ブグ:最初のキットはランバ・ラルの青いモビルスーツ!
2019年、自分史上5回目のガンプラ復帰の最初にチョイスしたのはHGオリジンMSDシリーズのブグでした。アラヒィフがウイスキー片手にカッコ良くガンプラを嗜むのには1/144がお似合い。老眼も気になるお年頃なのですが、さすがに1/100とマトモに対峙すると細く長い付き合いに慣れない気がした次第。
オリジンMSDから始めたのは、程よいリアルさ。RGは復帰戦には難易度が高すぎるだろうし、HGUCは手を入れたくなる余地が多すぎる、、
とにかく復帰1作目を早々に完成させること。未完成癖を付けないスタイルを確立しようと思いました。そしてボディーカラーが青1色で済み、塗り分けも不要で完成させられるブグを選びました。
◾️ブグって?
ランバ・ラルのモビルスーツと言えば「グフ」なのですが、、、ガンダム ジ オリジンの世界では「ザク 」が開発される前に「ブグ」という型式が存在する設定となっていて、ラルがこれを乗機とするストーリーが描かれています。
量産型ザク(ザクⅡ)の型式がMS-06、旧ザク(ザクⅠ)がMS-05ですが、ブグはMS-04と設定されていることからも、その位置付けがお分かりいただけると思います。
子供の頃にモビルスーツバリエーション、略してMSVの世界にドップリ浸かった世代ですから、裏設定的な世界観には抵抗感がないどころかむしろ大好物です。
オリジンではアムロがガンダムを大地に立たせる史実より前に、ランバ・ラルがザクより旧式のモビルスーツに乗り、シャア・アズナブルが赤い旧ザクに乗って、グレーカラーのガンキャノン初期型と対峙していた世界が描かれていきます。おじさん世代はこの設定にやられてしまいました。少年時代に夢で想像していたテレビシリーズ以前の物語を映像として目にすることになるとは!いやはや長生きはするものです。そんな感じで、「ブグ」はオールドタイプの私でもスンナリMSVの系譜の一つとして受け入れることができたのでした。
◾️何故ザクではなくブグなのか?
ガンプラをリスタートするなら、やっぱりガンダムかザクが定番なところ。でも2019年当時、オリジンのガンダムは1/100しか発売されてませんでした。ザクはいくつか発売されていましたが、やはりザクには40年間に及ぶ長年の思い入れがあり過ぎて、改造したくなる気持ちが湧いて来てしまい、完成しない病が出てきそうです。スンナリとプラモデザインを受け入れられる「ブグ」からガンプラをリスタートすることにしました。
またこのボックスアートの躍動感が素晴らしいです。背後に黒い三連星の旧ザクが描かれています。正にHow to build Gundamの世界観が下敷きになっていることを感じさせてくれます。
◾️完成写真
これです、いきなりこのデキの良さに惚れ惚れします。基本的には無改造でこの精密感です。40年前には考えられない仕上がり具合には驚かされます。一気に次回作を作りたくなる衝動にかられます。やはりこのシリーズ、HGUCとは一線を画します。
◾️唯一のディテールアップ箇所
無改造と書いてしまいましたが、厳密にはモノアイのみアフターパーツを仕込みました。ハイキューパーツのSPプレート2の2.5mmをはめこみ、中には同社の円形メタリックシールを貼り込んでいます。1/144ではコストの関係かRG以外はモノアイはシールが標準です。40年前にモノアイに麦球を仕込もうとして散々失敗した世代にとってはモノアイをシールでやり過ごす訳には行きませんでした。
◾️カラーレシピ
塗装は臭いが殆どしないファレホを使いました。この時はファレホのサーフェイサーにまだ手を出しておらず、クレオスの缶入りスプレータイプのグレーサーフェイサーを使いました。臭いが強烈なので、やむを得ずレンタル塗装ブースがある模型店にて塗装しました。
ファレホの色選択ですが、以下の通りです。
基本塗装終了後、一旦グロスバーニッシュで光沢クリアーコートをします。
その後、ウォッシュカラーで墨入れをしますが、ポイントは極力黒を使わないこと。レッドとブルーを混色して、彩度を落とさず墨入れするのが汚くならないコツです。
そして、デカール貼付です。マーキングは付属のシールをつかうと興ざめしてしまいますので、別売りのガンダムデカールを使います。オリジンシリーズ汎用デカールが販売されていますのでこれを使いました。
デカールを貼り終えたら、つや消しクリアーコートとなるマットバーニッシュでコーティングしたら完成です!
この武人のようなたたずまい、グフではないのですが、「ザクとは違うのだよザクとは!!」というラルの声が聞こえてきそうな勇ましさです。ザクより旧式なのですがね、、
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?