柚木怜

主に昭和末期を舞台にしたノスタルジックで、年上女性の母性溢れる官能小説を書いています。…

柚木怜

主に昭和末期を舞台にしたノスタルジックで、年上女性の母性溢れる官能小説を書いています。 京都生まれ、東京在住。フリーライター。 著書『惑わせ天使』(双葉文庫)『明君のお母さんと僕』(匠芸社・シトラス文庫)など多数。 YouTubeチャンネルは『ちづ姉さんのアトリエ』

マガジン

  • 『最後のエロ本狂時代~姉のような母のような黄色い花~』

    未成年デリヘル、輪姦パーティ、裏ビデオ工場……。  2000年初期のエロ本業界は、なんでもありのカオスと化していた。  その当時、23歳の貧乏ライターだった僕は、一攫千金を夢見て、淫欲まみれの危なっかしい仕事を夢中でこなしていた。  アダルトサイトが普及する直前の〝最後のエロ本狂時代〟を綴った実録官能ドキュメント。

  • 電子書籍「明君のお母さんと僕」関連

    電子書籍「明君のお母さんと僕」関連の記事となります。 匠芸社・シトラス文庫刊。定価660円 楽天ブックス、DMMブックス、コミックシーモアなど40以上のオンライン書店で発売。

  • 電子書籍『郷愁ポルノ 僕らの五号機』

    2024年8月9日に発売された『郷愁ポルノ 僕らの五号機』(匠芸社・シトラス文庫刊)関連の記事となります。

  • 電子書籍「お向かいさんは僕の先生」関連

    電子書籍「お向かいさんは僕の先生」関連の記事になります。 匠芸社・シトラス文庫刊。定価660円 楽天ブックス、DMMブックス、コミックシーモアなど40以上のオンライン書店で発売。

  • オナニー小僧に気をつけろ!

    大学受験を控えた女子高生、最愛の息子を亡くした人妻、職場不倫に悩む独身OLなど、心に孤独を抱える女性たちの前に現われる、謎の魔少年「オナニー小僧」。 いったい、このエロガキは何者なのか? 昭和50年代の田舎町で「本当にあった!?実録官能ストーリー!

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柚木怜【著書の案内と、自己紹介もかねて】

 こちらでは柚木怜の著書を最新刊から過去の作品まで、当時の話なども交えて、紹介していきます。 柚木怜 プロフィール 京都出身、東京在住。1976年生まれ。 23歳の頃よりフリーライターとして、週刊誌を中心に記事を執筆。30歳の時、週刊大衆にて、初の官能小説『白衣の濡れ天使』を連載開始(のちに文庫化されて『惑わせ天使』と改題)。 著書 『惑わせ天使』(双葉社) 『おまつり』(一篇「恋人つなぎ」 双葉社) 『ぬくもり』(一篇「リフレイン」 双葉社) 『初体験』(一篇「制服の

    • 【先行掲載】 援交ギャル〝梨歩〟と、あの日の黄色い花 前編

       私事ですが、11月22日(発売予定)に『最後のエロ本狂時代~姉のような母のような黄色い花』という小説が、匠芸社・シトラス文庫より発売されます。  この作品は、フラフラとした生活を送っていた23歳の〝僕〟が、フリーライターとなって、「エロ本業界」で、明日食う飯代を必死に稼いでいたころの体験談となっております。  以前、noteでも掲載していた作品で、リアルな僕を知る人たちは口を揃えて、「主人公のキャラ、そのまんまやん」と言っていたものです。  風俗ルポや街角ギャルのインタ

      • 11月発売の新刊情報です。

        まさに最後の〝エロ本狂時代〟を、僕は死に物狂いで駆け抜けていた。  こんばんは、柚木怜です。  11月に新刊が出ます。  版元は匠芸社さんで、レーベルはシトラス文庫です。  タイトルは、 最後のエロ本狂時代 ~姉のような母のような黄色い花~著 柚木怜 11月22日(金) 発売予定※発売予定です。変更になる場合もございます。 ※書店さんによって異なりますが、発売の一週間ほど前から予約も可能となります。 価格 770円(税込) Amazonを始め、DMMブックス、楽天

        • 【あの場所へ】最愛の姉さんと、冬の日本海

          小説を書くうえで大事なのは、やはり現地取材。ここでは、作品作りのために訪れた「あの場所」を紹介していきます。  今回は「姉枕」(匠芸社・シトラス文庫)で、姉の夏子と弟の春吉が、母親に会いにいくシーンです。  小説では、京都府京丹後市にある「久美浜」が舞台となっておりますが、東京から久美浜(京都府北部の日本海側)は遠すぎるので、冬の日本海を見に、北陸新幹線で石川県まで行ったときのものです。 まずは金沢駅へ いよいよ日本海へ… 『姉枕』公式プロモーションビデオ (You

