ファレホの希釈は?
ファレホをエアブラシハンドピースで塗装する場合、溶媒との希釈比率はどうすればよいのか?まず最初にぶち当たる壁はここです。あくまで個人的に最適と思っている対応手法を書きますが、これが本当に正しい手法だとは言い切れませんので、その点ご注意ください。
■公式な希釈比率は間違っている!?
とにかくラッカー系塗料からファレホ切り替えると、あまりに勝手が違って扱い始めはとにかくノズルが詰まります。その主な原因はファレホのパンフレットやボークス店頭でみかける希釈比率の情報ではないかと思ってしまいます。対象としているハンドピースやコンプレッサーが違うのでしょうか?私の環境では、この店頭情報ではノズルが詰まる頻度がとても高くなってしまいます。
特にエアブラシ塗装用に調整されている「モデルエア」や「ゲームエア」は溶媒希釈の必要がないと書かれていますし、現に希釈せずに塗れているという情報も見かけることはあります。
■詰め替えボトルが便利
私はファレホのエアブラシ塗装に混合溶媒を使用しています。
あらかじめ3種の溶媒を特定比率で混合して容器に入れてあります。今ではAmazonで各種保存容器が多種多彩に売られていますので、お好きなサイズの容器を準備されておくと便利です。
■私の溶媒比率を公開
溶媒のメインは「エアブラシシンナー」です。これに「フローインプルーバー」と「精製水」を混合しています。
比率は「シンナー」:「インプルーバー」:「精製水」=4:1:1です。
正確に計量する必要はなく目分量ですので、気にしすぎることはありません。精製水がない場合は「シンナー」:「インプルーバー」=3:1にしています。精製水は溶媒コストを下げるために入れているだけですのでなくても構いません。
「エアブラシクリーナー」という溶媒も売られていますが、少し独特の臭いがしますし、私は相性が良くないので、使えなくはないのですが、どうもハンドピース内の内壁にゲルっぽいものが出来易い気がして敬遠しています。
「精製水」はドラッグストアーで売っています。コンタクトレンズ用品を扱っているコーナーに行けば、ほとんどのお店で売っています。ボークスにもホビー用精製水なるものを売っていますが、ドラッグストアーで売られているものが安いのでこちらで十分です。
■塗料と溶媒の混合比率
次に塗料との混合比率ですが、基本的に塗料:混合溶媒=3:2としています。しかしファレホの場合、店頭に長らくおかれている塗料はドロドロとしているものもありますので、あくまで目安です。その場合は1:1で混合することもあります。この辺り、塗液粘度を感覚で覚えるのはラッカー系の塗装と同じです。
例外は「モデルエア」と「ゲームエア」のエアブラシ専用シリーズです。こちらはさすがに薄いので塗料:混合溶媒=2:1もしくは3:1としています。
■もしかするとシンナーは不要!?
上記の混合比率に行きついてから、私はファレホで快適な塗装が出来る様になりました。公式よりも希釈率が高いですが、硬化しないなど特に変なトラブルは起きたことがありません。
ただ最近気が付いてきているのが、もしかすると「エアブラシシンナー」も「フローインプルーバー」も不要かもしれないという事です。溶媒は安価な「精製水」だけでよいかもしれないということです。
試しに溶媒を精製水のみにして塗装してみたのですが、塗装面もしっとり感があり、実に良い感じに塗装をすることが出来ました。ノズル詰まりも起こりませんでした。ただ問題なのは、希釈濃度の感覚がつかめないという事でした。シンナーを使うと薄めすぎると粘性が下がりサラサラになる感覚が分かりますが、精製水を使うと薄めて行っても粘性の変化を感じることが私にはできませんでした。これは慣れだったり希釈比率のみで判断することができるようになれば回避できるのかもしれませんが、、何となく失敗が怖くてまだ採用することが出来ずにいます。
皆様の参考になれば幸いです。
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