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自閉症の長男、中学校に行くの話⑩

学校に1日中居れるようになって2週間が経った。

嫌がらずに学校に行けている。
クラスメイトの話もしてくれるようになった。

先生の話だと学校でも楽しそうに過ごしているとのこと。

良い感じだ♪

この良い感じのところにコロナウイルスが我が家を騒がせる事になる。

火曜日の夕方、学校からのメールがきたのが始まりだった。

『本校の学校関係者に新型コロナウイルス感性症の疑いがあることが判明しました。
 つきましては、明日より休校といたします。生徒の不要不急の外出を控えていただきますようご協力をお願いいたします。』

「えー!、大変だ。」

そして、夜9時過ぎに主任の先生からの電話。

保健所からの指導で雄大君がPCR検査の対象になりまして、明日の10時から体育館で検査を受けてもらいたいのです。」

「わかりました。」

「申し訳ないのですが、ご家族の仕事先やご兄弟の学校にもその旨お伝えいただいて、お休みしていただかないといけないかと思います。本当に申し訳ないです。」

と申し訳なさそうな先生の声。

これは、大変な事だ。

息子にPCR検査をしないといけない事を話すと、とても不安そうな顔になった。

「大丈夫だからね!」

何回も息子にそう言った。

父親も会社に電話して、休みを取ることになった。

時刻は10時。下の子達の小学校には明日の朝に連絡をすることにして、とりあえず、寝ないとね。

とても不安がる息子に「大丈夫だからね。」と声をかけ続け、11時過ぎに眠りについた。

これは、明日も大変だぞ。


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