しぜんのかがくep.45(5/10) 東北紀行①(宮城県石巻市)BIRD'S-EYE アイリンブループロジェクト
3月末に、宮城県石巻市に行ってきました。どうしても会いたい人がいました。佐藤美香さんです。2011年3月11日のあの日。宮城県石巻市も被害に遭いました。当時人口16万人だった街。震災関連死を含む死者数は3,464人。東日本大震災は9割は津波で亡くなっています。
佐藤美香さんの娘さんである愛梨ちゃんは6歳で帰らぬ人となりました。6歳というとまだ幼稚園の年長さん、
2022年コロナ禍であったので、企画したオンラインイベントでお話を伺い、非常に心が動かされました。なぜ動かされたのか?
こんなに小さな女の子が命を失うことになったのか、話を伺うとそれは失うべき命ではなかったからです。
何が起こったのでしょうか?
今回愛梨ちゃんがたどった場所を案内していただきました。
『忘れないよ 小さな命と あの日のこと』三大学連携防災紙芝居多言語化プロジェクト 2022年度 宮城学院女子大学 日本語教育ゼミ 制作
自然災害とはいえ、この悲しい出来事で伝えたいのは、守れる、助かる命があったこと。大規模災害で子供が亡くなる。特に小さな子供は大人の管理下にいます。災害で子供が亡くなるのはそれは大人の責任である場合でもあるのです。ではどうすればいいのか?どうしたら命が救えたのか?それは一人一人が命を守る防災対策、命を預かっている人はどうすれば命を守れるのか?被災地の教訓から学び続けることしかありません。
愛梨ちゃん最期の場所に咲いた白い花。あいりちゃんの花と名付けられています。たった1輪から育ち増やした花です。 東日本大震災の悲劇を伝え、記憶の象徴となっています。
語り部である美香さんの以下の言葉が印象的でした。
●子どもたちは当たり前に「式」を重ねていって欲しい。愛梨は「入園式」次は「お葬式」になってしまった。入学式、卒業式、成人式、入社式、結婚式…。
●誰かの犠牲の上での伝承であってはいけない。
●犠牲となった子供たちが生きてきた意味は?2度と同じ思いをする子供や親がいてはいけない。
●実際に訪れることでわかることもある。それを多くの人に伝えたい。伝えてほしい。
●子供のための教育は幼稚園からできる。災害時に子供達の命が守られる社会であってほしい。
防災ひとこと(今回は文章です)
幼児から防災教育をすべき。命を守る行動、安全な場所に移動すべきことを子供でもわかるように絵本や紙芝居にしている。
以下、美香さんやアイリンブループロジェクト、今回代表(一般社団法人BIRD’S-EYE)の菅原さんもご一緒させていただきました。「こども防災の日をつくる会」のお話をお聞きしました。自力で避難行動を取ることが難しい未就学児の命を守ることを目的に設立された会。「大人が高い意識を持たなければ、子どもを守ることはできない」という強い思いで活動されています。
⭐️Podcast本編はこちら↓宜しければお聴きください♪
神田沙織 がりれでぃ スピンオフ
ナチュラル・サイエンス・ラボ
しぜんのかがく
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