見出し画像

映画について本気出して考えてみた

どうも、シンガーソングライターの高尾伶です。

僕のSNSを少しでも見ている人は知ってると思うけど、僕は頻繁に映画を観ている。

今日も
○劇場版ハイキュー‼︎ ゴミ捨て場の決戦
○その鼓動に耳をあてよ
の2本も映画館で観てきた。

どちらも良作でした!

振り返ってみると2018年あたりから何故だかむさぼるように観るようになっていた。

多分それは僕の性格そのもので、
20歳くらいから3年間くらいは洋邦問わず、古今東西の音楽アルバム(特に"名盤"と呼ばれるもの)を聴き漁った。

毎月渋谷のTSUTAYAに行って30枚くらいレンタルして聴いては、それぞれのアルバムの解説を読み、次に聴くべき名盤を辿った。
気がつけば戦後音楽史の文脈の大筋を辿ったことになっていて、知らない楽曲でもサウンドを聴くだけで「○○年代の雰囲気だな」とか「ただのJ-POPと見せかけて北欧の雰囲気を取り入れてるな」とかが何となく肌感でわかるまでになった。

それが自分の音楽にどう還元されるかはまた違う話で、ただの音楽的教養に過ぎない気もする。
箸や鉛筆の正しい持ち方を知っている、
くらいの些細な知識なのかもしれない。

でもなんとなく、僕としてはソレ(世界の沢山の音楽とその文脈)を知らない訳にはいかないってどこかで思ってしまって今に至る。
まだまだ不足してるの思うけど。

この経験がまだ分かりやすくお金(仕事)になったことは無いけど、そういう娯楽と考えれば結構楽しかったし意味があったと思う。
自分の好みも定まってきたし(J-ROCKバンド的な音楽がどうしてもハマらないとか笑)、絶対自分の音楽の発想に繋がるし。

で、自分なりの音楽文化・文脈を辿る旅はある程度(薄ぅ〜く)達成した感じがあった時期がちょうど2018年くらいで。

2017年にミニアルバム『SOUL TO GO』

(これは1970年代のアメリカのソウル・ミュージックの雰囲気と2015年の星野源さんの「SUN」を筆頭にJ-POP界に日本風ソウルを沢山のミュージシャンがやっていた時期に製作した高尾伶流のJ-POPソウル・ミュージック5曲!)

をリリースした半ば燃え尽き症候群になっていて次にどんな音楽を作ればいいのかわからない、ってなっていた心の隙間にスポッと入ったのが「映画」だったのかもしれない。

小さい頃から映画を観るのが好きだったわけじゃないのに、とにかくその時の僕にとっては「新鮮な体験」だった。

音楽と映画は違うけど「創作」という意味では同じで、画質や色味、実写やアニメーションの違いはそのまま音楽でいう所の「オリジナルかカバーか」、「楽曲の雰囲気と見た目のマッチング」(アイドルソングとかまさに!)などに置き換えることが出来ると思った。

あと普通に映画館という特殊空間の大画面でストーリーを追うのは楽しかったし、ライブハウスの半額くらいの料金で満足度も高い感じが僕にとって非常にコスパが良かった。笑

それが今では年間30本くらい観ていて、音楽活動的にはとてもタイパが悪くなってしまっている。笑

まぁそういう、生きていく上で時に目的から目を逸らす行為が息苦しさを安らげることって本当にあるから(ってかそれこそエンタメの力じゃん?)、後悔もしてないんですけどね!

そんな生活を5年近くしてきたことで、音楽同様「自分の好み傾向・作風」も分かってきた(ヒーローものが苦手やったねぇ笑)ので、この映画を観まくるのも今年で最後かなぁ、なんて思ってます。

音楽とは異なるジャンルの娯楽を大量摂取することで、逆に音楽を多面的に見れるようになったし、楽しかったし勉強にもなったしで一石三鳥!

さて、今回のタイトルについて全く触れてなかったことに今気づいた笑笑

僕にとっての映画の魅力。

それは一言でいえば「贅沢さ」だと思う。

とにかくたくさんの人が関わってること。
演者やスタッフのみならず、制作会社、配給会社、スポンサー。
その誰もに給料が発生していること。
たった2時間の一つの作品を全員が向き合って創っていること。

撮影、編集、照明、音響、宣伝、劇場、配信、評論、それらすべての結晶。

その膨大さに強く惹かれているんだと思う。


僕は20代前半に様々な音楽を大量摂取していく中で1番強く惹かれたのは「サルソウル」と言われるジャンルでした。

日本の音楽で分かりやすいのでいうと、
○「強い気持ち・強い愛」小沢健二
○「勝手にシンドバッド」サザンオールスターズ
○「ドリフ大爆笑」のOP曲
などなど。

ドラム、ベース、ギターだけじゃなく
ピアノやキーボード、ブラスバンドやストリングス、パーカッションやコーラスまで一挙に集結してるあの豊かさ華やかさ。
ap bank fes.とかFNS歌謡祭とか昔の紅白歌合戦(名もなき演奏隊が映ってるあの感じ)のサウンドも憧れる。

とにかくそういう豪華なサウンドへの憧れと映画と呼ばれる娯楽のたくさんの要素が集結してる感じに共通点を感じて必然的に沼ってんだろうなぁ〜。

去年から久しぶりに弾き語りLIVEを再開して、一人だけのサウンドの奥深さも重々承知してるし、それが去年リリースした『一苺一絵』ってミニアルバムに繋がってるし、今後も実力を磨いていきたい表現ではある。

でも今年は豪華なサウンドにも挑戦していきたい。

そんな憧れを反映した贅沢なサウンドでモノ凄い楽曲を、今つくってます。
お楽しみに。(もう少々お待ちを!)

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,545件

#お金について考える

38,069件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?