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        柚木怜【著書の案内と、自己紹介もかねて】

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        • 『最後のエロ本狂時代~姉のような母のような黄色い花~』
          3本
        • 電子書籍「明君のお母さんと僕」関連
          18本
        • 電子書籍『郷愁ポルノ 僕らの五号機』
          22本
        • 電子書籍「お向かいさんは僕の先生」関連
          22本
        • オナニー小僧に気をつけろ!
          3本
        • 「姉枕」(匠芸社刊) 関連
          32本

        記事

          【官能の断片】団地のお風呂で、友達のお母さんと昼間から……

          また中で思いっきり出してもいいと言われて、僕の射精感は一気に高まった。  僕も立ち上がった。明君のお母さんはまだイッたばかりで、ハァハァと息を荒げている。 「僕、また入れたい」  僕はお腹にくっつかんばかりにソソり勃ったおちんちんを右手に握りながら言った。  明君のお母さんはまだ寝ぼけ眼のようにトロンとした目だったけど、 「いいよ。おいで」  僕の肩に両手を置いてきた。そうして右足を湯船の縁にかけた。  こんな体勢でも入るのかな。立ったままSEXなんてあまり聞いたことがない

          【官能の断片】団地のお風呂で、友達のお母さんと昼間から……

          最後のエロ本「狂」時代、ふたたび

           3年程前、こちらのnoteで「姉のような母のような黄色い花」という作品を書きました。全14章、15万字ほどの長編小説でした。  この作品は〝小説〟とは謳っていますが、ほとんどが僕の実話です。23歳でフリーライターとなり、「エロ本」を中心に記事を書き始めたころ(2000年代初頭)の、体験談がもとになっています。  貧乏に押しつぶされそうな生活のなか、出版社に挨拶回りをして、「お仕事ください」と企画書を出していた日々。  歌舞伎町や池袋、渋谷といった歓楽街を練り歩き、風俗や

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          【官能小説 朗読】バラック小屋の美姉

           こんばんは、柚木怜です。  YouTubeチャンネル「ちづ姉さんのアトリエ」では、現在発売中の『郷愁ポルノ 僕らの五号機』を朗読してもらっています。  今回は第四話「バラック小屋の美姉」です。  親友の山谷勇吉の家を初めて訪れた僕。そこは村八分的な差別を受けていそうなバラック小屋だった。家の中も、散らかっていて、変な匂いがした。   そして、奥の部屋から現われた、親友のお姉さんは太ももも露わな下着姿のままで……。  最後まで聞いてもらえると、嬉しいです。 動画のサン

          【官能小説 朗読】バラック小屋の美姉

          【あの場所へ】いつもSEXを覗いていた、先生宅の縁側で……

           小説を書くうえで大事なのは、やはり現地取材。ここでは、作品作りのために訪れた「あの場所」を紹介していきます。※サムネを含め、撮影はすべて柚木怜です。  今回は「お向いさんは僕の先生」(匠芸社・シトラス文庫)でたびたび登場する〝田舎の家の縁側〟を見に、埼玉県の秩父まで行ったときの写真です。  主人公の「僕」と、従妹の涼花、そして早坂香里先生と、縁側で西瓜を食べるシーンです。 「お兄ちゃんも、食べようよ」  涼花は縁側に腰かけて、早くも西瓜を手にしていた。  涼花の隣に香

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          【官能小説 朗読】「郷愁ポルノ 僕らの五号機」第三話 公開

           こんばんは、柚木怜です。  YouTubeチャンネル「ちづ姉さんのアトリエ」にて、8月9日に発売された新刊『郷愁ポルノ 僕らの五号機』(匠芸社・シトラス文庫)の第三話を公開しました。  田舎の夕暮れを彷彿させる郷愁感溢れるBGMと、ちづ姉さんの心癒やされる声で朗読してもらっています。  よかったら、お時間あるときに聞いてもらえると嬉しいです。 第一話「妹と、近所のおじさん」 第二話「妹の告白」 過激な性表現もある動画は、「ココだけ」というサイトで限定公開中です。

          【官能小説 朗読】「郷愁ポルノ 僕らの五号機」第三話 公開

          オナニー小僧に気をつけろ!【被害者・高木日奈子(18歳)】後編

           さっきより激しくなった気配はないが、雨はまだ降り続けていた。それでも床に敷かれたダンボールは意外と分厚く、地面の雨水も浸透していなかった。  日奈子は仰向けに倒れていた。少年に抱き留められたあとも力なくずるずると崩れ落ちて、そのまま床に転がったのだ。  素っ裸のまま、頭のうえに右手を投げ出し、左手は体の横、両脚はハの字に開いていた。無防備でだらしない格好だったが、意識を失っているわけでもなかった。ただ、脳がショートしたように、頭の中に白い煙のようなものがたゆたっていた。ぼん

