見出し画像

REIC/令育主催講座 離乳食から家庭食へ「一人で食べる」〜自分をつくる新たな段階〜

2022年1月23日(日)にルドルフ・シュタイナー研究家、みんなのシュタイナー代表の志賀くにみつ先生をお招きし、”離乳食から家庭食へ「一人で食べる」〜自分をつくる新たな段階〜”と題するオンライン講座を開催いたしました。(今回は感染拡大に伴い会場での開催は見合わせましたが、引き続きともに学びを深める機会を作っていきたく思います)

まず、乳幼児の食事とは何かを問いかけられ、参加者が思いつくまま出し合います。栄養を摂取する、エネルギーを得るといった基本の他にも、幼稚園・保育園での食事は喜びと楽しみであり、コミュニケーションの一種や神聖な場でもあると、さまざまな意見が出ました。

乳幼児が「一人で(自分の力だけで)食べる」ことができるようになるまでに、大人の助けが必要です。周りの大人との協力なしでは、食べられません。食事は子どもの協調性を育むことにつながるのです。

また、乳幼児が食事を前にすると、自分で手を伸ばします。ご飯やおかずを触って感触を確かめます。その手を口に持っていき飲み込むという一連の流れは、子ども自身が行うことです。つまり、食事は子どもに主導権があり、子どもの主体性・自立性を促す最初の行為なのです。

1−2歳児が歩き始める時期には、特に炭水化物(穀類)が体を作るために使われます。曜日ごとにさまざまな穀類を使ったおやつを摂取することで、子どもがどんな穀類でも、好んで食べられるようになることを目指します。

最後に、シュタイナーバイオダイナミック農法によって育てられた野菜と、そうではない一般的な育て方をした野菜の細胞を、400倍の顕微鏡で拡大した画像を見せて頂きました。前者は細胞の形が残っているのに対して、後者は形が崩れていることがわかります。これは、野菜が持つエネルギーによって形が維持されているのだそうです。

今回の講座では、シュタイナーの教育観を基に、乳幼児が離乳食から自分で食べる段階へ移行していくことの意味や、親・保育者がその時期にできる働きかけを、わかりやすく伝えていただきました。

REICでは、今後もこうしたルドルフ・シュタイナーの教育観や、エミ・ピクラーの0−3歳児の保育実践に基づいて講座を開催してまいります。
みなさまのご参加をお待ちしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?