衆院選に向けて準備していこう

先日行われた自民党総裁選では岸田文雄さんが当選した。
これによって岸田さんは実質的に日本の総理大臣ということになったわけだが、間もなく行われる衆院選の結果次第では歴代最短命内閣になる可能性も無きにしも非ずだ。
もしそうなれば自民党や岸田さんにとっては恥どころの話ではない。……ということは人間の心理的なことを考えると、自民党や岸田さんは国民の声を今一番よく聞いているはずだ。(尤も、選挙前だけじゃなく選挙後も国民の声はちゃんと聞いてもらえなければ困るのだが……)

……にも関わらず自民党が国民の声を拾えていないようだったら、僕等はもはや自民党に投票する価値などないと考えて良いだろう。
本来なら僕等はいつでも政治に対して「見てますよ。ちゃんと国民のことを考えてますか?」を突きつけていかなければならないのだが、衆院選に向けてますますそれを強めていかなくてはならない。

そして必ず投票に行こう。
「選挙の時しか政治に関心を持たない」とか「投票しかしない」のはよろしくないとは思う。
「政治に対するアプローチとして国民が出来ることは投票しかない」とも僕は思っていない。
例えば芸能人だと「俺が投票に行かないと言うことによって投票率が低い要因を政治家が改善してくれれば……」とか「俺は炎上野郎だし、俺が投票に行かないのを見て国民が『反面教師だ。自分はちゃんと投票に行こう』と思ってくれれば……」という形での敢えて投票に行かないアプローチも可能だったりする。
だが、僕等1人1人が投票に行かなかったらどうなるだろうか?

こんな話を聞いたことはないだろうか?
町のために良いことをしてくれた賢人がいた。
町の住民達はその賢人にお礼をしようと考えた。
町の住民1人1人がカップ1杯ずつ葡萄酒を出せば葡萄酒の総量は樽1杯分になる。
そこで樽1杯分の葡萄酒を賢人へのお礼として献上するはずだったのだが、ある住民が良からぬことを考えた。
樽1杯の葡萄酒のうちならカップ1杯分くらいの水が入っていても分かりはしないだろうと……
そして葡萄酒の樽を受け取った賢人は悲しんだという。
樽の中には葡萄酒はカップ1杯分もなく、全て水だったのだそうだ。

カップ1杯分の葡萄酒を投票に置き換えてみるとお分かり頂けるだろう。
僕等が入れる票がない分、組織票だけが入ることになるから一部の連中にとって都合の良い候補者だけが当選してしまうのだ。
……ということは僕等1人1人の意思を反映した選挙など虚構ということになってしまう。
そうならないようにするためにも僕等はまず投票に行くことから始めて行かなければならない。

だけど「そんなことを言われてもやっぱり投票に行きたくない」という人もいるだろう。
あくまでも僕の忖度だが、投票に行きたくない人達には……

1.そもそも投票はあくまでも権利であって義務ではないのになぜ行かなければならないのか?
2.自分が応援したい候補者が1人として出馬していない。
3.政治は難しい。誰に投票して良いのかが分からない。
4.車椅子に乗っている、高齢、妊娠している等の理由で人が集まる場所に行くのが億劫。迷惑がられるかも知れない。

……といった理由があるのかも知れない。

自分は1に当たると思われた方には上記の葡萄酒の例を思い出して頂ければ幸いだ。

自分は2に当たると思われた方にはまず逆のことを考えて頂けるだろうか?
自分が応援したい候補者がいないと思った時、逆に絶対に当選して欲しくないようなゴキブリ以下のクズが立候補していたらその候補者を当選させないために投票に行くという理由が出来るのではないかと僕は考えている。

自分は3に当たると思われた方……
はい。実は僕も正直に言うと3に当たらずとも遠からずだ。
僕はいろいろとnoteに書いたりしてはいるし、政治に対する無知や無関心は独裁政治を生むと思ってはいるのだが、実際の所そこまで政治には詳しくなく、まだまだ勉強が足りない立場だ。
だが、3に当たるからと言って政治に参加出来ないわけではない。
それについて詳しくまとめてあるnote記事があったので引用させて頂こう。
こちらは“女子大学生(ナミ)の呟き”さんの記事だ。


とても分かりやすくまとめてあるので、自分は3に当たると思われた方にはお勧めだ。
また、こちらのCo.慶応さんの4つの動画もお勧めだ。


動画が作成された当時と今では若干の変化が生じているが、それでも日本の政治システムを理解しやすいし、動画自体も面白いと思う。

最後に自分は4に当たると思われた方には……
4に当てはまらない僕等は“自分は4に当たる”と思われた方々に謝らなければならないだろう。
本当に申し訳ない。
社会的弱者が選挙に行きづらくなるような社会は僕等1人1人が改善していかなければならないのだが、まだまだそれが出来ていないのが現状だ。
しかしその現状を変えるためにも“自分は4に当たる”と思われた方々にも投票に行って欲しい。
投票以外のアプローチももちろん大事だが、まずは現状を変えたいと思っている候補者に投票することで現状を変えるための第1歩を踏み出すことになるのではないだろうか。
4に当てはまらない僕等もまた4に当てはまる方々が投票に行きやすいような環境を作っていくためにどうするかを考えていきたいものだ。

さて、いろいろと書いたが衆院選に備えてまずは岸田内閣がどんな1歩を踏み出すかをしっかりと見定めていきたい。

岸田さん、見てますよ。国民の声をちゃんと拾えていますか?

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