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【本紹介】高橋ダンから学ぶゴールド投資。金に投資する6つの理由

今回は超人気投資YouTuber高橋ダン氏が執筆したゴールド投資の本の極一部を抜粋しながら僕の意見を踏まえてご紹介します。「なぜ金なのか?」という理由がこの本にすべて凝縮されています。その他にも投資戦略、おすすめETFが紹介されており非常におすすめですので、ご興味ある方はぜひ購入して読んでみてください。

金投資理由① 世界恐慌に備える最も有力な保険

金に投資する理由の一つとして、過去に経験のないような市場崩壊があった際に我々の資産を守るのがゴールドということになるということです。コロナショックで株式市場が大打撃を受けたのは記憶に新しく、国債までもが叩き売られました。大規模な金融緩和によって、株価の回復は約半年でコロナショック前の水準まで戻りました。リーマンショックなどは戻るまで5年かかっていますから、半年で戻ったのは非常に速いと言えます。その中でも金は約1か月で元に戻っています。しかも戻っただけでなく、約2割ほど上昇しているのです。リーマンショック後も金は高騰しています。このように、金は市場の不安とともに値上がりするため、資産を守る役割があります。

この中規模なリーマンショックやコロナショックのようなものは7~8年サイクルできますが、「暗黒の木曜日」などの大恐慌は50年~70年ほどのサイクルで来ると言われています。しかもこの大恐慌前の水準まで回復するまでに25年かかったと言われています。


現在は大恐慌がいつおきてもおかしくない負債の高さ
負債は経済を回すために必須ですが、重要なのは経済成長率との比率です。国の経済が成長しているときは設備投資などのためにお金を借り、生産量をあげて利益を生みます。しかし、今は経済成長率が伸び悩んでいるときです。実際に大恐慌が起きた背景にも同じことがありました。投資家たちは実態経済と株価がひも紐づいていないと気づき、大幅に株価を売り始めたことが大恐慌のきっかけとなりました。つまり、いつ大恐慌が起きてもおかしくない状況が起きているのです。

負債と経済サイクルに関してはヘッジファンドの帝王レイダリオの考えがYouTubeでわかりやすく解説されていましたので、非常に参考になります。


金投資理由② インフレリスクに備える

コロナショックや大恐慌を避ける方法の一つに現金として保有しておくことが有効です。しかし、長期に渡って現金で保有しておくと、2つの問題がでてくると高橋ダン氏は述べています。

1つ目は日本のゼロ金利政策によって、預金はほぼ増えません。

2つ目はインフレに弱いということです。

インフレは簡単にいうと物価が上昇し、お金の価値が下がることです。

極端ではありますが、ハイパーインフレが起こってしまえば、1万円の価値が1円になるかもしれません。

たしかに世界に比べたら日本のインフレ率は非常に少ないです。

物価の上昇を感じている方は少ないでしょう。

しかし、コロナ支援で日本政府は数十兆円の支出をしており、今後を考えるとインフレが来るのは覚悟をしておく必要があります。

政府はインフレの年率2%を目標にしているので、このまま約20年後になれば皆さんの購買率は約3分の2、約35年後には購買率は半分になってしまう計算です。

少し前に老後資金が2000万円必要ということが話題になりましたが、これは現時点でのことです。インフレが極端に進んだ結果、あなたが老後を過ごすときには現金2000万円の価値は下がっていることは疑う余地もありません。


金投資理由③ 有限資産

多くの方が、ビットコインの上昇とともに金の価値が上昇するのか懐疑的になっていると思います。しかし、この本を読んで参考になったのが、ビットコイン単体で考えると供給量は有限ですが、仮想通貨全体をみるとどんどん新しいコインが作られているため、供給量が増え続けています。そういった意味では仮想通貨が完全に金の代用となることはないようです。

株は増資、現金も新しく印刷、国債も新しく発行することが可能です。土地は増やすことができませんが、まだまだ未開拓な土地も多い状態です。

唯一石油に関しては有限と言えます。ただし、太陽光、地熱、バイオマスなど、石油に代わるエネルギーがあるため、価値が下がるリスクがあるのです。

金は現在までで19万トン発掘され、未発掘のものが5万トンほどと言われています。作れない、増えない、増やせない金の特徴がある限り、安心してもつことができるのではないかと高橋ダン氏は推測しています。


金投資理由④ 5000ドルになる


高橋ダン氏の予想は5000ドルです。

この理由の一つとして、金とドルは逆相関を辿るためです。ドルはアメリカの紙幣なので、アメリカの経済が不安定になるとドルが売られ、安全資産である金が買われます。しかし、難しいのは2001年に起きた同時多発テロのように、有事の際にドルが売られるのは予測できません。

そこで注目すべきは金価格とマネーサプライの比率です。マネーサプライとは、世界に回っているお金の供給量を指すもので、各国の中央銀行はマネーサプライを調整することで景気をコントロールします。マネーサプライが上がるとドルが下がるため、つまり金が上昇します。

マネーサプライは2020年5月には1960年の統計開始以来、最高値に達しています。しかし、マネーサプライの上昇比率に比べると、金の価格はまだまだ上昇していません。

このことから高橋ダン氏はマネーサプライと金の過去の上昇比率を計算し、将来金価格は4000ドルから8000ドルにまで上昇すると予測しているのです。


金投資理由⑤ 世界の有力投資家が買っている


バフェットやレイダリオも金に投資しています。

マネーサプライの増加や金利の引き下げ予想から株価は着々と上がっていますが、そのペースが速く、 多くの企業の利益の増加ペースを上回ります。そのことに投資家が気づき始めると、上値が狙いにくい株などへの投資から金などのような安全性が高い資産を買うようになります。

これは本に書かれていませんが、レイダリオは金投資のポジションを45%減らしています。これはおそらく、長期金利が上昇しているためだと考えられています。金は利息がつかないため、多くの投資家は金利の恩恵が受けられる債券を買い向かう傾向になるためです。

ただし、だからといって悲観的になる必要はありません。たとえ金利がつかないとしても、守りの資産という位置づけは変わらないため今後も需要はあると僕自身は考えています。


金投資理由⑥ ほったらかしでストレスフリー


最近は金の価格が下降していますが、長期的にみれば上昇しています。長期的に少しずつ投資することで保険としての効果が高まります。高橋ダン氏は最低でも1年、できれば年金生活になるまで買い続けることを推奨したいます。自動的に購入してくれるようにしておくことがベストとのことです。


まとめ


いかがでしたでしょうか。この内容でも極一部になっています。この本を読むとより安心して金への投資ができるようになること間違いなしです。

ただし、個人的には金の価値がいくら倍になるからといえ大きな額を投資するのは間違いかと思います。マネーサプライとの比率がおかしいとしても、金の価格が上昇するのは何年先かわからないためです。金利、配当金がつかない資産を保有しているよりもそのお金をバブル相場に乗せれば比較的短時間で倍になる可能性もあります。全資金を投入ではなく、やはり守りを固めるという意味合いで長期積み立てが最良ですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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