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感情ではなく念を込めて歌う

どうも、シンガーソングライターの高尾伶です!


かれこれ10年ほど
自分の歌い方がずっとしっくり来なくて
レコーディングの度に色々試しながら
(色々なアーティストの歌い方をマネながら)
やってるのですが

遂に "これだっ!"ってものを
見つけられた気がして興奮しております。


僕は普段音楽を聴いているときは
「歌(vocal)」に一番注目して聴くんですけど
その中でもさらに「歌い方」を聴いていて。


分かりやすい所でいくと
桑田佳祐さん、福山雅治さん、
ポルノグラフィティの岡野昭仁さん
(全員アミューズ!笑)
のようなクセのある人が好きで。


あの"代わりがいない声"の感じ
にずっと憧れていました。


大前提としてみなさん相当の歌唱力があるけど
いわゆる「音程の上手い、感情がこもった歌」って感じじゃない。


うまく言えないけど、
それぞれの教科書を自ら発明してる感じ。


だから僕も下手にボイトレには通わず、
(正しい発声や歌い方をしたいわけじゃないから)
独学でずっとやってきました。


信頼できる色んな人から自分に合った歌はどんなんか?聴いたりしました。


そのほとんどの人が「優しい歌を歌う人だと思うよ」と言ってくれたけど、それがどういう意味なのかどういう楽曲のことを指すのかがずっと分からなかった。


とりあえず吐息まじりなフワフワした感じとか、
微笑み顔で歌うと映える感じなのか、
色んな曲を歌ってみてそれを動画に撮って聴いてを繰り返しても全然掴めなかった。

どれもそれなりに良い気がしたし
どれもカッチリこれって感じもなかった。


結局自分の身体の中の感覚の話だから、
最終決定権は自分なわけで。


でも、きっと"その瞬間"が来たら
誰に確かめてもらわなくても
自分でこれだとわかるはずだと。


そしてタイトルの通り、
「感情ではなく念を込める」歌い方に
辿り着きました。


よくボイトレなんかは、
「ここの歌詞はこういうことを歌っているから晴れやかな気持ちで」とか
「ここは悲しそうに」とかあるけど、
本当にそうかー?って疑問がずっとあった。


というか、そうやって歌ってる人の歌からには
なんというか魂みたいなものを感じなかった。


パソコンの文字を手書きで再現できる人、
みたいな印象だった。


そんなわけで細かいテクニックとかは
今のところ置いておいて、まずは自分が歌っていく理由みたいなもの(魂)を一本の軸にして一曲を歌った方が芯が通るのではないか?

そう思って歌ったら、
カチッと喉が開いた感じがしたんです。

それは僕がずっと探し思い描いていた
「優しい歌い方」なんかじゃなくて
もっと怨念のようなもの(!)でした。

だけど、探してたのはこれな気がした。

優しいにも色々あって、
僕にとってのそれは「甘やかし」ではなく
「厳しさの中にある優しさ」のようなものなのかなって思いました。


あ、別に怖く歌うってことじゃないよ!!笑
聴いてる側としての変化はひょっとしたらそんなに無いのかもしれない。
(それはそれで寂しいな笑)

そういえばレコーディングエンジニアさんにも
「伶くんは暗めの曲の方が声と合ってるかもね」
って言われたことを思い出した。

そうと決まったら後は
もうある程度は発声的に間違っていたり
喉を痛めたりしてもいい。
AIみたいに正確さだけを目指さなくていい。


オンチでも"何かは伝わる歌"を目指そう。


やっと、この気持ちになれました。


去年の5月に「茶番」をリリースしてから
1年ほど新曲をリリースできなかった理由はこれです。


自分の歌の「魂のセットの仕方」を体得しないことには、いくら新曲をリリースしても何も変わらない。端的に言えば、売れない。


ようやく本当の意味でスタートラインに立てた気がします。


ハードル上げ過ぎてるかもヤバいな。笑


でもまぁ、楽しみにはしてて下さい!!


ただいま絶賛制作中です!!

おわり

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