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3カ月間のおむすび出店を振り返る。【1月編】

1月のおむすび出店までの流れ振り返り

1月のおむすび販売総評

1月は4回出店を行った。
4度とも場所は大宮氷川神社参道の「ぷらっと大宮」にて。
氷川神社参道は日本一の参道と言われていることもあって、正月需要に少し期待をしての出店もある。3日と5日はまずまずの売上だったが、後半2回はかなりの売れ残りが出てきてしまった。
ただ、地域の方との交流が図れる場所であるため、売れ残った後半出店ではわざわざ私のおむすびを買いに来てくださるファン?になってくれる方が多いことが嬉しかった点。

1: 1/3・1/5 「あけましておこめでとうございます」

  • テーマ選定

    • 新年に相応しいネーミング選定にしたかったので「あけましておめでとうございます」に「おこめ」を掛け合わせたタイトルに決定

  • 画像選定

    • 年賀状のようなイメージ画像仕上がり(はがき調にする等)も検討するも、写真の方が販売品目をストレートに伝えられると考えた。竹皿があったのと、ちょうどしらす佃煮&大葉味噌の試作があったのでおむすびに乗せて撮影。なかなか満足の行く仕上がりに。画像の文字は紅白でお正月を意識した。

おむすびより
人生のご挨拶申し上げます
朝出店でした。
  • 出店概要決定

    • 出店時間:7:00-10:30(朝出店可能時間)

      • 念願の朝出店達成。これまでは、仕込みにかかる時間と自宅から大宮までの距離的問題で始発でも朝出店に間に合わない現状があった。しかし、大宮エリアで飲食店を営む夫婦のご厚意で自宅に泊めていただき前日から飲食店内で仕込みをさせていただけることに。

    • 出店場所:ぷらっと大宮

      • 日本一の幅の広さを持つと言われる大宮氷川神社。地元の人こそ”1月前半は絶対にお参りしない”という程の人出

    • 販売内容:おむすび60個分(2升)

      • 宿泊をさせていただけた飲食店の方に2升炊きの羽釜をお借りした。

  • メニュー決定・お米品種セレクト

    • 1/3

6種類×10個ずつ作成

初めて”しらす山椒”を仲間入りさせてみた。単価が他の具材と比較すると一気に上がるため、お試し程度の気分だったが思いの外大盛況。具材の中でも2-3番目に完売するほど。

お米の品種は長野県「野沢村コシヒカリ」×新潟県「新之助」の6:4ブレンド。モチモチなコシヒカリと新之助のずっしりとした粒感が印象的。

  • 1/5

2日間でメニューを変えたかった
癖強め

梅じゃこが今回の新メニュー。ただ、あまり人気はなく。少し辛めの大葉味噌や、甘めの精進味噌のねぎ禅味噌が人気。2個以上購入する方は、「どちらかの味噌+別の具材」のセットが多かった。記憶。

お米は「金色の風 -雅-」を使用。2mmのふるいにかけても落ちなかった大粒が印象的な品種。甘みもあり、おむすびにした時の粒張りや甘み等のバランスがかなり良い。

  • フライヤー作成

    • 赤を基調としたデザインでなんともめでたいお正月感を演出!兎年なこともあって、兎の形の水引き画像はなかなかお気に入り。

SNSや当日のテントに
貼りました
配布してSNSを告知します
  • 当日の仕込み

    • 1/3

愛娘たち

初めての場所での仕込みだったので緊張でなかなか寝付けず。7:00からの出店に備えて、逆算して起きる時間を決定。1:00起床に。ちなみに3ヶ日は参道に交通規制がかかるので6:30までの現地到着必須。そのため朝がハードだった。

1:00に起床し、準備をして1:30から炊飯を開始すると大体3:00に炊き上がり。1個1分で握るとおよそ4:00-4:30に握り終わって個包装。全て完了したのが5:30過ぎだった。朝食におむすびを食べて出発。

  • 1/5

運搬前

5日は交通規制は解かれていた為7:00までに現地到着と3日よりは余裕があった。しかし、緊張しいで時間に追われるのが嫌いな性格ゆえに相変わらず1:00起床。段々と仕込み場所の勝手にも慣れてきた。

  • 販売の様子

    • 1/3

      • 完売

        • 言われていただけあって、なかなかの人出。3時間という短い時間だったが友人の取り置き15個以外の45個は10:00頃には完売。

      • 友人が来てくれた

        • 広島に配属となった友人が正月帰省がてらに来てくれた。ついで、と言っていたけれど、自宅からの距離的に全くついでではなくて嬉しかった。15個も購入してくれた。

    • 1/5

      • 5個ほど売れ残り

        • 人出は3日と比較すると割ほどに減っていた。確か5個ほど売れ残りが生じた。ちなみに売れ残ってもお米なので、毎回冷凍庫に入れて朝食にお茶漬けなどにして食べている。廃棄が出ないの飲食提供する身としては願ったり叶ったり。

