。開花の日付線に沿って桜が開花します。福岡、大阪、名古屋、東京で3月20日前後、日本列島では南から北に向かうように見えますね。

でもよく見ると、暖かいはずの九州の南の端、鹿児島が名古屋より開花が遅い?なぜなのでしょうか。


桜は「休眠打破」といって、開花には「冬の寒さ」と「春の暖かさ」が必要なんですね。
※植物のアブシジン酸は発芽を抑制。休眠物質の『ジベレリン(GA)は発芽誘導。

桜の花芽は、開花前年の夏にはできています。 それが秋から冬にかけて、生長しないように休眠状態に入って年を越します。 そして充分に低温刺激(秋から冬に5℃前後の気温)を受けた後眠りから覚め、気温がぐっと高まった段階で休眠から目覚め花芽が成長を始めます。秋か冬にある程度寒くなることが早い開花には必要で、昨春の鹿児島は冬の寒さが不十分で「休眠打破」がうまく行われなかったことが、開花が遅くなった原因の1つと考えられます。
休眠から覚めると花芽が大きくなり、桜の開花につながるのですが、以前は、大きくなる程度は各地の標本の木の蕾をとりそのつど重さを量る方法で各気象台独自で行われていたそうです。今は秋からの平均温度の積算値(600度の法則)や気温の状況をコンピューターで計算して予測するそうですよ。

(桜の開花600度の法則とは、2月1日以降の毎日の最高気温を足していき、その積算気温が600度になった頃に桜が開花するというものです。桜は比較的気温に正直であるため、この法則が成り立つとされています。ただし、年によってばらつきがあり、ほぼぴたり600°程度で開花する年もあれば、これより少ない積算気温、多い積算気温で開花する年もあります。)

また、桜の標準木で開花を決めるんです。桜の開花の基準は、標本木で5~6輪の花が咲いたかどうかです。満開は、標本木のつぼみが8割以上ひらいた状態ですね。
名古屋の標準木は、千種区の名古屋地方気象台にあるんですよ。

名古屋地方気象台のソメイヨシノ

たんぽぽもありました。一輪の花。可愛いですね。(そして枯れてしまわないか心配です💦)

「生物気象観測」といって、その季節の特徴を調べることが気象台で行われており、昔はシオカラトンボの初見やウグイス初鳴なども気象台職員の方が記録していたんですよ。

春の気候は、三寒四温といって、寒い日と暖かい日が繰り返しきますね。日本付近が低気圧と高気圧が交互にやってくるからなんですね。三寒四温は元々は冬の中国の気候を表していた言葉ですが、日本は天候が変わりやすいのは春の気候ですね。
冬は北からの冷たい空気に覆われていましたが、春になってくると南からの春の暖かい空気が勢力を強めてきます。
低気圧が発生すると南からの暖かい空気を連れてきますが、低気圧が過ぎた後は大陸育ちの高気圧がやってきて冷たい空気を運んできます。これが日本付近で起こることで暑かったり寒かったりを繰り返します。

引用 ウェザーニュース
3月13日の天気図 気象庁

春の低気圧による雨は桜を散らせてしまいますが、春間近な兆し。でも、春の嵐が来たり、日中の気温差も大きい時期なので、体調には気をつけてくださいね。

⭐️Podcast本編はこちら↓宜しければお聴きください♪
神田沙織 がりれでぃ スピンオフ
ナチュラル・サイエンス・ラボ
しぜんのかがく





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