就活用ポートフォリオの解体新書【本選考用】
れいかぴ(@re_ka310)です。
お久しぶりの方もそうでない方もこんにちは。
おもーーーーい腰をあげて書いたポートフォリオ記事です。
noteや様々なデザイン系メディアで就活用のポートフォリオに関する記事を見かけますね。
このnoteでは「私のポートフォリオ」はどのような意図で作成されていたのか、どのようなプロセスで作成されたのか、詳しく分析することにします。
ちなみに今回は本選考用に作成したポートフォリオについてです。
2022年9月〜12月にかけて作成しました。
(好評だったらサマーインターンで作成したポートフォリオについても書きます)
1. 私について
いやいやお前のことなんて知らんがなと思った方?ちょっと聞いてください
私の情報を説明した意図としては「強みや経験・状況、受ける企業や目指している職種」によってポートフォリオの作り方を変える必要があるからです。
そのためポートフォリオを作成する前にまず自分を分析し、どのようにポートフォリオ上でアピールするのか考えるのが吉です。
私の場合、「デザイン独学」・「学生団体でマネジメントをしている」・「夏インターンで実践的なデザインをした」という点をアピールしようと思いました。非常に計算高くて笑っちゃいますね
2. 実際のポートフォリオ
・【本選考で実際に提出したポートフォリオはこちら】
・ViViViT
・Redesigner for Student
3. 構成一覧
私の本選考用ポートフォリオはこのような構成になっています。
①作品数:約7作品
恐らく新卒UIUXデザイナーポートフォリオの中では多い方な気がします。
7作品にした意図としては、先述しましたが「独学なのにこんなに作品数がある!」ということをアピールするためです。意図通り、面接や面談にて「大学外でこんなに作っているのすごいね!」と言っていただきました。やったね
構成として、過半数をUIUXデザインにしました。もちろんUIUXデザイナーの職種で選考を受けていたからなのですが、かといって7/7作品がUIUXデザインにはしませんでした。
UIUXデザイナー志望の学生の中で印象に残るポートフォリオとは何かを考えた結果、「UIUXデザインスキルが突出しているポートフォリオ」or「UIUXデザイン以外の個性も光るポートフォリオ」だと思いました。
私はUIUXデザインスキルが突出しているわけではなかったので後者を狙いました。
でも今思うと、100%UIUXデザイン(しかも10作品くらいの量)のPFも尖ってて面白かったなと。尖りたいお年頃
②ページ数:49P
多いすね…。
企業によって、ページ数は少ない方がいい派と多くてもいい派に分かれます。
私は「7作品紹介すること」と「プロセスまでしっかり紹介すること」を優先度あげて考えたのでページ数についてはあまり考慮しませんでした。
また、私は自分が記憶力がないことを知っていたので、面接で深ぼられた時にプロセスを覚えておらず回答できない可能性があると思っていました(アホすぎるがゆえの心配ですね)
そのため、面接でのカンニングペーパーとしても使えるようにポートフォリオを作ったため、自ずとページ数が増えました。
どうしてもUIUXデザイナーはプロセスやロジックを求められるので、ページ数が多くなってしまう気がします。
しかし、「君のポートフォリオ、ページ数多くて嫌になっちゃったよ」という永沢くんみたいなネガティブな意見をいただいたことはないため、50ページ近くあっても特に大きな問題はありませんでした。
皆様が最後まで読んでたかは分からないです。多分読んでないです
③作品順について
もちろん、見て欲しい作品順に並べました(見て欲しい=志望企業の市場に近い×割と自信がある)。私の志望していた企業はBtoBやSaaSと呼ばれるサービスを展開している企業だったので、1作品目にBtoBのUIUXデザイン作品を持ってきました。
よく就活していると「企業によって出すポートフォリオを変えるべきだ」という意見を聞くと思います。
結論、私は企業によって1つ1つ作り替えませんでした。「私は私よ!誰かに寄せるなんてしないわ!」という天邪鬼だった訳ではなく、1つ1つ作り変えることに時間を割くより、作品自体をブラッシュアップする方が優先度高いと考えたためです。
しかし、当たり前ですが、企業によって展開しているサービスの種類やその企業のデザインの特徴が全く違うので企業に対して自分のアピールする部分は変える必要があるとも思いました。
そのため私は、企業によって作品の順番を変更したのと、1〜2作品を入れ変えるなどして調整しました。
(モバイルアプリ系サービスの企業に対してはモバイルアプリの作品比率を増やしました)
企業も自分達が作るものと似ている作品を持ってくる学生の方が親和性を感じて取りたくなりますよね?
(取りたいかは別でも、面接で話が弾んだり、実務をされているからこそご存知の結構ありがたいフィードバックをいただくことはできるかもなど。)
ポートフォリオを細かく分析・意図を説明するとこんな感じでした!
4.ポートフォリオを作成する中でやってよかったこと
やってよかったこと①
選考前の段階で志望企業の方に添削をお願いする
今思い返せば就活当初、選考前にポートフォリオを見てもらうなんて考えられなかったです。(もしかしたら業界によるかもしれないです!)
私は9月〜12月にかけて、志望していた企業3社からポートフォリオの添削をしていただく機会をいただきました。本当にありがとうございました!大感謝!
