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「英語を使う機会は、たまにしかないのですが...」

「…それでも話せるようになりますか?」
先日、英語コーチングの個別説明を受けにきてくれた方から
いただいた質問です。


どう思いますか?


「やっぱり英語は毎日使わなくちゃ」
「たまにでも使う機会があるだけマシ」
「職場で毎日使う必要はあるけど話せません」

色々な答えがありそうです。

今回、質問をくれた方は
店舗をもたずにオンライン販売をメインに
物品販売のビジネスをしています。

国内への販売しかしていないにも関わらず、
ここ何年か、英語での問い合わせが増えていて
「英語やりたい(やらないと)」
考えていたそうです。

コロナ明けからは、各地のマルシェで
週末などに短期間の出店を始めたそうです。
直接お客様と話せることを
とても楽しみにしているそうです。素敵ですね。

外国人のお客様がお店で
足を止めてくれることも多いそうです。
そんな時、ますます
「英語やりたい(やらないと)」
感じているそうです。

英語を学ぶのに
めちゃめちゃ良い環境が
整っているように見えませんか!?

✔️仕事に必要
✔️英語で言いたいことある
✔️使う機会がある

ただ、ご本人曰く

(英語は)必要だと思うし、
話せるようになれば
マルシェがもっと楽しみになりそう

でも、話せるようになる自信がない

ということで冒頭の質問をいただきました。
「英語を使う機会は、たまにしかないのですが、
それでも話せるようになりますか?」


ちなみに、この方は
「中学英語も怪しいレベル(自己申告)」です。

それを聞いて、ますます
英語を学ぶのに
めちゃめちゃ良い環境が
整っています!と思いました。

「使う機会がたまにしかない」は、英語学び直しには最適な頻度

私自身の英語体験により、
このように感じています。
20年以上も前の経験ですが
参考になるかもしれないので
ご紹介させてください。


私は19歳の時に、ワーキングホリデーで
オーストラリアに行きました。
日本生まれ公立高校卒の
普通の日本人なので、渡豪当初
英語はできませんでした。

最初の2週間はホームステイで
10代の娘さんがいるオーストラリア人家族と
暮らしました。
毎日、分からない英語を聞き、
言いたいことが英語でどういうか分からない、
と、日々「英語を学ぶ機会」が無数にありました。

「毎日、英語に触れている最高の学び環境」だと
思いませんか?

ところが自分が期待していたように
英語は上達しませんでした。

今思うと、毎日、次から次へと
「学ぶ必要がある英語」が
身に降りかかってくるので
処理しきれずに、思考停止するごとく
・聞き流す
・英語で言うことを諦める
状態になっていました。

文字通り、英語のシャワーは浴びているけど
吸収できずに、そのまま流れてしまっていました。

その後、20代のインドネシア人姉妹と
ハウスシェアをしました。
年齢が近く、2人が日本好きだったことから
日常的によく話していましたが
英語の上達は遅々としたものでした。


渡豪して3ヶ月でアルバイトを始めました。
日本人とオーストラリア人のご夫婦が経営している
宿泊施設での住み込みの仕事です。

他のアルバイトも日本人ばかりだったので、
お客様と話している短い時間以外は
日本語での生活でした。

山奥にある宿泊施設だったので
気軽に街に行くこともできず
日本人のバイト仲間と過ごす時間が自然と長くなり、
英語を練習する機会が格段に減りました。

ただ、お客様はオーストラリアの方がメインなので
接客英語を教えてもらいました。
限られた数ではありますが、英語接客フレーズを
覚え使えるようになりました。

日本風のスタイルの宿だったので、
きっと日本に興味のある方や日本好きな
お客様が多かったのだと思います。
チェックインをする時やお部屋に案内する時に
色々と質問をされたり、話をすることが多くありました。

確か8部屋くらいしかない小規模の宿で
山奥でリラックスして過ごしてもらう
コンセプトだったので、お客様の数も
少なく比較的のんびりした雰囲気の職場でした。

結局、街が恋しくなり、
そこでは1ヶ月しか働きませんでした。


でも、街に戻ってインドネシア人姉妹に会った時、
2人が「あなたの英語、とても上達しているわ」と
とても驚いて褒めてくれました。
確かに、1ヶ月ぶりに会う他の友人達とも
前よりスムーズに英語で話せるようになっていました。

1ヶ月、日本語で話すことが
ほとんどで、限られた接客シーンでの
英語しか使わなかったのに、英語が上達したことに
とても不思議な気分になりました。

でも、よく思い出してみると
英語を使う時間が限られているからこそ
その時間に向けて、
「こんなふうに言ってみよう」と英語を準備したり
「〇〇は英語でどう言ったらいいですか?」と
分からないことを確認したり、
丁寧に英語に向き合っていました。


接客中で聞き取れなかった英語があったり
英語の知識不足で対応できない時は
あとから振り返って、
「あんなふうに言えば良かった」と
復習もしていました。


これは、毎日学ぶべきことが多すぎたら
中々できないことばかりだと思います。

「こんなに分からないことが、、、
全部できない」
    ↓
「もういい。何もやらない」と
投げやりにならずに英語を学ぶには、

「英語を使う機会は、たまにしかない」

くらいがちょうどいいと思いませんか?

たまにしかない機会を活かすための
事前準備と
次の貴重な機会に活かすための
事後復習で
サンドウィッチしたら、
「たまに」こそが最適の学習頻度になります。

「英語を使う機会は、たまにしかない」方、
ぜひ、このマインドセットで英語をやってみませんか。


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