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移り気でも、最後は「しがみつく」。 紫陽花の「執念」に心動いた日。

この季節になると、たくさんの紫陽花を目にする。

自宅から駅までの道のりに、これほどの紫陽花が潜んでいたなんて。
毎年のことだが、紫陽花の予想外の数の多さにビックリする。

ところで、日本語には、たくさんの「花が終わる表現」がある。

桜は、散る。
梅は、こぼれる。
椿は、落ちる。
菊は、舞う。
牡丹は、崩れる。

花の終わり方は、花の種類によって異なるもの。なので、「終わる表現」も花によって異なる、という考えらしい。日本語って面白い。

では、紫陽花は何ていうのだろう? と、調べてみたら・・・

紫陽花は、しがみつく。

なんと!
紫陽花は「しがみつく」のかーーーー。

紫陽花は、散ることも落ちることもなく、枯れたままそこに居続けようとする。
その様子が「しがみつく」なんですって。

紫陽花よ、あなた意外と、諦めが悪かったのね……

でも、その姿には、どこかカッコ良さも感じる。

旬が過ぎても、枯れ果てても、
最後まで自分の居場所にこだわり続ける気持ちも、分からなくはない。

そう簡単には、終われないときもあるよね。

それに、「移り気」という花言葉を持つあなたが、最後の最後に「しがみつく」姿を見せるというギャップが、最高に萌える。

潔く散るだけが、終わり方じゃない。
自分が居続けたいと思うなら、そこに居続けて終わる人生もありじゃないか。

しがみつく紫陽花に、花としての「執念」を見た。

私も、今の仕事に、もっともっと、しがみつけるのかもしれないなぁ。


そんな紫陽花に励まされた1日の始まり。

== お わ り ==

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