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里芋を全力で励ましてみた。

芋業界の煮込み部門では
間違いなく主席だからね

静岡県産 赤柄里芋


適材適所、という言葉があります。
適材を適した地位に配置する。

人の長所を見定め、その人が主人公となるような舞台演出を考える。大袈裟に言えばそんな感じです。

これは人間の限ったことではありません。
料理にだって同じことが言えそうです。
例えば、芋業界。

早速、さつまいもさんとじゃがいもくん。
そして陰から里芋さんが覗いています。

さつまいもさんの適所はスイーツ部門に焼き部門。なるほど。

舟和の羊羹つったらあたしっしょって?
はいはい。ありがとうございます。
仰る通り、芋羊羹に芋けんぴ。タルトに焼き芋。
秋は任せとけって感じですね。

なになに?栗きんとんだって、メインはあたしだわって?ちょ笑。栗さんに聞こえますよ、静粛に。

そうですね。間違いなく芋業界のスイーツ部門焼き部門では主席と言えるでしょう。

お次はじゃがいも君たちおいでなさいな。
男爵くんにメークインくん。キタアカリくん。
まあみんなそれぞれ得意分野があるのね。

ポテトチップスは俺に任せろ by:とよしろ
肉じゃがとポテトサラダは俺がぴったりだぜ by:男爵
カレー、シチューはお手の物でっせ by:メークイン

さすがですね...。オールマイティ系男児。
全てを平均点以上取ってしまう凄まじさ。
揚げ物部門と、サラダ部門、炒めand煮込み部門では間違いなく主席です。お見事!

えーっと。あ。
里芋さんこんにちは。
えっと。もうちょっと近づいていいんですよ。

じゃがいもの後だと気が引けるって?
うん。うん。分かります。分かりますよ。

れいちゃんはですね、かなり不器用なんですよ。
中学の家庭科はいつでも居残り補習でしたし、補習超えて、休みの日にエプロン制作に呼び出される始末でした。

手先部門では人間業界で間違いなく65億番目以降かと思います。だけど、れいちゃんには手先以外の分野できっと適材の場所があるはずです。あると信じたいです。

里芋さんは...スイーツ......サラダでもないし....。
煮物一択.....ですかね。芋業界の煮物専門。
ほら。よく煮っ転がされてるじゃないですかっ。
ころころころ〜って。

え?それならどんぐりでもいいやんって?
そんなにいじけないでくださいよ〜。
分かります。分かりますよ。

確かにスイーツ部門はきらびやかですし。
オールマイティだと、まな板に登場する回数も多いです。“食卓”という舞台を知る機会も増えてくるでしょう。

ですが、煮込みポジも結構大事です。
きっと適材適所です。

ほら。爪切りって、“爪”を切る時だけ呼ばれるでしょう?ハサミよりはきっと呼ばれる回数も、使用時間も短いです。だけど、爪を切るのに欠かせません。

適材適所です。大事です。

ちょっと地味ですが、どうか煮込み部門でのご自身を最大限愛し、自信を持って芋業界を突き進んでくださいね。

ご丁寧に土鍋で“芋煮”煮込んでおきましたよ。

え?

芋煮だと、他の芋でも同じ名前になるじゃんって?スイートポテトとか、ポテトサラダみたいに自分の名前がついていないと嫌だって?

もう面倒くさいなあ。
煮込み feat.里芋
これでいいすか?

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