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梅酒の水割り

どうも、シンガーソングライターの高尾伶です。


ちょっと前に、3年前に別れた彼女から急に
「久しぶりにカラオケでも行こうよー」
とLINEが来て、心臓がドクンッとなった。


え?なんで?どうしたの急に?


って一瞬思ったけど、
なんとなくそれを返信の言葉にするのは軽率というか、冷たい気がした。


既読がついてしまってから返信までに時間がかかっても心理的に辛いかもしれないから、
とりあえず、出来るだけ早く、

「いいよ〜」

とだけ返信した。


理由なんか今すぐ知る必要はない。



で、そうとなればなるべく早い方が良い気がして、次の休みにカラオケに行くことにした。


2時間、とにかく今ハマってる曲から昔から良く歌っていたアーティストから、彼女が好きなSnow Manの「ブラザービート」をMVに合わせて見よう見まねで踊りながら歌ったりした。


楽しかった。2人ともよく笑った。
そこに変な壁みたいなものは感じなかった。
たくさんの意味で、良かった良かったと思った。



たっぷり歌い終わってたあと、
せっかくだから居酒屋に行くことにした。


お酒は苦手だけど、最近サワー系じゃなければ少し飲めることがわかったから、ずっと梅酒の水割りを飲んだ。初めて2杯飲めた。


昔のお互いの反省から答え合わせから色々して、当時は気づけなかった想いとか考えを聞いて、自分の未熟さを思い知ったりした。
(ごめんね、詳しくは書かない笑)


それで、そろそろ帰る時間かなって頃、

「それでさ、なんでLINEしてくれたの?」

と聞いてみた。


別に嘘をついてくれても、ごまかしてくれても良いと思った。



そしたら、


『え、久しぶりに歌声聴きたいなって思って』


「ピュアに?」


『うん』


なんか、俺が勝手に想像してた"重たさ"みたいなものは無かった。


でもすぐ、まぁそれでいいのか。


こういうときの所作には自信がない。


無理矢理追求することも、
全く興味を示さないことも間違ってる気がして、しばらく次何を話そうと考えてたら


『伶くんは本当に音楽が好きだよね』


「え!ほんと?」


『うん!いつも新しい音楽を聴いてて、この曲のここが凄いとか、友達のシンガーソングライターの曲にもこの路線じゃない方がいいとか歌詞はもっとこうで、、、とかいつも分析してたよ。』


「そうだっけ?でもそうだったかも!
それが自分のことになると途端にわからなくなるんだけどね笑」


『笑』


「でも良かった。俺はいつも"なんでもっと音楽が好きになれないんだろう"って悩んでたから」


『そんなことないよ、めっちゃ好きだよ!
曲もどんどん良くなってるし!』



心がジワーっとなった。


自分の音楽にもうちょっと自信を持っていい気がした。


まだまだ改善点は見つかるけど、
自分の感覚を信じてもう少し頑張ろうと思った。


ありがとう。



帰り道その余韻の中、
以前から出演したいと思ってたライブハウスに
「ライブに出演させてください」
とメールを送った。



おわり

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