  • 1/3・1/5 出店総括

    • 人出

      • 日本一の参道だけあって多い。約15m幅の参道が埋まるくらいのイメージ

    • 売上

      • 3時間半の出店で果たして売り切れるか、と半信半疑だったがなかなか売上好調。

    • 地域密着のマルシェという利点活かせず

      • 遠方からの参拝客(しかも急いでいる)が多く、交流を図り切れず。”れいちゃんのおむすび”である必要性は少なく参拝待ちの小腹満たしに、というニーズの方が優勢だった。

2: 1/12(木) 「塩むすび一本勝負」

  • テーマ選定

    • 普段から意識している「塩むすびが一番美味しくなるようにおむすびを作る」ということ。具材の味付けに依存しない、お米の品種選定~炊き加減・塩加減で勝負する出店日を設けたかった。

  • 画像選定

    • イラストサイトで入手した羽釜の画像を使用。塩むすびのシンプルなイメージを反映させたかったので敢えてワンポイントに仕上げた。

IPPON
前回同様朝出店
シンプル
  • 出店概要決定

  • 出店時間:7:00-10:30

    • 12日なので大多数の方の仕事始めはおそらく過ぎているこの日。平日(木)の朝とあって、需要が見込めるかやや不安であった。

  • 出店場所:ぷらっと大宮

    • 年始の大人出を過ぎれば、地元に根付いたマルシェ。平日の朝は地元の方の通勤場所に早変わり。

  • 販売内容:おむすび60個分(2升)

