6月23日に発売決定! 『キウイ基地──ポルノ女優と過ごした夏』(匠芸社・シトラス文庫)
noteでは未公開の「エピローグ」も収録。最後の伏線回収を含め、利香子と祐介のその後を描いた感動のラストも!
裏山の秘密基地の中で二人きり。ふいに利香子さんが振り返って、瞳を覗き込むように見つめてきた。祐介の心臓がトクンと鳴った。利香子さんの一重の瞳が妖しく光り、潤んでいた。
「祐介……これ、なあに?」
──昭和六十年の夏。高校受験に失敗した十六歳の青年と、アッケラカンとした巨乳のポルノ女優が繰り広げる、汗と性欲まみれのひと夏の経験。
家の離れで見た祖父と母親の近親