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【Weekly SELECK】PdMなら知っておきたいフレームワーク「OPMW」とは? ベルフェイス様・取材後記
みなさま、こんにちは!SELECK編集長の舟迫です。
暑い!暑すぎる!でもおかげでビールがうまい!! 🍻
ビアガーデンに行きたいんですが、この気温で野外だと死んじゃいますよねー。室内のオススメビアガーデン知ってる方ぜひ教えてください。
(余談ですが、昔毎年行ってたこちらが閉園したと今さら知りめちゃくちゃショック😨😨😨)
というわけで、本日もは「Weekly SELECK」をお届けします🙌
今回は7月5日(火)に公開した「『再現性のない成長』を脱却。プロダクトマネジメントの大変革を経たベルフェイスの現在地」の記事に登場した、「OPMW」というプロダクトマネジメントのフレームワークを詳しくご紹介させていただきます!
「再現性のない成長」を脱却。プロダクトマネジメントの大変革を経たベルフェイスの現在地
![](https://assets.st-note.com/img/1657171792554-c0cCPCsTY2.png?width=800)
まずは本記事のサマリーをご紹介!
では最初に、今回ご紹介する記事について簡単にご紹介します。
お時間のある方はぜひ本記事をどうぞ。(とくにプロダクト開発に関わる方は必見…!)
・2020年には52億円という大規模な資金調達にも成功するなど、順調に成長を続けていたベルフェイス社。しかしその成長は「マーケットの波に乗れたという運の要素が強く、いわば、再現性のない成長だった」。
・実態として、プロダクト組織には「体系立ったやり方」がまったくなく、顧客の声ではなく「社長の思い」をベースに開発が行われている状態。「あさっての方向を向いたプロダクト開発をしながらも人員は増やしている」という状況に陥っていた。
・2020年12月にCTOとして入社、2021年2月からはCPOを兼務する山口徹さんは、プロダクトマネジメント組織の改革を実行。「OPMW」のフレームワークを導入した上で、各プロセスの成果物を可視化。横軸で情報の受け渡しができるようなパイプラインを設計し、プロダクトマネジメントを徹底的に体系化した。その結果…
余談ですが、山口さんの組織への貢献はプロダクトマネジメント組織に留まらず、開発組織に対してもさまざまな改革を行っていらっしゃいます。
まさに「有言実行」で、どんどん新しい施策を打っていかれていて、お話を伺う中でもとても感動しました。
そもそも「OPMW」って何?
今回は、本記事で登場した「OPMW(Open Product Management Workflow)」について、少し解説したいと思います。
OPMWとは、こちらのサイトで公開されている、プロダクトマネージャーのためのステップバイステップのガイダンスです。
さまざまなトレーニングツールやテンプレート、JIRAで使えるダッシュボードまでが無償公開されているので、プロダクトマネジメントをイチから学びたい方にもオススメです(すべて英語ですが、難しくないです)。
![](https://assets.st-note.com/img/1657172626148-09KKNiXY31.png?width=800)
OPMWでは、プロダクト開発を以下の三つのフェーズに分類した上で、それぞれのフェーズにおいてPdM(プロダクトマネージャー)がやるべきことが定義されています。
Strategy、Innovation、Businessフェーズ
Technicalフェーズ
Go-to-marketフェーズ
それぞれについて、もう少し詳しく説明しますね。
※なお、今回は私が上記サイトを参考に、個人的に解釈した情報も含まれますので、ご了承いただけますと幸いですm(_ _)m
Strategy、Innovation、Businessフェーズ
こちらは、プロダクト開発の最初のステップです。いわゆる「Why(なぜ作るのか)」を定義し、「What(何を作るのか)」につなげる、ゼロイチに近いフェーズになると思います。
このフェーズに含まれるのは、以下のプロセスです。
・Interview(顧客インタビュー)
・Identify(課題やペルソナ、シナリオの特定)
・Analyze(市場や競合、プロダクトの強み / 弱み等の分析)
・Check(収益性などの確認)
・Strategy(市場、ポートフォリオ、販売、価格などの各種戦略立案)
・Consolidate(これまでの情報を統合しビジネスプランを作成)
![](https://assets.st-note.com/img/1657240632385-P9EQWDUcJO.png?width=800)
Technicalフェーズ
続いて、実際にプロダクトを開発するステップです。「What」をより具体化し、「How(どうやって作るのか)」に落とし込んでいくフェーズです。
PdMは、エンジニアやデザイナーとコミュニケーションをとりながら、実際のモノづくりをディレクションしていくことになります。
このフェーズに含まれるのは、以下のプロセスです。
・Build team(開発チームを組成する)
・Delivery(ペルソナやシナリオの確定、ニーズの優先順位付け
・Control(開発、レビュー、承認)
Go-to-marketフェーズ
最後に、作ったものを実際にユーザーへと届けていくフェーズです。ここに含まれるプロセスは下記の通りです。
・Build Team(販売チームの組成)
・Plan(ローンチ計画やマーケティングプランの立案)
・Prepare(セールスのサポートやコンテンツ制作)
ここでは、いわゆるPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)も活躍することになります。PdMと役割を分けている組織もあるかと思います。
なぜ「OPMW」が有効なのか?
本記事では、ベルフェイス社のプロダクトマネジメント組織がOPMWを導入した理由について、以下のようにお話いただきました。(私の解釈も含めて、短くまとめています)
ベルフェイスでは、当時プロダクトマネジメントの経験値が少なく、体系立ったやり方も、「なぜ」作るのかというWhyの要素もなかった。その状態を立て直すためのフレームワークを導入したかった。
プロダクトマネジメントのプロセスは、ひとつひとつの難易度は高くないが、全体を体系立って実行することが難しい。しかしOPMWでは、各フェーズとプロセスが体系的に網羅されているので、体系的にプロダクトマネジメントを進行できる。
プロセスを体系化し、成果物を可視化して誰もがアクセスできるようにした上で、誰でも一定の成果を出せる状態を作りたかった。
お話を聞いている中で感じたのは、特にPdMの経験値がまだ高くない、もしくは属人化している組織において、OPMWの導入は有効な手段になるのでは、ということです。
現状、PdMはかなりの人材不足で、その採用や育成に課題を抱えていらっしゃる企業も多いかと思います。また、異業種からPdMへのキャリアチェンジを考えている方も増えているのかなと。
その点について、山口さんは以下のようにおっしゃっています。
未経験の方がPdMに挑戦する場合、それを「ハードルが高い」と感じることは一部正しいですが、一部は誤りだと思います。
一個一個分解してみると、そんなに難しいことではないですし、これまでやってきたことが生きる部分もあるはずです。
(中略)もちろん、全体の辻褄を合わせることに難しさもありますが、ゼロイチのフェーズなので、それは当たり前ですよね。自分に足りないスキルを見極めながら、ブラッシュアップしていく姿勢が大切だと思います。
こうした個々人の姿勢と、組織としての体系化が組み合わさることで、ゼロからでも強いプロダクトマネジメント組織を作っていけるのではないでしょうか。
本日はここまでとなります。プロダクトマネジメントの改善、PdMの育成といったテーマについては、SELECKでも強化コンテンツとして考えており、これからもどんどん記事が出る予定です!
気になる方は、ぜひ引き続きチェックいただけますと幸いです😊
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