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Acompanyのカルチャー:多様性について

どうも、プライバシーテックカンパニーのAcompanyでCOOをやっている、佐藤です。

今日は、最近Acompanyの中で感じているカルチャーについて書きたいと思います。

突然ですが、Unconscious Biasの話

皆さんはUnconscious Biasという言葉はご存知ですか?

僕には子供がいるのですが、子供の様子を見ていると、いろんな経験を少しずつ積むたびに、価値観らしきものが形成されていくんだな、と実感しています。

「◯◯を男の子がやるのは変」とか、「大人はこうでしょ?」みたいな、ジェンダー観と言えるような大げさなものではないと思うのですが、子供なりのコミュニティの中でうまくやっていくために、様々な価値観を身につけていくのは大事だよなと思いつつ、その中にUnconsicous Biasも潜んでるかもな、というのを子供との会話で思ったりします。

Unconscious Biasというのは、「自分でも自覚していない偏見」的なニュアンスで使われる言葉です。

アンコンシャス・バイアスは、「無意識の思い込み、偏見」と訳され、誰かと話すときや接するときに、これまでに経験したことや、見聞きしたことに照らし合わせて、「この人は○○だからこうだろう」「ふつう○○だからこうだろう」というように、あらゆるものを「自分なりに解釈する」という脳の機能によって引き起こされるものです。

https://www.jtuc-rengo.or.jp/action/diversity/

例えば、僕は社会人になりたての頃は、今振り返ると「男女の区別」みたいなのを自分の中に持っていたと思います。

「顧客との交渉の場に新人の女性メンバーを帯同させると、場が和んで円滑に交渉が進む」とか、「クレーム対応を女性が行うと、(相手が男性のことが多いので)クレームが和らぐのでいいよね」みたいなことを普通に考えたり、時折発言もしていました。

今から思えば自分でも「おいおい」と思うような思考であり発言なのですが、当時は何がよろしくないのか、自分でわかっていませんでした。(そもそも「男女」という広い主語で物事を捉えるのがバイアスになりやすいですし、それを聞いた女性がどういう形で受け止める可能性があるか、を想像できていない、という点で良くない、と今なら思います)

ちょうど僕が当時勤めていたアクセンチュアでは、女性の活躍を推進する活動を全社的に進めていて、Unconscious Biasという言葉もその啓蒙活動の中で知りました。自分の中にさまざまなバイアスがあり、それが思考や行動に反映され、自分が意図していなくても人を傷つけたりしてるのだとすると、ちょっと怖くなったのを覚えています。

ただ、この言葉や概念を知ってからは、「自分の中に偏見があるかもしれない」と意識することができて、人からのフィードバックについても一度受け止めよう、と思えるようになった気がします。

Acompanyが重視する多様性

なぜこんな話をするかというと、Acompanyでは多様性というものをとても重視しているから、です。

Acompanyはスタートアップでまだまだ人数は少ないですが、それでも社内にいると、とても多様な雰囲気を感じます。

Acompanyの事業では、高度な専門性を要するプライバシーテックを研究し実用化するR&D、それを顧客が実際に利用できるようにするプロダクト、新しい市場を開拓する事業開発、プライバシーテックと法規制の関係を分析する法務など、専門性を高く組み合わせることで成り立っています。そして、そんな高度でわかりづらい事業を対外的に発信する広報やマーケティング、様々な専門性あるメンバーの業務を円滑にしてくれるコーポレートの存在もあります。

専門性以外にも、様々な制度を整えることで、多様な人が働きやすい環境を、今でも改善しながら作っています。例えば、フルリモート勤務制度を以前から設けているのですが、それによって名古屋以外でも働くメンバーが増えてきています。

これは僕の視点ですが、Acompanyの一つの強さは、この「多様性」にあると考えています。互いの専門性を持つメンバーが深いレベルで知恵を組み合わせることで、まだまだ未知な市場であるプライバシーテック領域で、新たな価値を生み出していけると思っているからです。

多様性を実現するために必要なことは

ただ、「多様性のある組織を実現する」というのは、言葉でいうほど簡単ではないな、とも思っています。

多様な人がいるということは、それぞれのバックグラウンドも違うし、思考プロセスや重要だと思う点が異なるのが当たり前で、あるいは自分のチームで使っている用語が他のチームでは全然通じない、ということもよく起こります。

こうなると、組織全体でコミュニケーションが噛み合わず、認識の齟齬なども発生しやすくなります。あるいは、他意はなくても他のメンバーが見た時に残念な気持ちになることも発生するかもしれません。

Acompanyでは多様性を重視しているので、他意はなくとも「それは配慮が不足しているのではないか」と思うことは、組織全体で改善していきたいと思っています。

組織において多様性を実現するために、僕が重要だと考えているのは以下の3つです。

Unconscious Biasを意識する

「無知の知」と同じで、「自分には偏見があるかもしれない」とどこかで自覚しておくことは、自分の思考や行動を見直すきっかけになります。実際、自分もこれを知れたことは、自分の中ではとても大きい要素でした。

お互いにフィードバックする

Unconscious Biasを意識したとしても、なかなか自分だけで気付くのは難しい場合が多いです。そのため、組織内でいろんな考え方を知るために、メンバー同士でもフィードバックしていけるようにするのが重要です。

お互いをリスペクトする

最近、Acompanyのメンバーと話していると「リスペクトを感じる」という言葉を聞くようになりました。そういう雰囲気や実感があるのは、とてもいいことだと思います。

フィードバックをする・される場合においても、お互いへのリスペクトが前提にないと、なかなか心理的に受け入れるのが難しいものです。また、配慮も行き過ぎると「言わない方が無難」ということにもなってしまいます。

お互いの人間性や専門性に対するリスペクトがあることは、その上で大前提かなと思います。


「言うは易く行うは難し」だと思いますが、一歩一歩、形成されているカルチャーを大事にしながら、メンバーと一緒に会社が成長していけるといいなと思う日々です。


お決まりですが、Acompanyではいろんなポジションを募集しています。ここに書いていないポジションでも、専門性や志向によってポジション検討も行っていますので、会社や事業に興味ある方はお気軽にご連絡ください!

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