たそがれるカーリー

GWの中島公園で、計12組・31人の写真を撮ってプレゼントしてみた

こんにちは。札幌で写真家をしています、梶礼哉と申します。

何気に「写真家をしています」とか言っているけれど、こう名乗り始めてからはまだ1週間くらいしか経ってない。主に人物の撮影や、「ストリート写真」というジャンルの写真(いわゆる「ストリートスナップ」ですね)に、いのちを燃やしております。

さて、昨日の話。札幌のお花見スポットとしてはベスト5くらいには入るであろう有名な公園、中島公園に行ってきた。

とはいえ、お花見に来たという訳でもなく。

「梶が道ゆく人の写真を撮って、その場でプレゼントする」というのがメインテーマだった。前日の夜に突然企画を持ちかけられ、いいね!とトントン拍子に話が進んだ。

▼この時は正直ただのお花見なんじゃないかと思っていた

いざ撮影開始

そして、5月5日。こどもの日。中島公園。桜。雨予報。でも予報外れの曇り空。

12時半、撮影スタート。スタートして間も無く、カーリーが1組のカップルを捕まえてきた。「写真家の友達が、きょうの記念に写真撮ってプレゼントしてます!よかったらどうですか!」みたいに元気よく言っとる。すごい。よくよく考えると、俺が「写真家なんですけど撮らせていただけませんか」とか言うよりも説得力、安心感が全然違う。そうしてお膳立てをしっかりしてもらった状態で、俺は撮影を始めた。ボートに乗っていた2人を追いかけながら、降りた後も二言三言お話して、写真を撮って、解散。

(いい写真だったけど、お仕事の関係から掲載NGとのことでしたので鴨さん貼っておきます)

 結果的に2人にはすごく喜んでもらえて、Instagramで相互フォローになった。彼氏さんのアカウントが動物写真で埋め尽くされていて圧倒された。もっとカメラトークできたな、とあとで後悔。

 そんな感じで17時過ぎまで、声をかけては撮影。時々、愛想笑いで無視されたり。時々、逆に声をかけられたり。「兄ちゃん何やってんの!」と勢いよく聞いてくれたおじいちゃんに説明すると、「ああ、そういうの興味ないわ!」と自転車で颯爽と走り去られたり。(笑)

 カップルや観光客は写ってくれる度合いが高かった感じがする。カップルには「普段なんて呼び合ってるんですか?」って聞くのが最高に楽しかった。みんな照れる。最高。友達同士で来てた人々には、撮りつつお互いの思い出とかも聞いたり。それぞれの人生、それぞれのストーリーがあるなと改めて実感。

▼ベトナムからいらしたそう。ことばが通じなくても楽しく写真を撮ることはできるし、その後FBで友達になってメッセンジャーで写真を送ることもできる

▼日ハム西川似のイケメンと、見た通りの明るい美人。自分自身の話をしたら「それはね、気づいた時にすぐやるべきなんですよ!」と熱く励ましてくれた。

▼彼女さんが手作りのお弁当作ってた。そりゃこんなに嬉しそうな笑顔しますわ。。

▼よくよく話を聞くと、友達の友達だった。札幌って狭いなー!

写真が売れた

 また、「普段はこんな写真撮ってますよ〜」ということで、今までに撮った写真を何枚か展示(と言ってもレジャーシートの上に置いておいただけ)していた。すると、写真に写ってくれた人や、道ゆくおばあさんが写真を買ってくれた。特におばあさんはじっくりと吟味して写真を選んでくれて、撮影地の話を聞いてくれたり、額縁が3枚余っているからそこに入るいい写真を探していることを教えてくれた。結果的に3枚買っていただいて、「サインしてくれないの?」とまで言ってくれた。梶礼哉として21年生きて来て(※公文書以外に)サインを求められたのは初めてで、すごく嬉しかった。何もなかったのでアルファベットで名前を書いて終わった。

「名前覚えておくわね」と言われてしまったので、頑張るしかない。

まとめ

 人の写真を撮るのは楽しい。なんで楽しいのかなって今までそれほど考えずにいたけれど、その人の人生に一瞬でも関われた感じが楽しいんだと思う。今までこういう感情は「言葉にできねえからわざわざ撮ってるんだろ!てやんでえ!」みたいに思っていたけれど、なるべく言語化して、誰かと共有できるようにしたいと思う。そういう意味も込めて、「むずかしいことの言語化」をしてる人がたくさんいる「note」というメディアにこの記事を書いた。最後に、昨日手伝ってくれたカーリー、啓くん、ゆうかちゃん。写真に写ってくれた人、写真を買ってくれた人。ここまで読んでくれたあなたに、最大級の感謝を込めて終わりにします。ありがとうございました!また近いうちに!したっけねー!!

読んでいただきありがとうございました! サポートは、フィルムや写真集買ったりするのに使わせていただきます。