2021年11月7日 倉敷~岡山アート巡りのはずが……食べ歩き旅行になりました
さて、11月7日の日曜日、倉敷と岡山に日帰りで行ってきました。
新大阪から出発して、あっという間に新神戸を過ぎ、気がついたら姫路も過ぎ、旅情にひたる間もなく岡山に到着。
ここで倉敷へ乗り換え。しかし、山陽線、赤穂線、津山線、伯備線、さらに四国方面の列車や、はては桃太郎線まで出ていて、ひとり駅のホームで混乱する。
しばし路線図とにらめっこして、半分賭けのような気持ちで総社行きの電車に乗り、なんとか倉敷にたどり着いた。大阪~京都くらいの距離があるのかと思っていたけれど、普通電車で20分もかからない距離だった。
駅を出ると、さっそくフルーツサンドの店が目に入り、すぐさま食べたくなるがぐっと堪えて、観光案内所で地図をもらい、お目当ての美観地区へ。
白壁の風情ある町並みを堪能する……つもりだったが、人の多さに驚く。
フルーツパフェで有名な〈くらしき桃子〉の店は長蛇の列だった。
観光地が混んでいるという当たり前の日常がじわじわと戻ってきているのを実感する。
そしてなんと、大原美術館の入り口にも列ができていた。遠足の子どもたちのようだ。
とりあえず後回しにして、まずは腹ごしらえをしようと、岡山名物の大手饅頭のカフェに入る。
大手饅頭専用と銘打ったコーヒーを飲みながら、蒸したての大手饅頭と季節限定のかぼちゃ饅頭を食べた。どちらの饅頭も、口に入れるとやさしい甘さのあんこがほろりと溶ける。
そのうえ、大手饅頭専用とは?と疑問を感じていたコーヒーがまたおいしかった。ちょうどいいほろ苦さで、あんこにすごく合っている。専用というのは嘘ではなかった。
また美観地区をぶらぶら歩く。星野仙一記念館には入らなかったが、いまネットで確認したところ、11月で閉館するらしい。それなら行っといても話のネタになったかもしれないが、けど入場料払って入りたいかというと……
美観地区の奥にある倉敷アイビースクエアへ入る。明治時代は紡績所だったらしく、その名のとおり、蔦のからまる趣深い建物で、映画やドラマのロケにも多く使われているらしい。デートや結婚式に使うのも素敵だろう。
が、もっと食べたい! と思っていた私は、みやげ物売り場をチラ見しただけで早々に出て、食べ物屋を探した。
すると、さっき長蛇の列だった〈くらしき桃子〉の支店があった。こちらは空いていたので、おみやげをいくつか購入したあと、白桃ソフトを買って食べた。しかも、このお店は白桃ゼリーを一本丸ごと試食させてくれたので、すっかりテンションがあがった。
気がついたら食べてばかりだが、そもそも倉敷に来た目的は美術館巡りだった。
大原美術館は混んでいるようなので、市立美術館の五味太郎展へ足を運ぶ。五味太郎という名前を聞いてもピンとこない人も、とぼけた味わいのユーモラスな絵にはきっと見覚えがあるはず。
仕掛けや言葉遊び満載の絵本、色あざやかな絵本の原画、さまざまな国の言語に翻訳された絵本……どれも見入ってしまった。百人一首の絵巻物もおもしろかった。
そのあと大原美術館へ戻ると……なんと、現在は時短営業なので、すでに入館時刻を過ぎてしまっていた。ぐぬぬ……今日はこれくらにしといたるわと、池乃めだか的な捨て台詞を吐いて、岡山へ戻った。
腹ごしらえをしようと(また!?と言わないように)、駅ビルをうろうろ歩いていると、地下街で3rd Burgerという店を見つけた。
関西では見たことがない。岡山のバーガー店なのだろうか? まあここまで来て、マクドに入るよりはいいだろう……と中に入って、トマトバジルバーガーを注文した。
すると、とくに期待していなかったのに、結構おいしかった。そこでネットで調べたところ、東京の青山や六本木にある人気のバーガー店らしい。地方出店が関西でもなく、名古屋でもなく、なぜに岡山?と思いつつ、完食。
さて、実はこれからがこの日の本番だった。
地上に出て、路面電車の乗り場を探す。案の定、なかなか見つからない。案内表示を頼りに西へ東へさまよったあと、ようやく路面電車に乗りこんだ。
そして後楽園近くでおりて、岡山市民会館を目指す。
が、まだ17時台なのに、岡山の街並みはすっかり暗く、南北の見当もつかない。自信満々に岡山市民会館へ向かうグループについていくと、まったく逆方向へ進んでいることに気がつき、あわてて引き返したりしながら、やっとのことで開演前に到着。
無事、ユニコーンのライブを見ることができた。小さくてとても見やすい会場だったので、また来ようかなと思ったけれど、来年くらいに取り壊されるらしい。
ちなみに、帰りに岡山駅の売店をのぞくと、弁当はことごとく売り切れていたので、先に腹ごしらえをした自分えらい!と思いながら、帰路についた。
(↓この日、ひさしぶりにライブで聞きました。子どもの頃、お金なんかはちょっとでいいのだ~と刷りこまれたから、ずっと貧乏なのかもしれない)
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