ラストリバース

"Last"

あらゆるものにこれを意識して付ける。

食べる時、「Last meal」と思って食べる。
話す時、「Last talk」と思って話す。
書く時、「Last writing」を思って書く。

これが「最後」であり、この後はない。
これが「とっておきの」「最高度の」仕方である。
「Last」には「最新の」という意味もあり、
過去ではなく、今、何かをすることが「最新」ということ。

花が開く時、「一番遅く、ギリギリ」まで咲かないかもしれない。

芽が出て成長し、どんどんと大きくはなっているが、
なかなか綺麗な花が咲かないと焦る。

「最も起こりそうのない」
「最も望ましくない」
「最も相応しくないもの」
「最低、一番下の気分」

そんな状況下でも、

「終末」「最後の姿」「最後の行為」

本当に「Last」を意識すると、全ての物事が

「十分である」
「必要を満たしている」
「間に合っている」

ということに気付かされる。
そして、亡くなる(失くなる)ようで無くならない。

「存続する」
「持続する」
「持ち堪える」

そういった忍耐力が湧き出てくる。
「Last」の奥深さを是非感じていただきたい。

"Reverse"

上記のように、「最後」つまり「死」を意識することで、
反対の「生」が活性化され、強く意識されることになる。

生きているのならば、「死」を考える。
食べているのならば、「無食」を考える。
聴いているのならば、「無音」を考える。

矛盾した逆説のように感じるけれども、
これができると、今までの当たり前が違って見えてくる。

「Last」と同様に、あらゆる物事を「Reverse」してみる。
反対にして、後ろを観る。

「逆回転する・反転する」
「入れ替える・置き換える」
「破棄する・無効にする」

そんなこと考えて何の意味があるのか?
という疑問を持つ前に、まずはやってみること、
強く意識してみること、やればわかること。

現在が人生のどん底であるならば、
「reverse」すれば一気に頂上に行けることとなる。

そういう波のある人生がつらくて大変ならば、
波風立てないような歩みをすればいい。

人生は「白黒」はっきりしたようなものばかりでなく、
「グレーゾーン」で曖昧、どっちとも取れる、
よく分からない物事が多くある。

「反転」してもできない、仕切れないものが沢山。

死んでるけど生きてる?
生きてるけど、存在していない?
無くなったけど、有る?

そんな矛盾だらけのような人生の神秘の中に、
隠れた「妙」があり、それを味わうのが楽しくもある。

食べなくたって生きていけるけど、食べないと生きていけない。
1人では生きられないけど、1人でも生きていける。
何にもないけれど、何でもある。

この「ラストリバース(Last, reverse)」を意識すると、
今までとは違った感覚の人生を味わうことができる。




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