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「 マニキュア 」

君は剥げた爪のマニキュアを見ながら哂う

そして僕を見た後

自嘲気味に何かを呟く

聴き取れない程の小さな声で

「 淋しい 」と...

そうきっと何もかも失った君の言葉が

僕の心に刺さる

何時もだったら綺麗にマニキュアが塗られてるのに...

そう僕が君を手放したから...

君に掛ける言葉が見つから僕は黙る

もし僕が君を手放さ無かったら

君の爪には綺麗なマニキュアが塗られてたと想う

そう悪いのは僕だ

でも今更 

何を言っても君の‎傷付いた心がもとに戻る事が無いのにも気付いてた

君は剥げたマニキュアを眺めながら

僕の顔色を伺ってる

僕が一言「 ごめん 」って言えたのなら

君はまた何時もの君に戻ってくれるのかな??

今となってはもう遅いけど...




               

                                                             Fin

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