    • 塩むすびだけだったので需要予測が難しく、最大作成可能個数の60個を作成。

  • お米品種セレクト

    • メニューは塩むすびのみなので割愛

    • お米品種は5日と同じく「金色の風 -雅-」を使用。

      • 羽釜炊きをする際に、沸騰の目安が吹きこぼれから1分半なのだが、この品種は吹きこぼれが少なく毎回炊き上げポイントに苦戦。

  • フライヤー作成

    • 画像作成と同じくシンプルに。白と黒を基調とした。

    • カタカナで自己紹介することで”何が書いてあるんだ??”と少しでも注目時間を長くしてもらえるように工夫をした。

白黒基調
  • 塩むすびへのこだわり作成

    • SNSを観ていないお客さん(大概そう)は私のおむすびへのこだわり、何で今回は塩むすびだけなのかなんて知ったこっちゃない

    • そこで、購入してくださった方に値段や今回の企画の概要が少しでも伝わるように作成した

    • 品種や、選んだ「金色の風 -雅-」の特徴、普段おむすびを握る上で塩むすびが一番美味しくなるようにと考えていることを記した

紙の大きさもA5(A4の半分)と
手に取りやすい大きさに工夫


SNSにて
今や15種近いです
厳選品種
海苔もいい働きしてくれます
  • 当日の仕込み

    • 具材がない分、握るのにかかる時間はかなり時短

    • しかし、シンプル故に塩加減をつけるのに緊張した

  • 当日の販売の様子

    • 人通り

      • 平日早朝・お正月も終わりの時期で人通りはまばら

      • 犬を連れている方の散歩道でもあるが、寒さゆえにあまり見受けられなかった

    • 売上

      • 半分近くの売れ残りという結果に。仮説ではあるが要因↓↓

        • 塩むすび1種類とあって複数購入に繋がらなかった

        • ”おむすび=具材入りがいい”と考える人が大多数。興味を示してブースを見に来てくれても、実際の購入にはつながらなかった。

    • 交流

      • 売上にはつながらなくても、ぷらっと大宮で何度か出店していたため「おむすびの子」という認識が近所の方の間でやや浸透。見に来てくれる人が2-3人ちらほら。

      • 近所をランニングするお姉さんが購入時に「塩むすびで勝負はかっこいいね」と声を掛けてくれて購入してくれたのが嬉しかった。

  • 1/12 出店総括

    • 塩むすび一本勝負はもう行わない

      • SNSの告知段階でのエンターテイメント性はあるけど、当日の販売でのエンターテイメント性はほぼゼロ。具材を選ぶ楽しさがやはりお客さんは欲しいみたい。

    • お米と向き合えた良い経験

      • シンプル故にごまかしが利かない塩むすび。真剣に冷めても甘くて粒張りのあるお米を選ぶのはすごく楽しくて、お米と向き合えた期間だったのでよい経験

    • 寒い時期の朝に人は出歩かぬ

      • 自分も凍えそう。お客さんは尚更凍えそう。屋外マルシェの出店時期は要検討。

3: 1/21(土) 味噌ニモマケズ

  • テーマ選定

    • 過去出店で味噌の具材(大葉味噌やねぎ禅味噌)は人気が高かっ為、テーマを味噌に絞ることに。種類の異なる味噌具材のおむすびを販売した。

    • 宮沢賢治の「アメニモマケズ」を拝借し、「味噌ニモマケズ」に。1日玄米4合と味噌の食習慣を推奨する宮沢先生とは気が合いそう。

  • 画像選定

    • 自宅の味噌をドアップにした画像を使用。ストレートに味噌感を演出しようと考えた末。

    • 空欄を埋めよ、とクイズ形式にすることでSNSをフォローしてくださる方の印象に残りやすい形式にした。

こちらの味噌は
以前紹介した福島の「ちいさいもん」の味噌
昼出店でした
八丁味噌
手前味噌
下駄焼きと味噌
玄米四合と味噌
  • 出店概要決定

  • 出店時間:11:00-17:00(寒さと人通りの少なさで16:30頃には撤収)

    • 久しぶりの昼出店。朝よりも昼前の方が昼ご飯や軽食向けのおむすび需要があるかな?と考える。

  • 出店場所:ぷらっと大宮

  • 販売内容:おむすび100個分(5kg)

    • 昼出店とあって販売時間が長いため100個販売。仕込みは実家近くの元々アルバイトを行っていた居酒屋さんで行う。

  • メニュー決定・お米品種セレクト

味噌って本当に七変化ですね。

定番の大葉味噌と、ねぎ禅味噌(福井のお寺の甘辛精進味噌とねぎをごま油で炒める)。それから以前出店時に販売した鯖味噌ラー油を筆頭に新味を2種増やす。

きのこ七味はきのこ味噌にアクセントとなる七味をプラス。くるみ味噌は渋みの少ない製菓用のクルミを地元のマルシェで入手できたため使用。

同じ味噌でもこんなに味変できるのかとやや感動。

  • お米品種セレクト

    • 長野県「野沢温泉村コシヒカリ」×岩手県「きらほ」を4:6ブレンド

      • 野沢温泉村コシヒカリの「粒張り・粘り」

      • きらほの「甘み・粘り気」

  • フライヤー作成

    • 可愛らしい味噌の無料イラストを発見したので挿入した

    • こういうテーマに沿ったイラストは探すの楽だし楽しい。

負けないでね
ちいさくアピール
  • 当日の仕込みの様子

    • 準備不足を痛感

      • 全部が味噌具材のため見分けるのが困難だった

        • 中身の具材をおむすび上部に乗せることで見た目で識別できるようにしているのだが、今回は全て味噌で見分け困難。色別シールを持参していたので多少見分けをつけられたが盲点だった。全て味噌は危険。

      • ラップが切れてしまった

        • 1個1個個包装する時にラップが途中で切れて、仕込み場所の方にお借りすることになってしまった。反省。後日購入し返却。

    • 腰負傷する

      • 自分でお米が炊けるようになるべく炊き上がった10kgの釜を持ち上げた時にピキッといってしまった。5kg分(100個)は多いので2升が適量かなと。

見分け問題
  • 当日の販売の様子

    • 人通り

      • 土曜の昼とあって、朝出店時よりは多いが流石1月。寒さで11月・12月と比較すると外出控えが目立った

    • 売上

      • 80個近く販売(20個近く売れ残り)

      • 自信があって企画した味噌祭りだったので悔しかった

    • 購入者

      • 販売開始前に「昨日の告知SNSを見て仕事前に来ようと思って」と男性の方が4個購入してくれた。3個はその場ですぐに食べて自身のSNSにも自撮り付きでアップしてくれた。

      • 家族でお出かけという3姉妹+ご両親が6個ほど購入してくださった。私と同い年~年上の三姉妹でなんだか微笑ましかった。後からお母様がSNSで「美味しかったです。おむすび作り続けてくださいね」とメッセージをくれて嬉しかった。

嬉しい
  • 1/21(土) 出店総括

    • 準備の大切さを痛感

      • ラップにしろ、具材の見分けにしろもう少し想像力があれば対策が出来たように思う。事前に、とにかく事前の準備と。思いついたときにはすぐに行動する(ラップがなくなりそう。買おう等)ことを意識したい

    • 売れ残りより交流

      • 確かに売れ残ったが、心は温かかった。恐らく一番に仕事前に購入してくださった男性や、三姉妹のお母様のように”れいちゃんのおむすび”や”れいちゃん”という存在に対して投資してくれたり。交流を図ってくれることがやりがい。上手く売上とのバランスをつくりたい。


思いの外長くなってしまいました…。
想像よりも遥かに多くの事を考えながら自分はおむすびを販売しているんだなと実感。(この他、原価計算~値段決定~材料購入等もあるため)

次回は「3カ月間のおむすび出店を振り返る【2-3月編】」をどこかのタイミングで執筆していきます。

本日もお読みいただきありがとうございました。

れいちゃんのInstagram

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