          オナニー小僧に気をつけろ!【被害者・高木日奈子(18歳)】後編

          【郷愁ポルノ】消えた夏の音

          「あ、おった……おーい、潤!」  勇吉が土手の石段を駆け下りてきた。ずいぶんと走り回ったのだろう。真っ白なTシャツは雨で濡れたようになっていた。ぼくはあの河原にいた。かつてぼくが溺れていた陽太を救った河原だ。ぼくが、山谷兄弟のヒーローとなった河原だ。  その河原でぼくはずっと座っていた。 「ここにおったんか~。さっき潤の家にも寄ったんやけど、おばあちゃんも心配しとったで」  ぼくの真横に立って、勇吉はポケットから煙草を取りだした。腕時計を確認すると、もう午後十一時を回っていた

          【郷愁ポルノ】消えた夏の音

          【ギャップエロス】42歳・美人編集者の意外な〝弱点〟

          「よし、終わったか。じゃ、潤はしばらく休んでいてくれ」  勇吉が声をかけてきた。ぼくは急激な倦怠感に襲われて、その場にへなへなと座り込んだ。現金なものだ。射精してしまえば、破壊衝動も嘘のように消えていた。  だが、これで終わりではなかった。勇吉は理沙さんの時と同じように、静子さんの背後に回って後ろから抱き寄せた。 「あん」  年齢にそぐわない可憐な声を漏らして静子さんが、勇吉の胸板に身を預けるように、浴衣の体を倒した。白地にアジサイの花が描かれた寝間着用の浴衣には、丹前帯も巻

          【ギャップエロス】42歳・美人編集者の意外な〝弱点〟

          【あの場所へ】レインボーブリッジの見えるレストランで

             小説を書くうえで大事なのは、やはり現地取材。ここでは、作品作りのために訪れた「あの場所」を紹介していきます。※サムネを含め、撮影はすべて柚木怜です。  第一回目は『姉枕』(匠芸社・シトラス文庫)より。  第一章「東京」で、弟のぼくが東京に住む姉さんとデートをするシーンです。  体はくっつけあっているけど、姉さんはやっぱり姉さんで、ふたたび僕を連れ回すように、東京案内をしてくれた。  まずは「浜松町」駅で降りて、近くのイタリアンレストランで夕食を食べた。恥ずかしなが

          【あの場所へ】レインボーブリッジの見えるレストランで

          【官能小説 朗読】「妹のしているところを見て発情する兄とか、気持ち悪すぎるんですけど~」

           こんばんは、柚木怜です。  YouTubeチャンネル「ちづ姉さんのアトリエ」にて、『郷愁ポルノ 僕らの五号機』(匠芸社・シトラス文庫刊)の新作を公開しました。  よかったら聴いてください。 第二話「妹の告白」より YouTube次回予告 第一話「妹と、近所のおじさん」 原作はこちらから。 新刊「郷愁ポルノ 僕らの五号機」匠芸社・シトラス文庫刊 定価 880円 「イケよ、イケ! 俺の親友にオ○コ舐められて、イケよ!」 おまわりの嫁、未亡人、元担任、海辺のお嬢様、

          【官能小説 朗読】「妹のしているところを見て発情する兄とか、気持ち悪すぎるんですけど~」

          「でも……」いまなら言えそうな気もした。

           公衆便所みたいな家にひとり、僕だけが取り残された。  十七歳にもなって、なにを甘えたことを言っているのだと思う。頭ではわかっているけど、長年の、姉さんとの生活で染みついた感覚に、僕は最近、苦しんでいた。  米粒ひとつも残っていない台所で、姉さんと腹の虫を鳴かせながら、お母さんの帰りをひたすら待っていた幼少期から、ずっと、僕は姉さんに寄生している。  どんなときも、五歳年上のたったひとりの姉さんにくっついて、生きてきた。姉さんのおかげで、体も大きくなって、いまでは姉さんよりも

          「でも……」いまなら言えそうな気もした。

          オナニー小僧に気をつけろ! 【被害者・高木日奈子(18歳)】中編

          前編はこちらから。  家に帰り着くなり、日奈子は昨日と同じくすぐさま風呂場へ向かった。脱衣所で服を脱ぎ捨てると、汚れたショーツを手に持って、浴室に駆け込んだ。ショーツは自分で手洗いしたかった。ひとまずショーツは風呂桶に突っ込んで、シャワーをひねり出した。シャワーはまだ冷たかったが、かまわず頭からかぶった。 「はう……」体にシャワーの水がまとわりついたとたん、たまらず呻いた。少年に吸われた右の乳首がジンジンと甘く疼いた。それだけではない。「あぁ……」ショーツのうえからグリグリ

          オナニー小僧に気をつけろ! 【被害者・高木日奈子(18歳)】中編