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減点方式か加点方式か

理想の自分があるのは良いことだと思います。当然のことだけど理想というだけあって、今の自分はその理想からはだいぶ離れています。理想の自分と今の自分の間には、多かれ少なかれギャップがあります。

人によってはかなりあるかもしれません。そのギャップを伸びしろと考えるか、減点の対象と考えるかで気分は大きく変わってきます。

理想の自分と比較し、そのギャップの大きさを自分を責める材料にする人は、減点方式の人です。逆にギャップを伸びしろと考え、小さな成長を認められる人は加点方式の人です。

きっと加点方式の人の方が幸せだと思います。減点方式になってしまっている人は、加点方式を採用してみましょう。

基準を理想の自分にするのではなく、今の自分にするだけです。基準が理想の自分になっていると、どうしても今の自分の行動はすべてそこから減点になってしまいます。今の自分が基準になっていれば、昨日よりも成長できたところを加点していくことができます。

基準を高く持てという人もいます。その基準に自分を合わせていくことで、やがてその基準が自分の中の当たり前になるという理論です。それが正しいかどうかはわかりません。

そう考えることで気分が乗る人は、それがいいと思います。だけど、高い基準から自分を見て、落ち込んだり責めたりするのであれば、ちょっとやり方を変えたほうがいいと思います。

人によって好みもあるかもしれませんが、僕は理想の自分から減点していくのではなく、今の自分から加点していくほうが好きです。

僕にはベストセラー作家という理想の自分がいますが、いつもその自分と比較していたら大変です。理想からエネルギーをもらうどころか、ダメ出しばかりで嫌になってしまいそうです。

理想というのは、そこを目指すものであって、比較してがっかりするためのものではないはずです。

自分が減点方式になっている人は、周りの人に対しても減点方式で接してしまいます。できているところではなく、できていないところばかり指摘してくる人っていませんか?

そういう厳しい見方をする人も大切ではありますが、周りの人みんながそういう人ばかりだと、ちょっと人間関係が疲れそうです。

自分を大切にしましょう。減点方式か加点方式かどちらを選んだほうが自分らしく生きられるでしょうか。時には厳しく時には優しくと、状況によって使い分けるのもありだと思います。

ただ、無意識に減点方式を選んで、自分を責めてばかりだとしたら、それは苦しいだけです。自分で選ぶことが大切なのかもしれません。

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