その3社は、5月頃の就活イベントに参加して連絡を取り続けていた会社、夏インターンに行って面談をしていただいていた会社、ViViViTのスカウトから面談を定期的にさせていただいていた会社、という感じです。
私の場合はその企業の本選考に臨む前提でサポートをしていただいたという形でした。
人事さんとプロのデザイナーさんに添削を複数回してもらっていました。
ポートフォリオの第一印象、どのような観点でPFを見ているのか、レイアウト・トンマナ・デザインの4原則に関するご指摘などをいただきました!また「このページにある〇〇という言葉が理解できなかった、どういう意味?」など(辛辣)、自分だと気づかなかった客観的な意見が非常にありがたかったです。
(ポートフォリオも1つの大きな作品なので、ユーザーに対するヒアリングが必要なのだ、と後から気づきました。ポートフォリオの場合のユーザーは"選考に関わる人事・デザイナー”ですね。)
添削をもとに、かなりブラッシュアップしたものを本選考で提出することで伸び代もアピールできます!!やったね!
(面談のような公的な接点がないよという方でも、Twitterをフォローしているデザイナーさんに「すみません、ポートフォリオ見てもらえませんか…」と送りつけるのもアリです!🙆 私の知り合いのデザイナーさんはそのような相談も快く受け付けているようでした。)
やってよかったこと②
The デザインという作品ではないものも入れ込む
私の場合は「フリーペーパーのプロジェクト」を1つの作品として入れ込みました。これは「このような意図でこのようなレイアウトを組みました」というデザインの説明ではなく、「プロジェクト内での課題をこのように解決しました!」というような紹介です。
あと、チーム内での自分の役割について記載しましたね。
なぜこれを載せたかというと、他の誰でもない自分しか経験していないことを記載したかったからです。「アプリのデザイン」だと、たくさんの人がポートフォリオに載せるのでその中で一際目立つのは大変ですが、「〇〇のデザイン」の〇〇自体が稀だと自然と相手の記憶に残すことが可能なので!
実は、23卒の先輩にポートフォリオを見せていただいたものの中に「グラフィックファシリテーター」や「サークルでの音楽活動」を載せている方がいて。ポートフォリオを見る側に立った時、その人の人柄も分かる作品があるとすごくイメージがアップしました。
そのためこの手法をパクらせてもらいました👮
やってよかったこと③
作品の魅せ方は世の中にあるLPを参考にする
作品の魅せ方って難しいですよね。就活以前は作品自体の精度を高めることに注力してきたのですが、ポートフォリオとなるとその作品の魅せ方を考えなければなりません。
ただぽつぽつと並べてしまうと、クソダサい何かの羅列になってしまい、作品の良さを100%表現できないです。
Redesigner for StudentやViViViTで先輩方のポートフォリオのレイアウトをTTP(徹底的にパクる)するのもアリですが、
私は実際に世の中で売り出されている商品のLPを参考にしました!
この時参考にする点としては、
① LP全体の流れ(何を一番先に持ってくるのか)
② 使用している文言で参考にできるものはないか
③ 説明の文章量はどれくらいか
④ 画像と文章の配分
⑤ イラストの使い方
です。私はSaaSの魅せ方に苦戦したので、Sansan(営業DXサービス)とかめっちゃ見てましたね。
やってよかったこと④
容赦なく壊す!!!!!!!
パソコンは殴っちゃだめですよ。
就活中は特に多くのデザインを制作する機会があるので、デザイナーとして圧倒的成長できる時期だと思います。
そうでなくても人間は毎日成長しているので!数週間前に完璧だと思っていたポートフォリオのはずなのに、数週間後にはとんでもなくヤバいものに見えてしまうことがよくありますよね。冷蔵庫で腐った大根を見た時と同じ顔になっちゃいます。
「うわ、3日後に書類選考に出す予定だから今から修正してもし終わらなかったらまずいかな…^^」
「変更めんどうくさいし一回仕上げたからもういいや^^」
と思った経験がある人も多いはず。
はい。容赦なくぶっ壊しましょう!(っ'-')╮=͟͟͞͞🍣
ポートフォリオを見る人はそのポートフォリオがその人のリアルタイムのスキル・経験だと判断します。
変化・成長の著しい就活期には数週間でも大きなスキルアップをしているにも関わらずそれを見せられないのはちょっと痛いです。
(もちろん絶対に以前の保存分は取っておいてね≡ヽ( '-'ヽ))
もし間に合わなくても、書類選考で提出したものをブラッシュアップして、面接で新しい方を画面共有するのも割とポジティブな行動だと思います。
と思ってもらえたらラッキー☆
5. おわりに
色々書きましたが、要約するとポートフォリオ頑張ってよかったが言いたかったです。
飄々と色々書きましたが、本当に死ぬ気で作ってました。
午前10時から始めて夜中の3時までやってました。
イラレが重いからFigmaに移行したのにFigmaも重くなりました。なんで
Redesigner for Studentのキャリアサポーターさんが「ポートフォリオすごいと思った学生は大体サマーインターン通っている」と話していらっしゃったことを覚えています。
デザイナー職が総合職よりも就活においてちょっと優しい世界だなと思うのはSPI・面接一発勝負ではない点だと思ってます。
ポートフォリオという存在は、これまでのデザイナーとしてのあなたを評価してもらうための大きな大事な手段です。
長い文章、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!🫶
偶然このnoteを見てくださった、24卒の方・25卒の方、私で良ければポートフォリオの相談に乗りますので、お気軽に連絡ください!(Twitter:@re_ka310)
デザイナーになるために頑張っているあなたは最高にかっこいいです!
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