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れいちゃん八百屋を卒業致しました。

えぇっと。
皆様。

いつもれいちゃんのぼっち飯を応援してくださる皆様にお伝えしたいことがあります。

タイトルの通り。
れいちゃんは昨日4/29(土)をもちまして
大好きな八百屋さんを卒業致しましたことをここに発表致します。

この決断はなんとなく2月頭頃から考えていました。
ただ、自分から何かを始めることは得意でも。
辞めることがすこぶる苦手な私。

言い出すのにもすごく勇気が必要でした。

習い事を辞める時は受験だから...となんとなく母に伝えてもらったり。
辞める当日に言う逃げっぷりを発揮したり。

インターンなんてもう最後は行かずに静かに退社したり。
(あたくしのスヌーピーのパソコン周りの機器を入れるポーチどうなったかしら)

誰かとお付き合いをするときも、自分から振ることが出来ませんでした。好意を向けられそうになったらとりあえずブロックブロックブロック。5段階認証もできないくらい。

誰かの期待を裏切ることが怖かったし今でも怖いです。

だけど、先日八百屋さんご家族が
沖縄の実家に帰省する春休みを取っていた時。
これまで考えていたことの輪郭がはっきりして。

“あ、今だな”
“時が来たな”と直感的に思いました。

あまり前々から言うと
決心が揺らぎそうだったので。

素敵な沖縄土産を頂いて
「まだいたい」と思っている気持ちをグッと堪え。

「ライターのお仕事が決まったり、6月には3週間りんご農家さんの元に住み込むことが決まっています。引っ越しのことも本格的に考えたりしたくて、5月のおむすび出店が増える前に卒業しようと思います」

そう、伝えました。

大将はすごくびっくりしていたけれど。

そうか。

と言って
全部を理解してくれたように見えました。

もう働けないんじゃないか。と
自分を嫌いになりそうになっていた中
理由も聞かずに雇ってくれました。

恥ずかしいことに食材にあまりお金がかけられない時に
野菜をいっぱいくれました。

むしろ。「持っていってくれると嬉しいよ」
なんて時には言ってくれました。

たまに怒られて。
だけど人格は決して否定しない叱り方でした。
トラウマになったことはないです。

野菜について1聞くと10教えてくれました。

「好きなことを始めるなら、早く」
そう教えてくれたから今のれいちゃんがいます。

「政治・結婚・身体的なこと」
この3つはお客さんから話題を振られない限り絶対に聞いてはいけないよ。

「自分のことを一流と思わないのならとにかく、
何度も確認を怠らないようにね」

「仕事はなるべく自分にとって
ストレスがないことをやるのがいいかもよ」

もちろん全てに納得した訳ではないけれど。
意見を押し付けることはなかったし、
すごく教訓になった言葉がたくさんあります。

とにかくユーモアがある大将でした。
全てを笑いに変えてくれるからお客さんにも、
飲食店にも愛されていました。

控えめに言って日本一の八百屋だと思っています。

「君の良さはガム食って30分食っちゃべんないとわからない」
「モルモットみたいな食い方」
そんな風に言われたインターン時代。

ここでは真逆でした。

「行動力が半端ないよ、いつかむしろ雇ってね。予約しとくわ!」
食事については何も聞いてこない姿勢

富永愛さんみたいな強さがあると言われた時は否定しつつも
くすぐったかったです。

大将の奥さんも大好きでした。
私より9つしか変わらないのに3児のお母さんで。
ほんわかした性格でとにかく忘れっぽくて。

だけどお客さんにピカイチ愛されていました。

仲のいい家族の様子を見ていると泣きそうなくらい嬉しかったです。

ここにいると気持ちが楽でした。
こんなご縁もうないんじゃないか、とも思います。

だけど、やっぱり卒業だなと少し思います。

タダでいただける食材をこの方達にしっかりお金を払って
旬の食材を買えるようになりたい。

そうも強く思います。

「これまでのありがとうを込めて軽く送別会しよう」

そう言ってくれた先日。
嬉しかったです。


静かに去ろうかなとも思うくらい
名残惜しいのにさらに名残惜しくなりそうです。

ちなみに引越し資金を少し貯めないとなので
まだこの街にはいます。

お客さんとして通います。

何かをやめることは
何かを始めることとと等しい。

この1年で体得した考えです。
やらないことを決める。
何かを決めたら、次の道が見える。

そう信じて。
1年半の奇跡みたいな時間に
最愛の感謝を込めて。

○れいちゃんのInstagram

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