ひとと、ことばを大事にするアーティスト、JUJU
JUJUさんのライブ、行ってきました。
妻がファンなので、連れて行かれたというのが正直なところです。ただ、NHKなどで出演しておられるのは観ていて、面白いトークをする人だな、とか、無茶苦茶昭和の懐メロをカバーする人なんだな、程度の知識しかありませんでした。
行ってみてびっくりしたのは、ファン層の広さです。
10代から私の世代はもちろん、70代くらいに見える方もいらっしゃいました。
私の隣の席には、大学生くらいの男の子が座っていて、その横にお母さんらしき女性が座っていました。漏れ聞こえてくる会話によると、JUJUさんだけなく他の女性アイドルのコンサートにも親子で行っているようです。
20年記念ライブなので、デビューが20歳としても現在40歳。恐らく、その20年の間にJUJUさんを知った人たちが、そのまま一緒に歳をとって、あるいは息子や娘に薦めたり、薦められたり。
なんと言いますか、人の人生を感じられるライブというか、不思議な感覚に包まれた「場」でした。
JUJUさんは、コンサートの時、必ず挨拶から始め、挨拶で終わるのだそうです。これは、彼女のお祖母さんが挨拶をとても大事にする方だったから。
2時間ほどのライブの間、彼女が繰り返し口にしていた言葉は「ありがとうございます」。
普通、「ありがとうございます」という言葉は、何度も繰り返されると嘘くささが出てくるものですが、彼女の言葉は心の底から発せられているのでしょう。そのまま、心に染み込んでいきます。
不思議な体験でした。
JUJUさんのオリジナルの曲を知らないので、正直、それがオリジナルなのかカバーなのか分からずに聴いていました。
でも、どの歌も懐かしい。いつかどこかで、あ、この歌、良いな、と思ったフレーズ、リズム、音階。
人との縁と、人の発する言葉を大事にする人なんだなと感じました。
今、Apple MusicでJUJUさんの曲を聴きながらこのテキストを書いています。ちゃんとオリジナルの曲を覚えなきゃ、ですね。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?