隣の木の桃に恋をした白美人
隣の木の桃に恋をした白美人
白美人A
「きゃあ♡どうしよう、隣の木の桃君、すごくかっこいい。あぁ素敵だなあ。お話したいなあ」
白美人B
「えぇ!超いいジャン!いけいけ〜!!あたし達さ、白美人だのなんだのって白くするために袋がけされて、話しかけるどころか、見ることもできなくなっちゃうよ?今のうちに話しときなよ!!」
白美人A
「確かに袋がけされちゃうと話せないよね....。でも大人になっても綺麗に白くなってから話しかけたい気もするなあ」
白美人B
「相手がいつ人間どもに狩られちゃうか分からないんだよ?!そんなこと言ってたら一生会えなくなっちゃうよ!!」
白美人A
「そ、それは嫌だな....。あの桃君はなんて名前なんだろう」
白美人B
「農園主があの木の桃君を呼ぶ時、たしか『いけだ』って言っていた気がするなあ」
白美人A
「いけだ君ね。話しかけてみるっ!
あ、あのっっっ!いけだ君......っ!」
《 《 隣の木の全いけだ振り向く 》 》
白美人A
「あっ......なんでもないです.....」
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