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インドネシア本(6)「利権聖域 ロロ•ジョングランの歌声」 松村美香 著

「菜々美の従兄・稔は8年前、新聞記者として赴任したインドネシアの東ティモール独立紛争に巻き込まれ死亡した。最後の便りはロロ・ジョングラン寺院の写真だった。」〜本文より〜

第1回城山三郎経済小説大賞を受賞した小説で、内容はタイトル通りといってよい。作家は青年海外協力隊に参加した後、途上国の開発コンサルタントをしている方で、当該小説もODA(政府開発援助)絡みに関する裏の内容は鋭い。日本はインドネシアにとって最大の二国間援助国であり、日本にとってインドネシアは、ODAの最大受取国(累計ベース)。

インドネシアが誇るユネスコ文化遺産の一つでヒンドゥー教寺院と仏教寺院からなるプランバナン寺院は別名ロロ・ジョングラン寺院と言われていて、王女ロロ・ジョングランの悲しい伝説が語られている場所がある。


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