YOASOBI「群青」が6億回再生されていることについて。ストリーミング時代は素晴らしい
「YOASOBIで一番の名曲は?」と問われたら、あなたは何の曲を思い浮かべるでしょうか?
私は、「群青」を初めて聞いたときに「この曲は凄い!なんて名曲なんだろう」と思いました。その考えは発表から3年近くになる2023年になっても変わっておらず、この曲がYOASOBIで一番の名曲ではないかなと思っています。
「群青」はJ-POPとして非常に完成度が高いと思っています。コーラスで盛り上げるBメロ、サビ入りのikuraさんのエッジボイス、サビのメロディラインの秀逸さ、若い世代に響く応援歌としての歌詞、曲中に感動ポイントが数多くあります。
この曲は2020年9月にリリースされましたが、YOASOBIが紅白に初出場した翌年の2021年に更に注目されました。Billboard JAPAN Hot 100で最高位となる6位を記録したのは2021年3月のことです。ストリーミングでロングヒットし、2021年の年間チャートで8位を記録しました。
この曲はお菓子「アルフォート」のCMタイアップがありますが、それほど効果は大きくなかったのではと思います。やはり大きかったのは、「THE FIRST TAKE」でピックアップされたことですが、その後、情報番組『スッキリ』の「高校生ダンス部応援企画」のテーマ曲に起用されています。
改めて↑の2人のビジュアル、めちゃかっこ良い。
2021年の紅白歌合戦で歌唱されたことにより、YOASOBIの代表曲としての地位を印象付けました。
2022年には第94回選抜高等学校野球大会の入場行進曲に採用されました。
2020年の楽曲が2022年の入場行進曲に採用されたことは、ストリーミングによりヒットまでのスパンが長くなる、という音楽シーンの大きな変化を実感する出来事でした。
そしてこの曲は、先日ストリーミング累計再生回数が6億回を突破しました。YOASOBIとしては「夜に駆ける」に次ぐ大記録となります。
ストリーミングで音楽を聴く時代に移行してからロングヒット曲が多数生まれるようになりましたが、「群青」もその曲の一つです。
YOASOBIなどの配信シングルを中心に活動するアーティストは楽曲のリリースペースが早いため、群青のリリース後、こんなに良い曲なのに他の曲に埋もれてしまうのかなと心配しましたが、それは杞憂でした。
私がYOASOBIの「群青」のヒットを引用して伝えたいことは、音楽ストリーミングの普及により、良い曲が売れるようになったということ。この曲のヒットの経緯がそれを物語っており、ストリーミングの時代になって本当に良かったな、と思う理由です。
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