瑠璃の部屋178
今日は8月18日
無理やり語呂合わせするとバイパーである。
「グラン・ツーリスモ」ってレーシングゲームに、
ダッジ・バイパーという車があって。格好良かった。
惚れた。
あれは、いつだったか。
ダッジの車に搭乗するチャンスが訪れた。
(結局、乗らなかったけど)
海水浴場で。
駐車してあるダッジの車をずらして、他の車を出したいと。
鍵は預かっているが、年許を持つスタッフが初心者だった。
そこに、のこのこと、現れたのが、日焼けした俺だった。
縁もゆかりもない、1見の客である。
事情を話されて。
「頼めますか?」と鍵を差し出された。
「ちょっと、ずらすだけでいいんです」
左右に車が詰めているところを、バックで出してくれと。
普通の車なら、造作もないことだ。
ところが、ダッジである。
これが、バイパーならやったかも知れない、
なんか、背の高い、装甲車みたいなやつだった。
路面は砂浜。
傾斜して凸凹している、左右の車との車間も狭い。
こんな、でかい車、アクセル加減が分からない。
車名の下に排気量が書いてあったかも知れない。
これは、ロケットですか?と感じた。
砂にタイヤを抑えられて、動かないからと、踏み込んだら、
後ろの雑木林まで、ぶっ飛びそうな車である。
「いや、これは、触りたくない」
「夜霧のしのび愛」の練習で、ビブラートを数箇所、入れてみた。
ビブラートってのは、演歌で、語尾を振るわせるような・・・・
違うらしい、演歌のは「こぶし」だって。
「こぶし」は音程を上下させる。
「ビブラート」は音程が一定。
ダッジの排気音は「こぶし」が効いてそうだな。
音程が一定だからビブラートか?