見出し画像

Windows で iCloud を使ってみました

今日は、WindowsiCloud を使う方法や使ってみた感想についてご紹介します。


背景

皆さまもご存じかと思いますが、iCloud といえば、一般的に Apple 製品や mac OS で使われます。一方で、Windows は、Microsoft の OneDrive との相性が良くなっています。

それではなぜ Windows で iCloud を使うのか。まず、筆者は、Windows 愛好家のため長らく OneDrive を使ってきました。特に、筆者が通う大学では無料で Office365 が付与され、 5 TB の OneDrive ストレージを無料で使えたことがかなり大きなメリットでした。
しかし、Microsoft により Microsoft 365 for Educationクラウドストレージの容量制限の仕様が変更されることに伴い、多くの大学で利用上限が縮小されることとなりました。そしてその上限がなんと 50 GB ととても厳しくなるとのこと…(2024 年 1 月現在の情報のため変更の可能性はあります)。

東京大学の HP より(https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/notice/2023/1225-microsoft-storage/)

そこで筆者は慌てて OneDrive に保存していたデータを移動することにしました。
※外付けハードディスクを使うという手段もありますが、筆者は持ち運びが嫌なのでクラウドサービスに拘っています…笑

OneDrive か iCloud か

OneDrive

現在では多くのクラウドサービスがあるかと思いますが、その中でもOneDrive と iCloud はかなり多くの人が使っているサービスだと思います。そこで筆者はまず個人契約で Office365 を契約しようとしました。

OneDrive のオプション

個人で契約しようとすると、年間 14,900 円のプランが最適なようです。クラウドストレージは 1 TB。

iCloud

一方で、iCloud はこちら。

iCloud のオプション

日本での料金体制は以下のようです(2024 年 1 月時点)。

  • 50 GB:¥130

  • 200 GB:¥400

  • 2 TB:¥1300

  • 6 TB:¥3900

  • 12 TB:¥7900

2 TB のプランの場合、年間料金は 1300×12=15600(円)ですから、iCloud の 1 TBのプランと比べて大きな金額の差はなく 2 倍のストレージを使えるということです。
つまり料金面で見ると iCloud がお得かもというところです。

iCloud がおすすめなケース

OneDrive か iCloud で迷っている Windows ユーザーの方へ、iCloud の方がおすすめなケースを列挙してみました。

  1. 400 GB ほどのクラウドストレージがあれば十分な方:iCloud には細かな料金設定があるため

  2. 逆に 1 TB 以上のクラウドストレージが必要な方:OneDrive の個人契約プランでは、1 TB の容量制限があります。

  3. Apple 製品を使われている方:Mac は使われていなくても、iPhone や iPad 等の Apple 製品を使われている方でしたら、iCloud のストレージは写真の保存などにも割けるため便利です。

iCloud を Windows へ

まずはこちらのサイトから、Windows 用 iCloud をダウンロードします。


Windows 版 iCloud の画面

iCloud Drive にチェックを付け、諸々設定をすれば完了です。

Windows 版 iCloud のデメリット

以下は筆者が Windows 版 iCloud を使う中で感じた不便な点です。

動作が不安定

最大の問題は、動作が不安定なところです。時々、PC がうまく iCloud に接続されないことがあり、ファイルのアップロードやダウンロードができないことがあります。
Windows ストアでも同様の意見は多々あったため、頻繁にみられる問題のようです。Apple 社側の改良を期待するところですが、問題が見られた場合には以下の方法も有効かもしれません。

  1. PC の再起動(おすすめ)

  2. iCloud にサインインしなおす(非推奨)

PC の再起動は最も簡単な解決法ですが、これでも解決しない場合は、iCloud へのサインインのし直しという方法があります。ただしこれを行うと、1 からデータを iCloud にアップロードしなおすことになります。また編集中だったもの等は、削除されてしまうことに注意してください。

MS Word や PPT の自動保存ができない

OneDrive を長らく使ってきた筆者にとって、Microsoft の Word や Power Point での変更が自動的に保存される「自動保存」はかなり便利な機能でした。自動保存をオンにしておくと、間違えてファイルを閉じてしまったような場合にも、変更が保存されるからです。
一方で、iCloud に保存しているファイルは、毎回「上書き保存」を手動でしなければなりません。Mac を使われている方にはこれが普通なのかもしれませんが、筆者には面倒に感じます…。

結論

結論、Windows を使うのであれば OneDrive が最高です!笑
ただ料金を考えると、iCloud で妥協するか…という気持ちになるのが本音です。
Active なファイルは OneDrive へ、Inactive なファイルは iCloud へ移動させるというのが最も現実的な使い方かもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?