キャロットケーキにどうやってキャロットケーキが生まれたか聞いてみた。
キャロットケーキ
「ある日、きんぴらにも、にんじんしりしりにもなりたくない人参がにんじん学校から抜け出して、大根学校にこっそり行ってんだって。
そこで大根おろしになる勉強をしているのを見て衝撃を受けたらしくって。自分も経験したいって思ったらしく。
その後、人参学校に戻ってにんじんおろしになりたいって言ったら、案の定断固反対されて。
大人しくスパイスと一緒にカレーになりなさいって言われて、また脱走しちゃったんだって。
呆然とするクミンやらコリアンダーやらを他所目に、猛スピードでシナモンが追いかけてきたらしくて。
“自分はあまり料理で使われる機会が少なくて、だからコラボしたい”
っていう熱意に押されて、人参おろしの自分で良ければ、ってOKしたんだって。
それで味や他のコラボとか、何かいいアイデアがあるかな?なんて一緒に歩いていたら、曲がり角で小麦粉とぶつかったんだって。
ちょうどその小麦粉も、小麦粉学校でショートケーキだのチョコレートケーキだの、王道ケーキの素材になるのに飽き飽きして脱走していたらしくて。
人参達とやけに気が合ったんだって。
そしたら今度は“チーズなの?クリームなの?ハッキリしてよ!!”ってちょうど彼女から振られてしまったクリームチーズがトボトボ歩いていて。
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