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どうも、シンガーソングライターの高尾伶です。


自分のことを考えないでいい時間が好きだ。


先日バイト先の高校生に
「高尾さんって何者なんですか?」
と聞かれてしまった。


一瞬「別にただのフリーターだよ」とテキトーに嘘つこうと思ったんだけど(半分本当のことだけど笑)、Spotifyの自分のアーティストページを見せて「実はねシンガーソングライターやってるんだよ(ヒソヒソ)」と教えてあげた。


するとその子は「え!凄い!」と喜んでくれて、さらに「バイトしながら音楽の夢を追ってるって一番カッコいい生き方ですよ!」と興奮気味に言ってくれて。


あーーー変に誤魔化さなくて良かったー!!
と思ったのでした(笑)


聞くとその子は軽音部に所属していて、
フェスやライブにもよく足を運ぶらしく、
身近なところに音楽活動をしてる人がいるのを喜んでくれて、実際自分もそのリアクションに嬉しくなって「もし良かったらとオススメの音楽とか教えていい?」と調子に乗って、僕がこれまでに聴いてきた中でもその子の為になるような名盤をいくつかリストアップしたメモを書いて渡した。

さらに調子に乗って
・ORIGINAL LOVE
・岡村靖幸
・小沢健二
・キリンジ
・NONA REEVES
など、世代的に聴いてないだろう良質な音楽をまとめたプレイリストを作って、共有した。


そしたら後日それを全部聴いてきてくれて
「どれも凄い良かったです!!」
と伝えてくれて。


なんてコスパがいいんだ…!


と思ってしまった。


自分について考えることは僕にとってはとても苦痛な作業(でもすごく大切な作業だとわかってる)で、だけどこうやって誰かのためにオススメを紹介したりそれについて考えている時間は全く苦痛じゃないどころか時間を忘れるほど夢中になってどの曲をプレイリストに入れようか悩む時間さえ楽しかった。


その上、感謝ももらえて本当にコスパが良かった。笑


才能とか、向き不向きとかって
こういうことなのかなーー。


と一瞬しんみりと考えみたけど
多分それは違くて、


自分がこれまで音楽について考えきた時間や
実際聴いてきた楽曲の総量、
音楽聴いて気分が良くなったり、
その才能に圧倒され落ち込んだりしてきた
経験の蓄積があったから、
今その高校生にたくさんの音楽をオススメできたり変に誤魔化さず話せたんじゃないかな?


と考えたら、少し報われた気がした。


そのことに気づけただけでもう半年は頑張れそう。
いやもっと続けるけど。笑

ps.その子は「高尾さんの曲も全部聴きました!プランBが良かったです!」とまで言ってくれた。良い子すぎ。


おわり

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