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【読書感想】今日のハチミツ、あしたの私/寺地はるな

[ネタバレを含みます]

 私は碧よりも安西に感情移入した。なんでも上手くいってるように見える人に嫉妬してしまう。自分がうまくいっていない時は特に。安西は、「碧が失敗すればいいと思ってた」と言っていたが、私もそう言う気持ちがよく湧いてくる。他人の成功を素直に喜べなかったり。
 みんな、初めから上手くいってる訳じゃなくて、その環境で上手く生きようと努力して、結果がついてきたんだよな。その努力の過程が他人からはあまり見えないというだけで。
 「碧はすごいな。」という安西の言葉は、私にとっての感想でもある。碧のように、どんな逆境でも自分の居場所を自分で作り出していく生き方をしたい。


◆読了日

2022年7月30日

◆読んだキッカケ

書店で見かけて。

◆あらすじ

蜂蜜をもうひと匙足せば、あなたの明日は今日より良くなる―。「明日なんて来なければいい」と思っていた中学生のころ、碧は見知らぬ女の人から小さな蜂蜜の瓶をもらった。それから十六年、三十歳になった碧は恋人の故郷で蜂蜜園の手伝いを始めることに。頼りない恋人の安西、養蜂家の黒江とその娘の朝花、スナックのママをしているあざみさん…さまざまな人と出会う、かけがえのない日々。心ふるえる長篇小説。

◆おすすめポイント

私は主人公よりも、主人公の恋人に感情移入した。他人が上手くいっているときに嫉妬してしまう気持ちってよくある。だけど、みんな見えないところでその環境で上手くやっていけるように努力してるんだよな。

◆おすすめ度

2/5


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