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iPadは「電脳パンツ」であり、「電脳パンツ」とはなんでも放り込んで取り出すことができる「ドラえもんのポケット」である

最近になって、ようやくiPadが何者なのか、Macとの違いが何なのかが分かってきました。今日はそれについてちょっと書いてみたいと思います。

以前、iPadとMacを比べるのは意味がないと書きました。そして、感覚的にMacユーザーはきっちりしている人が多くて、iPadはややユルい感じの人が使っているんじゃないかと書きました。その「感覚」の部分が理屈として分かってきました。

それは何かというと、タイトルにも書いてある通り、『iPadは「電脳パンツ」であり、「電脳パンツ」とはなんでも放り込んで取り出すことができる「ドラえもんのポケット」である』ということです。

Macを使うとき、みなさんはまずアプリを立ち上げますよね。ある目的があって、それを実行するために、解決するために、その機能を持つアプリを立ち上げて作業を始めます。文章を書く人はWordを立ち上げるでしょうし、家計簿を作りたい人はExcelを立ち上げるでしょう。

一方、iPadを使うときはどうしてますか? 同じようにアプリを立ち上げる? はい、そういう使い方をしている人もいますよね。でも、最近、私はアプリをiPadで立ち上げなくなってきました。

立ち上げない、というのは正確ではないですね。最終的には立ち上げるのですが、iPadを使うときに、どのアプリを使うかを意識しなくなった、と言うべきでしょうか。

実は、私のiPadのホームには、アプリのアイコンがありません。最も場所をとっているのはウィジットです。ウィジットは時計、Googleカレンダー、NewsPicks、株価、メールの新着、Notionのタスク管理ページへのリンク、Noteの「連続投稿の継続」を表示しています。今自分が見たい情報がパッと分かるようにしていますので、気分によって時々変わることもあります。

では、残りのスペースには何を置いてあるかというと、ショートカットです。私がホームに置いてあるショートカットは以下の通りです。

  1. Quick Noteを作成

  2. チャットスタート

  3. コピー内容をChatGPTに食わせる

  4. コピー内容をNotion AIに食わせる

1はご存じの方もいらっしゃると思います。定番アプリのGoodNoteのQuick Noteを開くショートカットです。

2はChatGPTと音声会話をするショートカットで、Siriから呼び出せるようにしてあります。

3はクリップボードのテキストをChatGPTに渡すショートカットです。ノートアプリにいくつかプロンプトを用意してあるので、それをコピーして起動するとChatGPTが作業を肩代わりしてくれます。

4は同じことをNotion AIに対して行うものです。Notion AIはNotionに溜められた情報しか参照してくれませんから、あまり汎用性はないのですが、あれ確かにNotionに保存したよなぁ、どこにあったっけ、という時に重宝しています。

そんなわけで、私がiPadでやりたいことは全てウィジットとショートカットでできてしまうのです。iPadの中にあるものを探すときはSpotlightを使いますし、ほとんどアプリから情報にアクセスすることはありません。

そう、この使い方、まさに私が30年前、ヒューレット・パッカード社が1994年11月に発売したHP200LXに「電脳パンツ」として求めていたものであり、どこでもなんでも欲しいものを取り出すことのできる「ドラえもんのポケット」なのです。

こういう使い方はWindowsもmacOSもなかなかできないと思います。そもそもデバイスのデザインやOSのUIがそういう風にできていないのです。ですので、敢えて言いましょう。

【問い】MacとiPad、どっちを使うのが良いのか?

【答え】はい、「電脳パンツ」あるいは「ドラえもんのポケット」が欲しい方は、迷うことなく、iPadを選びましょう。どのiPadを選ぶかは、パンツのサイズと色で決めましょう。

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